海外で行われるEVOやAWTのGGSTトーナメントライブ配信を観ていてちょっと気になった事がある。

ゲームのキャラ音声が何故か日本語なのである。

世界大会なのにも関わらず、中田譲治さんや楠大典さんが「おらあ」とか「成敗」と言っている様が世界中で配信されているのである。

なんでだろう。


実はコレ、単純にプレイヤーの好みらしい。

何でも日本語の音声が一番しっくり来るからという理由で海外のプレイヤーや運営も日本語音声を使っているらしい。

確かに英語音声のGGSTの動画をちょっと観た事があるけれども、カイのセリフが、翻訳されているからというのもあるかもしれないけども、なんか変だった。

日本の声優さんの演技の凄さに、海外のプレイヤーも多大な敬意を払ってくれているんだろうと思う。


しんじょう君がテスタメントの解説を配信していたのだが、そこで各言語のテスタメント役声優さんについて指摘していた事がある。 

この動画について補足させて頂くと、男性声になってる言語の声優さんはトランスジェンダー女性(つまり元男性)が声を当てている。

他にもラムレザルの声優さんが言語によっては旧作から交代していて、コレはラムレザルの肌の色が褐色だからアフリカ系の声優さんが声を当てる様に変更が為されたらしい。

キャラの見た目と実際演じる人の属性を合わせる配慮が為されてる訳である。

僕はキャラに声も演技もあっていたら別にどーでもいい事だと思うが、そうもいかないとこもあるらしい。

ただ海外がそうならば、日本も合わせないといけないという法なんてないとは思う。


前置きが長くなったのだが、ホワイトウォッシュという言葉の対義語ってなんだろうと思うニュースがあったのである。

ネットフリックスのドラマが炎上しているというニュースがあった。クレオパトラがアフリカ系であり、それがさも史実の様に描かれているという事である。 

キャスティングについては、それはそれ。

ただプロデューサーであるジェイダ・ピンケット・スミスのコメントが何だか的外れ感がある。

詳しくはリンクを読んで頂くとして、プトレマイオス朝時代のエジプトはギリシア人の国で人種的には白人の住むエリアだったという事は知っておくべきだと思うし、このウィル・スミス嫁のコメントは何だか自分達アフリカ系の意識高揚の為に歴史改変するのを居直っている感がある。

だからまあ、エジプト考古学の権威もキレるのも無理はない。


僕はフィクションというものは面白ければ正義だと思う。

ただ明らかに実際の史実と食い違う事は劇中で納得出来るエクスキューズが必要だし、それが造り手の腕の見せ所だろう。

ただそうした努力を放棄して、自分達のコミュニティの優越を優先する振舞はホワイトウォッシュとどう違うのか。

例え行為の内容は同じでも、コレを表すにはきっと対義語を考えなきゃいけないんだろうけども、僕はそんな上手い言回しを思い付かないでいるのである。