台湾総統選挙からもうちょっとで一ヶ月が経つ。

与党候補の頼清徳氏が新たな総統に就任する事になったのだが、就任式が五月になるという事になるので新政権発足はまだ結構先だ。


この総統選と並行して行われた議会選挙の結果を乱暴にまとめると、勝利者のいない選挙と言える。

いや敗北者がいないというべきかもしれない。


与党はリーダーを輩出したけども、議会は野党が占めているという、いわゆるねじれ構造である。

この辺がどうなるかわからないけども、少なくとも熊本のTSMC製造拠点の話は飛ぶ事はないだろうし、中国共産党に若干友好的な国民党(経緯考えたら変じゃないかと思うが、単純にここの党是は反帝国主義らしい、じゃあよりダメじゃん)は、第三政党である民衆党と連携しないと議会で権力を握れない。

まあみんな仲良く、ケンカしたらいいのである。

日本ではまあ与野党どちらもアホ過ぎて、そんな事が期待出来そうもないから。


この記事にある台湾議会の勢力図において、独立派と評して問題の無い民進党と民衆党が足すと過半数を占めている。 


中国共産党は選挙妨害において、頼清徳氏を分離主義とか独立派のトラブルメーカーとこき下ろし世論の分断を狙ったのだが、台湾の人達、とりわけ与党の人達はなんぼでもやっとくれという感じだったらしい。

どー考えても別の国の政治家に、分離主義者とか面白い事を吐かすのはアホなムーブだけども、そのアホさ加減を中国共産党は理解出来てないという結論が出ていたからだ。

そもそも論として、民主主義国家における選挙という概念を理解出来てないとさえ言われていた。

まあこの辺は、アメリカ大統領選の選挙干渉が上手くいった成功体験が、ロシアと一緒で忘れられないんだろう。


ただ台湾に民意としては、明確に反中国共産党と独立を維持するという選挙結果だったのだが、そうなった理由は恐らく日本ではあまり知られていないかもしれない。

その辺はまたこんど。


いま気になってること

 

 

 

 

 

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