いま気になってること

 

 世界でも最も難しい紛争と呼ばれているのはイスラエル・パレスチナ紛争だそうである。

ユダヤ教もキリスト教もイスラム教も関係無い国から見たら、あるいは多神教が文明レベルで深く浸透している国の国民から見たら、この紛争の問題は実に明白なのに、だ。

極論言うと、昔のラノベに俺等の土地て書いているから俺等のシマじゃい、もとから住んでた豚肉食えない奴らは出てくか奴隷にでもなってろや、というクソムーブをかますイスラエルに何の正統性なんて無い訳である。


シンプルに見たらただの蛮行であり、その理論的根拠を聖書という成立が古いだけの書物に頼っているという、さながら現代のカルト宗教の教祖主導のテロと同じ構造は、多分日本人と敬虔でロックなスパモン教徒ぐらいしか指摘出来ないだろう。


まあこの問題は現地の構造だけみたら、ごくごくシンプルなクソムーブを押し付ける側と押し付けられる側な訳である。

それを外野が複雑にしているというサブプライムローンと同じ構造なのだ。

まあ外野についての説明は今回は省くけども。


現在進行形のガザ地区でのジェノサイドは、極論言うとネタニヤフ政権のハマスへの監視への軽視が根幹にある。

俺等ツエーし、ハマスクソザコだし、サウジアラビアとも関係性が改善したしヘーキヘーキという慢心があったのか、それともネタニヤフ総統閣下の様々な汚職事件についてどーにか誤魔化す為に国内法を自分の免責の為に改善(あくまでネタニヤフ総統閣下視点)に注力していたからなのか、ただ単にネタニヤフ総統閣下がアホだからかなのか、まあどれが正解なのかは僕にはわからない。

ただこの舐めプと手落ちを誤魔化す為に、ガザ地区ではジェノサイドが続いているし、続けられているのである。


そもそも論として、西側民主主義陣営から支持されてさも自分達もその一員みたいな顔しているイスラエルだが、実は全然そうでもない。

基本的に与党の「リクード」は軍OBの政治家が多く、ネタニヤフ総統閣下もああ見えて実は特殊部隊の出身である。

恐らくは特殊部隊時代に有していた日常生活に必要なスキルや判断力を戦場に置いて来てしまったのだろう。

彼自身もこのパレスチナ紛争の犠牲者なんだろうととりあえず憐れんでみる。


閑話休題、今連立を組む「ユダヤの力」は、その名の通りユダヤ教の強硬派ポピュリズム政党だ。

まあつまるところ、宗教右派ポピュリズム軍事独裁国家というプーチン政権のロシアとさほど変わらない政治体制である。

かなり乱暴な指摘だけども、ガザ地区でのジェノサイドが止まらないのはそうした政治体制ゆえ、でもある。


ガザ地区でのジェノサイドにおいて、イスラエルの一般市民にとって一番重要な事は昨年10月のテロの際に拘束された人質が無事に帰って来るかどうか、である。

本来ならば停戦を行って解放に向けての何某かの交渉が行なわれるべきなのだが、ハマス側もパイプ役を買って出てくれているカタールの外務省も信用していないネタニヤフ政権は、色々な問題をすり替える為に交渉を拒否してジェノサイドに勤しんでいる。


そうしたネタニヤフによる保身の為の愚行にも、流石にイスラエル国内でも反発が出てきている。

先週末、イスラエル各地で人質解放と政権交替を訴えるデモが起こっている。 

国連機関職員も人質もハマス扱いして巻き込んでいるネタニヤフ政権でも、この正当なデモにそうしたクソムーブは流石にできないだろう。

実は民主主義国家とは言えないイスラエルでこのデモの威力がいかほどあるのかわからない。

でもイスラエルの普通の人達は、ガザ地区での愚行についてのネタニヤフ政権のすり替えにしっかり気が付き始めている。

この事実に、無条件で(そうでも無くなってるとこもある)イスラエルの肩を持っているアメリカやヨーロッパ主要国に果たしてどう写るのかと思う。

 

 

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