diary 『赤本』デザインがリニューアル | Love! Music& Love! Life

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☆4月10日☆

夜、産経新聞のwebサイトを見ていると、
大学受験の時のお世話になった『赤本』の
話題が。

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受験生と歩んだ70年、
あの「赤本」が全面刷新 新デザインを
公開した出版社長の胸の内
https://www.sankei.com/article/20240410-WGNTJJTW2FNUDIMIWC4KQEDCFE/?outputType=theme_nyushi



受験生のバイブルと呼ばれる通称「赤本」が
創刊70年を迎え、発行する世界思想社
教学社(京都市)がリニューアルした
令和7(2025)年版の新デザイン案を
公開した。5月に刊行される。同社によると、
発売当初は青色や黄色もあったが、「赤色が
定着してからは最大のデザイン変更になる」
という。なぜ今、赤本を変えるのか。その
ねらいを上原寿明社長(68)に尋ねた。

「障壁」のイメージ

リニューアルされた表紙デザインは、メイン
カラーの赤色はそのままに、帯の部分などに
パステルカラーを織り交ぜた柔らかい配色。
大学名は書体に余白を感じさせる少し細い
ものになった。従来は幾何学模様だったが、
直線的なデザインから曲線を多用したものに
変わった。

リニューアルのきっかけは、「受験生に
とってみれば、赤本は乗り越えなくては
ならない障壁のようなイメージを持たれて
いますよ」という若手社員の一言だった。

「えっ、そうなのか」。長年にわたり、
受験戦争を共に闘う相棒のようなつもりで
出版してきたという上原社長にとっては
衝撃だったという。

刷新のねらいについて上原社長は
「真面目で硬い、厳しいといったイメージ
を払拭し、親しみのあるソフトなものに
したかった」と語る。編集部マネージャー
の中本多恵さん(40)も「受験生に
寄り添い、サポートする存在だと思って
もらいたい」と期待する。

初めて「赤本」と自称

今回の刷新のもうひとつの特徴は、
シリーズ名に初めて「赤本」の言葉を冠し
「大学入試シリーズ」の名称を「大学赤本
シリーズ」に変更したことだ。

赤本という名は、表紙の色にちなんで
受験生や関係者らの間で広がった通称名。
一方、「俗受けをねらった低級な安い本」
(広辞苑)という意味もあり、会社側と
しては「そんなイメージを持たれては困る」
という思いもあったそうだ。上原社長は
「創業者は当初、赤本という呼び名に
困惑していたらしい。私も少し抵抗感が
あった」と打ち明ける。

だが数年前、社長の考えを改める
できごとがあった。令和元年に京都大で
行われた式典で、京大教授が「赤本は
ひとつの文化」という趣旨の発言をした
のだ。それを聞いた上原社長は
「ネガティブなイメージをぬぐえないで
いたが、お墨付きをもらえたようで
うれしかった」という。

同社にはこれまでにも「赤本手帳」など
「赤本」を冠した派生商品はあったが、
肝心の本家の正式名称にはなって
いなかった。だが、社長の決断もあって、
今回のリニューアルから、表紙に「赤本」
という言葉を登場させることになった。

最初の3冊は

赤本が最初に刊行されたのは昭和30年度。
京都大▽大阪大・神戸大(合本)
▽同志社大・立命館大(合本)
-の地元有名大3冊からのスタートだった。

といっても、この頃は表紙の色は必ずしも
赤で統一されていたわけではなく、大
学によって黄色や青色もあった。

同社に残る一番古い赤本は
昭和32(1957)年版の京都大学の
過去問題集。表紙は赤いが「昔の技術では
鮮やかな赤の発色が難しく赤というより
えんじ色に近い。当時、それほど色に
こだわりはなかったようです」と上原社長。

35(1960)年版には東京大が初登場
。40(1965)年版では128大学
130点、60年(1985)年版は
234大学425点と数を増やし、昨年版は
378大学555点を出版している。

上原社長は「競争倍率が発生する大学は
全て取り上げて出版する、という気概で
やってきた。この網羅性こそがうちの
強み」と話す。

表紙の色が統一されたのは
昭和40(1965)年版からだが、
このときは、だいだい色だった。「書店に
並べたときに目につく」という理由からで、
当時のキャッチコピーは「オレンジ色の
パスポート」だった。

上原社長は「創業者もこれほどのロング
セラーになるとは想像もしていなかったの
では。時代が変わってもずっと愛され
続ける存在でありたい」と話していた。
(木ノ下めぐみ)

(産経新聞 2024/4/10 16:00
木ノ下 めぐみ)
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大学入試の時にお世話になる『赤本』、
傾向と対策、過去問題集としっかりと
データを押さえつつ、その時々の流れ
(トレンド)も分析しているところは
本当に役立った記憶があります。

今後、『赤本』がどうなるのか私にも
分からないですが、いつまでも、大学
受験生を支える存在であって欲しい、
そう思いながら読んでいた記事でした。