diary 富士山登山鉄道、敷設構想で山梨県と富士吉田市が対立 | Love! Music& Love! Life

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☆4月17日☆

昨日は真夜中辺りの猛烈な雨音に驚いたり
したのですが、今日は日中、快晴が続いた
名古屋市内でした。

さて、夜、ニュースを確認していると、
1ヶ月ほど前のニュースになるのですが、
富士山への登山鉄道構想を巡り、山梨県と
地元となる富士吉田市が対立しているとの
報道がありました。

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富士山登山鉄道は必要か? 
敷設構想で山梨県と富士吉田市の
対立激化、反対団体も発足へ
https://www.sankei.com/article/20240321-2R3ZF4NTJ5LCTLRGVONTGYSYIU/

富士山の山梨県側の麓から5合目までを
結ぶ富士山登山鉄道構想を巡り、旗振り
役の山梨県と、反対する地元の富士吉田
市の対立が激化している。同市の堀内茂
市長は近く発足する登山鉄道反対の市民
団体に相談役として参画する考えを
示しているが、長崎幸太郎知事は「反対は
富士吉田市だけ。ほかの周辺自治体は賛同
している」と繰り返し、互いに譲る気配は
ない。

全国規模の署名活動も

「反対しているのは富士吉田市だけと
知事はいうが、(多くの反対意見がある)
現実を知ってもらうことが大事だ」

堀内氏は4日の定例記者会見で、登山鉄道
反対の市民団体の狙いを説明した。団体
発足のきっかけは山小屋や登山ガイド、
5合目の売店、神社などの地元関係者や
周辺自治体など15団体が参加し、富士山
の課題について議論した2月16日の意見
交換会だ。

県の登山鉄道の担当者も出席していたが、
堀内氏は「自然を守ることや(富士山の
地質などから)鉄道は構造上難しいこと
などを理由に、反対論が大勢だった」と
指摘する。

反対の立場の市民らは、インターネット
を使った全国規模のアピールや署名活動
などで、県への反対要望書提出に
つなげる考えで、堀内氏は「業界団体や
県外からの参画も促したい」と意気込む。

「世界遺産」剝奪の危機

これに対し、長崎氏は富士吉田市を含め、
富士河口湖町、山中湖村など富士北麓
地域の自治体で登山鉄道の地元説明会を
昨年11月から順次開催してきた。
「10年前の富士山の世界遺産登録は
条件付きだ。当時、多すぎる来訪者
などが問題視され、改善が求められたが、
この10年間に来訪者は倍増した。
世界遺産登録剝奪の危機を感じる」と
して、来訪者コントロールが急務と訴える。

現在の山梨県側のメイン登山ルートで
ある「富士スバルライン」は「道路法上、
自動車やバスを制限できない」(長崎氏)
とされる。スバルライン上に軌道を敷き、
5合目までの移動を次世代型路面電車
(LRT)にすることで、来訪者数を
コントロールする考えだ。

アンケートでも舌戦

富士吉田市は昨年10月から今年1月
まで全国を対象に構想の賛否を聞く
WEBアンケートを実施。
1万4182人が回答し、構想に「賛成」
と「どちらかといえば賛成」の合計が
37%だったのに対し「反対」「どちらか
といえば反対」は計63%で、反対が
上回った。

長崎氏がアンケートについて「反対の
意思を明示した上で行われ、回答を
誘導するもの。公平公正ではない」とし、
「組織票の存在も懸念され、数字に
意味はない」と切り捨てると、堀内氏は
「反対の声に耳を傾けない知事の姿勢が
はっきりした。回答者に失礼だ」と
反発した。

一方、県は各地元説明会終了後にとった
参加者アンケートの集計結果を公表。
構想への理解が「深まった」「少し
深まった」の合計が64・6%に上り、
長崎氏は「説明会は十分意義があった」
とするが、堀内氏は「理解するか
どうかの質問で、構想に反対する方向
で理解が深まったのかもしれない」
と皮肉る。

推進、反対双方の自治体トップが繰り
広げる〝舌戦〟が過熱する上、当初県が
今月末までに示すとした開業時期や
事業費の試算のめどが立たない状況に
陥るなど、構想を巡る議論の決着は
不透明な状況だ。

富士山登山鉄道構想

富士山の麓と5合目を結ぶ有料道路の
富士スバルライン上に軌道を敷き、
次世代型路面電車(LRT)を運行
させる。距離は25~28キロで、
景観を重視するため、架線を使わない
地下からの給電方式を検討している。
一般車両の通行を禁止して、来訪者
コントロールを図るほか、雪に強い
特性を生かし、年間を通じて運
行させる考え。

~記者の独り言~ 

富士山登山鉄道は、スバルライン上に
軌道を敷くことで、新たな開発や自然
破壊を最小限にできる面などは評価
できる。一方で、架線レスのLRTが
スバルラインの急勾配を登り降り
できるかなど技術的な課題が多く
残され、現時点の構想では完成時期
などを提示できていない。時間軸が
明確でない中で、構想の賛否の議論は
時期尚早に思う。それだけに対立だけが
クローズアップされてしまっている
感が強い。(平尾孝)

(産経新聞 2024/3/21 10:00
平尾 孝)
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昨今の京都などで起きている「オーバー
ツーリズム」対策として、山梨県側から
入る入山者をコントロールしたいという
意図は理解出来る部分もあるが、その
方策として「地下からの給電方式」に
よるLRT(次世代型路面電車)での輸送と
なると、やはり技術的な問題に加えて、
「地震国」である日本、その地震対策
とかはどうするのか?富士山は休火山と
いえども「火山」であることをどう捉え
考えているのか!?解決すべき課題は、
結構多いように感じます。

そして何よりも、地元自治体である
富士吉田市に理解されていないことも
問題では無いのか?とも思います。

いずれにしても、技術面と耐震性、
そこをクリアーしてから初めて、この
鉄道計画が具体的に検討になるような、
そんな風に私自身は感じた記事でした。