5月8日はロシアにとっては、ナチスドイツに打ち勝った戦勝記念日である。

昨年の5月8日こそ、適当な勝利宣言をしてアホ過ぎるウクライナ戦争を切り上げるチャンスだった事は言うまでもないのである。

もちろん仮にそうしたとて、ウクライナが鉾を収める訳がないが、ここまで泥沼の負け戦になる事は無かったんじゃないのかと思うが、所詮は外様から見た勝手な感想ではある。


開戦から一年経過する頃に、ロシア軍のフルリソースを賭けた大規模作戦が計画されていると噂されていた。

だが蓋を開けるとそういった大規模攻勢は起きていない。

実のところ相当に人的にも物資的にもリソースを割いてバフムト辺りを攻撃しているし、ロシア的には雌雄を決する大規模攻勢のつもりだが、ウクライナにとってはちょっとロシア軍増えたな程度でやり過ごされているのが悲しいところである。

もちろんコレはロシア軍の練度が強制動員による新兵ばかりで低過ぎる事、武装や食糧などの補給がダメでロジスティクスという概念を理解していない故のお笑いな結果であるが、そんなアホ極まりない状況でさえ人は死ぬのである。


ロシア軍は動員兵をただの消耗品としか捉えていない。

精鋭部隊もほぼほぼ全滅しているのにも関わらずである。

そしてこのアホな戦争の継続こそが目的になっている中、一応の戦果を上げているとされウクライナ軍からも恐れられているのが、ロシア政府直轄のPMCワグネルである。

創設者のプリゴジンによるアフリカから搾取するビジネスモデルのお陰である程度資金があるのと北朝鮮から直接弾薬供給を受けている為、装備や人員も正規軍に比べたらマシと言える。

そんな精鋭部隊が、5月10日でのバフムトの戦線撤退をこの度発表した。

あーどーぞ勝手にしてくれと言いたくなるクソムーブだが、ここでプリゴジンは正規軍のトップを名指しで批判している。

つまるところ、ロシア正規軍のトップがアホ過ぎるからワイらワグネルがウクライナ軍を虐殺出来ないのと責任転嫁しているのである。

まーどーぞ勝手にしてくれと思わざるを得ないが、こうやって構ってちゃんクソムーブをする事で補給を回して欲しいという事なんだろう。

このクソムーブ宣言通りに、ワグネルがウクライナから撤退するかどうかはわからない。

でもこういう連中特有の、最後にせっかくだから記念として略奪及び虐殺を行う事は目に見えている訳である。

クラスター爆弾とかBC兵器でもパナしてズラかると思っていたが、現段階で国際法での取り決めこそ無いもの非人道的兵器とされる白リン焼夷弾でバフムト市街を焼き払っている様だ。 


ロシアにとってのウクライナ戦争は、もはやコンコルド錯誤としか言い様の無い展開である。
普通だったら、こんなクソムーブで損耗を強いる独裁者をどーにかするという発想になりそうなものだが、そうはならないのが共産圏の悲しいところである。
更に悲しいのは、今年の戦勝記念日も泥沼の侵略戦争を切り上げるターニングポイントにはならないだろう。
こんな軍事大国の没落RTAに立ち会える事をどう捉えるべきか、僕は上手い事言えないであるのである。