2026年1月実施された第28回精神保健福祉士国家試験を受験した。

元々、範囲が広いが、第27回から新しい出題基準に変更されて、その2回目の試験であったため、今までと違うということが起きており、それに対応できていることが求めてられた。

過去問が大事と言うのは変わりないが、試験科目が再編されたり科目名が変わっていたり、新しい出題範囲も設定されている。過去問が全てとはならない試験である傾向は今後も続く。

過去問や、模試、予想問題に当たってみて確認する、というだけでは足りないのは予想できていた。

過去問などをやり切るだけでも必死であったため、私の中で一度も振り返ることなく今回出題となっていた比較的基礎的なキーワードを答える問題が2問出題された。

私は、一つは誤答し、一つは正答できた。

私がそれらを初めて学んで接触できたのは、いつだったか、確認してみた。

専門学校でスクーリングの最初の講義。
「精神保健福祉の原理」という科目で、授業を受けた。


「こころのバリアフリー宣言」



平成16年(2004年)に厚生労働省から「こころのバリアフリー宣言~精神疾患を正しく理解し、新しい一歩を踏み出すための指針~」が公表された。



私が国家試験対策してきたなかで、このキーワードに触れたのが、この授業中が最初で最後だった。
精神保健福祉士国家試験で出題されたのは初だったらしい。


私は現場から離れていた期間が長く、初めて知ることも多く、授業で初めて知ったことだった。

それを正答できて嬉しかった。

なぜ、正答できたかというと、
講師が、この宣言を大切だと思っているという話し、その頃、可愛いイラスト付きのポスターで紹介されていた素材をそのままレジュメにしてくれていて印象に残った。
どんなふうに大事なことか、考えてみたくて、印刷してノートに貼っていた。
それで、一度しか触れなかったことでも覚えていた。

専門学校のスクーリングでは、国家試験合格!もあるが、精神保健福祉士として働く人を育てたいという明確な熱い思いを講師の先生方から感じていた。国家試験合格が大事なことではあるが、たった一日1科目のスクーリングでは時間が足りないというのもあったと思う。まとめる先生方の技量もすごい。

人を通して、思いを込めて伝えられたことは、記憶や暗記を力づくでしなくとも残っているものだなと、この一点を取れたことで実感した。まさか、授業で一度触れたようなことが出題されるとは!の驚きもあり、受験資格を得るための、たかが授業だと侮っていられない思いもした。



初めての出会いも大事だった❣️

範囲が広いとは、こういうことも起こる。





また、誤答してしまったパターンのほうは、精神保健福祉の中で大切なキーワードである「リカバリー」の概念がある。
単に、回復するというより、さらに意味合いの深い概念であり、それを提唱してきた方々が海外にいる。

そのお一人がパトリシア・ディーガンさんである。

彼女が提唱する「リカバリー」は、精神疾患からの回復を「症状が消えて病前の状態に戻ること」ではなく、障害を持ちながらも、希望を持ち、主体的に人生の舵を取り戻す「過程(プロセス)」と定義する。
ご自身も精神疾患の当事者でもある。
本人主体のエンパワメントと、尊厳を守る支援を重視するとした。



私は、今回の学び初めた初期の頃にこの考えに出会い、私の夫と重ね合わせて心が震えた。そして、その頃はまだ試験対策のやり方も見出せず、教科書の一部に付箋でメモ書きしていた。このメモを発見したのは、今回の国家試験が終わった後だった。

ディーガンを選択するのが正答であった、人物名の羅列からの選択する問いを間違えた。精神保健福祉士国家試験に初出の問題だったらしい。過去問や過去問を元にした模擬問題では触れることがなく、未確認事項になってしまった。基礎問題なのに残念😢

長時間のスクーリングは苦痛でもあったが、精神保健に関連する様々な内容の中に、自分にとって気になり大切だと思えたことは、大切なことだったと、試験後に思い返している。