diary 見過ごされた海底活断層 | Love! Music& Love! Life

Love! Music& Love! Life

「音楽が好き!」そして「ありのままに感じた」気持ちを表したBlog、
“Love! Music& Love!Life”です☆

☆1月15日☆

1月も半分を終わり、最近は午前中は気温が
上がりにくい日々が続いていますね。

さて、元日の能登半島沖の地震ですが。

----------------------------------------------
見過ごされた海底活断層「F43」のリスク 
同種地震の予測にも課題
https://www.sankei.com/article/20240115-XDJ3IXFKTZIGBPAZ5MKBVXJSBM/



最大震度7の強い揺れが観測された能登半島
地震で震源となったとみられる2本の海底
活断層について、政府や石川県が地震動
(地震による強い揺れ)の予測に反映して
いなかったことが15日、分かった。県の
被害想定や対策にも影響した可能性がある。
海底活断層の影響は他の地域でもほとんど
反映されておらず、専門家は早急な対応を
求めている。

《冬の夕刻、能登半島北方沖を震源とした
地震が発生する》。石川県の「地域防災計画」
に挙げられた大地震のシナリオの一つは、
今回の地震とよく似ている。だが、被害の
想定は実際よりもかなり小さい。県は
「ごく局地的な災害」として、死者7人、
負傷者数211人と予測していたが、実際の
能登半島地震では15日時点で222人の
死亡が確認され、千人以上が負傷した。

東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授
によると、この想定には、実際に震源に
なったとみられる海底活断層が考慮されて
いなかった。能登半島の北の海底を沿う
ように走る「F43」「F42」と呼ばれる
2本の海底活断層。F43を震源とする
地震は、事前に予想された規模もマグニ
チュード7・6と、今回の地震におおむね
合致する。

これら2本を含む海底活断層は、国土交通
省が東日本大震災を受けて平成26年に
まとめた報告書などに取り上げられ、津波の
リスク想定に活用されてきた。だが、全国の
地震による揺れを予測・分析する政府の地震
調査委員会の「地震動予測地図」には加味
されなかった。海底の活断層については、
「陸上に強い揺れをもたらすものではない、
というイメージが一部にあった」(遠田氏)
といい、従来の予測にはほとんど反映されて
こなかったという。

周辺の海底活断層が予測に反映されていない
ケースはほかにもある。
例えば新潟県・佐渡も周辺に海底活断層が
集中しているが、地震調査委の長期評価の
対象になっておらず、地震動予測にも反映
されていない。遠田氏は「このままでは、
同じことがまた起きてしまう。早急に取り
組むべきだ」と指摘する。

地震調査委は平成29年4月、海底の活断
層について将来の地震発生確率を評価する
ための分科会を設置。令和4年、日本海
南西部(九州・中国地方沖)側の海域
活断層についての長期評価が公表された。
だが、他の地域は未公表のままだ。

産業技術総合研究所名誉リサーチャーの
岡村行信氏によると、海底活断層は掘削に
よる調査が難しく、活動周期や最終活動
時期といった地震予測に必要な情報の
信頼性が陸上の活断層に比べ落ちると
いったハードルもある。ただ、岡村氏は
「難しいが、不可能な話ではない。海底の
活断層も当然、予測に組み込むべきだ」と
強調した。(花輪理徳)

(産経新聞 2024/1/15 20:42 花輪 理徳)
----------------------------------------------

専門家の方が調査や予想が難しいという
ところで、地震被害の考慮していなかった
のかもしれないが、このような海底活断層
の存在をどう地震予想に生かすのか?とか、
今後、調査態勢をどう整備していくのか、
メディアには後追い報道をして欲しいと
思ったのでした。