diary 日本の「デジタル赤字」が円安の1つの要因!? | Love! Music& Love! Life

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☆5月10日☆

5月も10日を杉過ぎ、気候も不安定な時も
あるが、徐々に春の終わりから夏への準備、
そう季節が動いているように感じます。

さて、夜、産経新聞のwebサイトを見て、
現在の円安の要因の1つなのでは?と問い
掛けている記事がありました。

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常態化する国際収支の「デジタル赤字」 
巨大ITへのドル払い増で円安圧力に
https://www.sankei.com/article/20240510-HBFNNWWLJBOBJFPTFPMWMMUEFQ/

財務省が10日発表した令和5年度の国際
収支速報で、日本の「デジタル赤字」が
常態化している構図が浮き彫りとなった。
米グーグルや米アマゾン・コムなど海外の
巨大ITのサービスへの依存度が高く、
これらの企業へのドル建ての支払いが
膨らんでいるためだ。日米金利差の開き
と並び、歴史的な円安をもたらす大きな
要因となっている。

国際収支のうちサービス収支は
2兆4504億円の赤字となり、前年度
から赤字幅が半分以下に縮小した。
旺盛な訪日需要を背景に、旅行収支が
4兆2295兆円と過去最大の黒字を
記録したことが貢献した。

この訪日客からの稼ぎを打ち消したのが、
デジタル赤字だ。デジタル関連の取引は
サービス収支の複数の項目に含まれるが、
このうち「その他業務サービス」は
4兆6828億円、
「通信・コンピュータ・情報サービス」は
1兆7528億円の赤字をそれぞれ計上し、
その多くを米国との取引が占めた。

業務効率化や省エネへの対応のため、
多くの企業が、データの管理や処理を
外部コンピューターに委ねるクラウド
サービスを導入している。個人も娯楽で
動画配信サービスを楽しんだり、
買い物でスマートフォンの決済システム
を利用する場面が増えている。

10日夕の円相場は1ドル=155円台
で推移。円安の要因として、日米の金融
政策の違いからくる金利差に関する
議論が多いが、最近はデジタル赤字の
拡大も注目されている。

三井住友DSアセットマネジメントの
市川雅浩チーフマーケットストラテジストは
「サービス収支の中で、デジタル赤字の
円売り要因と訪日客の増加による円買い
要因が引っ張り合っている」と指摘する。
特にデジタル赤字は解消する見込みが
なく、円相場を下押しし続ける可能性がある。

経済産業省はコンピューターサービスの
国際収支について、「市場が指数関数的に
拡大する中、国内企業の供給が伸びなければ
赤字幅も急拡大する」として、12年度に
8兆円の赤字になると予測。円相場の
先行きを占う観点からも、デジタル赤字の
動向から目を離せない状況が続きそうだ。
(米沢文)

(産経新聞 2024/5/10 19:59 米沢 文)
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確かに、IT分野、パソコンのCPUから
OS(WindowsにしろMacOSにしろ)
米国が開発したものであり、PCを介した
業務で使用する各種ソフトも、その大半
部分が欧米(Microsoft、アドビ等)が
開発した物である以上、日本の各企業や
家庭から結果的に海外IT企業にお金が
流れてしまっていることになりますね。

そして現在、ネット分野での経済活動、
その対応が遅れた日本政府(ネット上での
徴税・課税という問題等)が今後どう対応
するか、同時にネットの世界で日本企業が
何か逆転する方策があるのか!?真剣に
5年・10年先を見据えた長期戦略を考える
必要があると、私自身、強く思います。