プレゼントだと言って自分が流した涙を飲ませようとしたり | 仮初

仮初

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プラネタリウムで部屋が真っ暗になって
星が一度にたくさんあらわれた時には吸い込まれて泣いた
銀河は悲しいから
それで
知らない隣の人と手をつないだ

自分が
そういうところに生きているということが分かった時には
一瞬に大量の涙が出てしまう
そうして
ああみんなもそうだったのかと思い出してしまう

それからもうきみは
どこへでも出かけられる勇気を持った

どこかに出かけてしまうことはとても大切なことだ
どんなに遠くへ出かけても人は一人ではありえない
どんなに孤独な人間にも無名の星がまたたいた