世間が東京五輪一色になってる最中、ミャンマー軍事政権は最高司令官のミン・アウン・フラインを首相に据えて一般市民の虐殺を継続している。
またアフガニスタン情勢も今年9月のアメリカ軍撤退に合わせて、タリバンが支配地域をどんどん増やしている状況である。
7月下旬の段階でアフガニスタンの85%を実効支配下に置き、更に首都カブールまで数日中に侵攻する可能性ありとロイターが報じている。
とんでもない事態であるが、国際社会の動きは緩やかである。
コレを好機と思っている数カ国を除いては、だが。
上記のリンクのコラムにある様、まず東京五輪期間真っ只中にタリバンの外交使節団が北京に中国共産党の王毅外相を訪問している。
既にしてツッコミどころが多過ぎなのだが、その使節団の中にタリバンの創設メンバーであるアブドゥル・ガニ・バラダールも含まれているという一文に実は驚いた。
創設して四半世紀もすればオリジナルメンバーなんていなくなるんじゃないかと思ったら、最近までパキスタンに拘束されていたらしい。
まあ、ある意味パキスタンにとっては同胞なので拘束するフリをして保護していたのであろう。
ビンラディンの件といい、パキスタン政府はテロ支援及びテロリスト保護を国家の主要産業としているのだろう。
閑話休題、敢えてこういう言い方をするのだが、タリバンはただの狂信的なテロ組織と思われがちである。
まあ概ね事実ではあるが、創設者のムハンマド・オマルはもともとコーランの勉強サークルとしてタリバンを発足させた。
タリバンという単語のはアフガニスタンの公用語であるパシュトゥー語で神学生という意味である。
冷戦の代理戦場となり荒廃したアフガニスタンで、みんなでコーランを勉強して力を併せてアフガンを良くしていこうというサークルだった。
その時は狂信的な信仰を振りかざし殺戮と強奪を正当化する集団でも何でも無かったのである。
ただ宗教的なブレインとしてあるイスラム聖戦士様を迎え入れた事からサークルから狂信的テロ組織へと変質する。
オサマ・ビンラディンである。
長くなるのでこの辺はこの本を読んで下さい。
物凄く面白い名著です。
このバラダールの北京訪問はタリバンがアフガニスタンを占拠した後の権益や投資についての皮算用をする為の訪問であり、中国共産党としても一帯一路を安定させるのに打って付けのビジネスパートナーとしてタリバンを選ぶのだろう。
こうした本来の目的から逸脱し、虐殺と略奪を生業とする組織同志のシンパシーも強いのだろうとも思う。
こんな事思ったらいけないのも承知ではあるが、アフガニスタンというのはもはや安定化や近代化が望め無い地域なのではないかと思う。
その証左としてバイデン政権はアフガニスタンを撤退するのだろうと皮肉めいた事も言いたくなる。
タリバンがこうした組織に変質したのは、ビンラディン達が持ち込んだ過激派思想とアフガニスタンの土着の男尊女卑思想がとても幸福な結婚をしてしまったと評してもいいのではないか。
そして古い時代を銃とコーランで再現したいのだろうし、もうそれを放って置くしか無いのではないか。
犠牲になる人達がいる中でそんな事考えるべきではないのだけども。
僕が祈れるのは、タリバンと中国共産党が共喰いをして対消滅してくれる事ぐらいなのかもしれない。
極めて腹立たしいがその願いがドラスティックにかないますようにと祈る事は、きっと神様が普通の神経をしていたら許してくれるだろう。
我らが主神である空飛ぶスパゲッティ・モンスターは必ずや許してくれると確信しているのである。