diary 原作者の意向を無視するテレビ局・脚本家 | Love! Music& Love! Life

Love! Music& Love! Life

「音楽が好き!」そして「ありのままに感じた」気持ちを表したBlog、
“Love! Music& Love!Life”です☆

☆1月29日☆

一昨日か昨日だったか、ネットのニュース
サイトでも取り上げられるようになった、
テレビドラマ『セクシー田中さん』をめぐる
原作者とテレビ局(ドラマ制作サイド、及び
脚本家)との対立ですが、今日、原作者が
自らの命を絶ったという報道を受け、一層、
この問題が注目されていると感じます。

----------------------------------------------
『セクシー田中さん』
作者・芦原妃名子さん死去 漫画家仲間が
心痛…赤松健
「あってはならない事が起こってしまった」
https://www.oricon.co.jp/news/2312462/full/

日本テレビ系で昨年10月クールに放送された、
連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・
芦原妃名子さんが亡くなったことが29日に
報じられ、漫画家たちが自身のSNSを更新した、

芦原さんは26日、ドラマ『セクシー田中さん』
について「今回のドラマ化で、私が9話・10話
の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」
経緯を長文で投稿していた。文章は小学館と
事実確認したとするもので、自身の作品に
込めた思いや、ドラマ制作前に提示していた
とする条件、その後の局側とのやりとりなどを
長文でつづっていた。

その中での訃報に『のだめカンタービレ』作者
・二ノ宮知子氏はXで「辛い…。辛すぎる」とし、
「自分の作品を一番大事に思っているのは自分
なんだと号泣した日の事を思い出して、また
涙が止まらない」「今、誰かを責めようと
してる人たち。もう本当にやめて欲しい」と心痛。

参議院議員で『ラブひな』などで知られる
赤松健氏も「あってはならない事が起こって
しまった。漫画や小説のメディアミックス企画
(アニメ化やドラマ化)では、昔から頻繁に
「原作者の望まない独自展開やキャラ変更」
などが問題になってきた。もっとも近年は
「原作者へのまめな報告や根回し」が行われる
ようになり、昔のような「原作者が協力を
拒否して(オリジナル企画へと)タイトル変更」
などというような事は少なくなってきたと思う。
特にここ数年は「原作そのまま(アングル
なども漫画そのまま)」でアニメ化ドラマ化
する傾向が強まり、原作ファンからの不満も
相当減ってきている印象だ」ときっぱり。

「しかし、それでもまだまだ「(原作者への)
事前説明の徹底」と「二次使用に関する契約書」
の詰めが甘いということだ。この2点は主に
出版社と制作側(製作委員会など)側の問題
だが、原作者側でも「事前の説明で納得が
いかなかったり、後から約束と違うような
ことがあった場合の相談場所やその知識」が
必要になってくると考える」。

「また、脚本家がオリジナリティを発揮
できない(やり甲斐が少ない)ことも創作の
職業としては問題で、ここにどう折り合いを
つけていくのか、業界団体(や場合に
よっては議員チーム)で検討する組織体を
作るべきだ。そして今回に関しては、脚本家を
責める流れになってはならない」と伝えた。

■「日本いのちの電話」
ナビダイヤル:0570-783-556
(午前10時~午後10時)
フリーダイヤル:0120-783-556
(毎日・午後4時~午後9時
/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)

■日本テレビコメント全文
芦原妃名子さんの訃報に接し、
哀悼の意を表するとともに、謹んで
お悔やみ申し上げます。
2023年10月期の日曜ドラマ
「セクシー田中さん」につきまして
日本テレビは映像化の提案に際し、
原作代理人である小学館を通じて原作者で
ある芦原さんのご意見をいただきながら
脚本制作作業の話し合いを重ね、最終的に
許諾をいただけた脚本を決定原稿とし、
放送しております。
本作品の制作にご尽力いただいた
芦原さんには感謝しております。

(ORICON NEWS 2024-01-29 19:15)
---------------------------------------------

原作付きのドラマやアニメでは、往々にして
テレビ局(制作サイド)による「オリジナル
要素の追加」により、原作者や原作作品の
ファンの方々を傷つける行為があり、それが
この作品でも行われ、脚本家が原作者に対し
攻撃的な文章をSNSで発表した(※当該脚本
家のアカウントは、現在は鍵付き状態)と
いう流れからの、原作者が自ら命を絶つと
いう展開。

これはどう考えても、原作者には何ら落ち度
とか無いだけに、悲しいとしか言えない状況
だったりします。

今回はドラマでしたが、テレビアニメ化される
作品でも、制作サイドにより「オリジナル」
要素が追加され、結果、アニメ自体失敗する
だけでなく、アニメの評価=原作マンガの評価
と受け取られがちな展開となり、結果、マンガ
及びマンガ家さんの作品生命・作家生命を
終わらせることもあっただけに、原作者の意向
・要望を無視したテレビ局側(特に脚本家氏)
には、なぜ原作者の意向などを無視したのか、
正当な理由があるのか聴いてみたいです。

特に今回の場合、攻撃的な言葉で原作者を
非難した脚本家氏によるSNSでの「お気持ち
表明」が自死への直接的なトリガーとなって
いる(ように見える)だけに、このまま何も
いわずにいることは、人としてどうなのか?
疑問に感じます。

また、テレビ局の制作サイドに居る脚本家
という方々が、なぜ「他人のふんどし」と
いうか、他人の作った設定や登場人物を使い
オリジナル作品を作ろうとするのか!?
理解出来ません。

今は、インターネット上に数多くの創作
小説の発表の場があり、そこでなぜ自身
のオリジナル小説などを発表しないのか、
「他人のふんどし」で勝負しようとする
のか……1クリエイターとしても大きな
疑問を感じています。

最後になりましたが。
芦原妃名子さんのご冥福を
心からお祈りいたします。