北海道の農業高校を舞台に、受験や進学に行き詰った主人公の八軒勇吾が、イシュヴァール殲滅戦をナイフと拳一つで生き抜いた猛者である父親との確執を描いた物語である、うん全然違うね。
鋼の錬金術師で知られる荒川弘先生のご実家は北海道の農家で、ご自身も農業高校の出身である。
そのご自身のバックボーンから着想を得て、この農業高校が舞台の作品を連載したのだが、この作品のテーマとしては稼げる農業はどうやって作るべきかという問いがある。
そして食料自給率についても言及している作品である。
そしてラストシーンはロシアのアムール州の農場で終わるのだが、一貫して荒川先生は都市部の食料自給率やフードロスに付いて疑問を呈しているのである。
閑話休題、2020年度の食料自給率は農林水産省の試算では37%であり、そしてこの数字が恣意的なものであるという指摘もさせて頂いた。
この数字がどう恣意的なかと言うと、実はこの数字あまり用いられていないカロリーベースの計算なのである。
世界的な食料自給率の統計はほぼ生産額ベースで行われるのであるが、これで算出するのであれば66%と先進国内に限ればそんなに悪くないのだ。
カロリーベースでの食料自給率の算出の問題点は、献立的には主菜とされる食肉が国内の畜産業で生産されたとしても、もし飼料が輸入品であった場合に自給している事に計算されない事である。
それだけ畜産用飼料を輸入に頼っているのは問題ではあるけども、そこを考えずに算出するのはいささか短絡的な算出であると思う。
金額ベースの食料自給率であれば、確かに食肉の自給率はやや低くても、米や野菜はある程度国内で押さえられているのだ。
その事を指摘させて頂いた上で、カロリーベースでの算出の意味に関しては危機感を煽るという目的があったのではないか。
この事態はある意味で「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という状況である。
電車で温泉に行ったりすると結構手付かずの土地がある様に見受けられる。
これは耕作放棄地なのかなと思うのだが、そうした土地を上手く使う事が求められるものではある。
農業や畜産業は新規参入は難しいとされるが、何故に生産管理団体はそうしたノウハウを作らないのかとも思うし、耕作放棄地で飼料作物を育てる様な囲い込みだって出来るのではないか。
個人的な疑問であるので、正鵠を射ているというとは言えないかもしれない。
ただ、こうした事をせずに食料自給率低いやら食料危機だと言うのは、これもまた腑に落ちない。
ある意味、この食料自給率の低さは農産物や食肉輸入の方便として使われているのではないかとも思う。
銀の匙で言われている儲かる農業・畜産業という
問題はしっかりシステムを作る事が出来れば、TPPといった海外市場に出る手段にもなるし、ここから国内の食料自給率の向上は見込めるのではないかと思う。
ただホクレンの様な生産管理団体がそうした事を作物の買い取りの兼ね合いで操作している一面がある事は指摘出来る。
日本国内の食料自給率の危機は、ある意味で仕組まれているものかもしれない。
この事を指摘した事で何が出来る訳ではないのだが、日本国内は意外と色々な作物が作れるし、技術開発や研究でマンパワーの足りない分を補える事を考えないといけないのではないか。
そんな事をクリスマスイブからオチも無く考えていた訳である。
いやケーキ高くなるのやっぱりヤダなとか、米粉マリトッツォ結構美味しかったなとか、そういう事が目下僕には重要なんだけども。