なかなかに凄い話である。
夢の王国ってそういう面もあったのか。

フロリダ州のディズニーワールドといえば、テーマパークガチ勢にとっては憧れの地だろうと思う。
僕は隣街に日本の夢の王国があるのに、「ベイビー・ドライバー」を観るためにイクスピアリシネマに行った事がある程度にテーマパークには興味がないのだが、ディズニーワールドならば機会と費用をどなたかに捻出して頂けるのであれば、是非とも行ってみたいものである。

フロリダ州といえば、温暖でアメリカ国内でもリゾート地として有名である。
またケネディ宇宙センターもあるところで宇宙開発とも縁が深い。
というか、僕は真っ先にケネディ宇宙センターが思い浮かぶのである。

そうした先進的な土地柄ならば、政治的にもリベラルかなと思ったらそうでもない様である。
だって共和党が政権を担っているんだもの。

この共和党の知事閣下であらせらるデサンティス知事は、この度ディズニーワールドが持っていた自治権な特権を剥奪する法案を採択した。

フロリダ・ディズニーワールドがある一帯はかつて広大な湿地帯で開業にあたり大規模な灌漑工事が行なわれている。
その際に作られた運河がフロリダ州南部のエバーグレイズ地方の水不足を解消したとの事である。
そうした実験事業的な意味合いもあったのか、ディズニーワールド開業の際に特別区制度が敷かれる事となった。

ディズニーワールドとそこがある自治体において、ディズニーが消防や水道を管理する代わりに税制優遇が受けられる債権を発行し、そこからディズニーワールドの施設整備費を工面するというものである。

つまるところ、地域のインフラ事業を民間企業に行わせる代わりに、税制優遇と広大で壮大なテーマパークの設備管理費用を用立てる方法を与えるこの法律を、何で今のタイミングでフロリダ州知事が破棄したのか。

理由はフロリダ州内の学校でのLGBTQに対する教育を行わないという州法に、ディズニーが反対を表明し、フロリダ州への政治献金を停止すると表明した為である。

デサンティス知事閣下としたら、オレ様にたてつく上に金も出さないならその特権を剥奪したるわという事である。

僕は行き過ぎたポリコレやLGBTQ運動には辟易している勢(だいたいの少なからず教養がある層はほとんどそうだろうと思う、自分で教養があるという表現はさておき)であるが、そうした人達がいるというのを早くから知る事は色々な意味で必要な事だと思う。

知識がある事でそうした人達に対する理解のキッカケになるのとそうである人達の苦しみを緩和する事にもつながると思うからだ。
それを奪う事がどうなるかを共和党が理解する事は無いのだろうし、更にこの法案が波及する事に思いを巡らす事は無いだろう。

この共和党の意図は別の機会にお話しさせて頂くとして、税金が湧いてくると無邪気に喜ぶデサンティス知事閣下を見ると、最悪の場合フロリダ州を代表するテーマパークが消滅するような事態となるような事はゆめゆめ思っていない様だ。

そしてディズニーが担った行政サービスを誰が行うのかという事もまったく考慮していないんだろうと思う。
正直に言ってパラシュート無しでスカイダイビングをする様なこの愚行を、このディズニーワールドが担っていた行政的な役割も含めて色々考えるべきであるだろう。

今回のこのしょーもないニュースで、ディズニーワールドの役割を知る事が出来た事は面白かったのだが、それ以上にしょーもない人達が高学歴と高収入を得て世の中を動かしているという事実にはマジで恐怖を感じる訳である(ジョジョ7部風に)。