ピート・ブティジェッジ運輸長官は、次期大統領の有力候補と目されている。
バイデン政権の主要閣僚は大統領予備選で争った人を取り入れているのはよく知られた事である。

ブティジェッジ運輸長官は民主党のミレニアル世代の代表といえるのだが、政治的には穏健・中道派でありバイデン大統領に親しい。

そういった政治傾向と本人の適性もあって、バイデン大統領は自らの政権に引き入れたのであろう。

ブティジェッジ運輸長官はマッキンゼーアンドカンパニーで勤務し、若くして自分の出身地であるインディアナ州サウスベンド市の市長になった。
10万人以上の規模の市長としては最年少記録となる。


この人、中々の珍しい経歴持ちなのである。
マッキンゼーのコンサルタントときたら、もちろんストレスも凄いだろうけどもとにかく高収入の職業である。
そうした高収入職を投げ打って地元の、しかもラストベルトと呼ばれる極めて保守的な土地の市長に就任したのである。

ラストベルトで民主党系の市長という取り合わせは極めて珍しく、敢えて言うなら野生で色違いポケモン(流石に8世代以降だけども)にエンカウントする位なモンである。

さらに彼は同性愛者である事を公言しており、この点でもラストベルトで票を集められるとは思えないのだが、上記リンクにある様に市長選で圧勝しているあたり、本当に敬意を集めている人なのだろう。

アフガニスタンに従軍経験もあり、共和党に多いチキンホークと呼ばれる従軍経験の無いタカ派をこの経歴で黙らせる事も出来る。
この市長職を二期勤め上げて、予備選挙→運輸長官就任という流れである。

バイデン大統領は確実に一期限りの大統領になるであろうが、閣僚については次の大統領選を睨んだ人事を行っているといえる。

このブティジェッジ運輸長官、カマラ・ハリス副大統領、あとは前ボストン市長のマーティン・ウォルシュ労働長官は次期大統領選の有力候補になるのではないか。

多様性という点でも、上記順にLGBTQ・有色人種女性・元アルコール依存症とバラエティに富んでいる。

これはそれを意識したのではなく、やれる人に声をかけたらこうなったというのが事実だろうけども。

傍から見たアメリカの現状は正直誰がやっても無茶な状況ではある。
だがワンターマーと笑われようとも、次にどうやってバトンを渡すかを考えているバイデン大統領は結構強かな人だと思うのだ。

僕が勝手に有力候補と目した彼らのうち誰が来ようとも、本来のアメリカの姿である多様性を示せる。

そういう土台を整えようとしているのかも知れない。

いずれにせよ、僕の挙げた人達は覚えておいて損のない人達なのである。