diary 元日の地震、半島の下に潜む「流体」が関係!? | Love! Music& Love! Life

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☆1月11日☆

元日の夕方に起きた石川県・能登半島沖を
震源とする地震ですが。なんでも、半島の
地下に潜む「流体」が今回の地震と大きく
関係するのだとか。

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〝最悪のシナリオ〟超えた能登地震 
鍵となる地下流体の正体
https://www.sankei.com/article/20240111-ARHQLKRBGZJRRMFQQXSNS7YB2A/



震度7を観測した能登半島地震で注目が
集まっているのが、半島の地下に潜む大量の
「流体」の存在だ。その正体は、深さ
数百キロのプレートから染み出した水とされ、
3年以上続く群発地震や地殻変動を引き
起こしたとみられる。一方、今回の地震は
専門家が想定していた「一番悪いシナリオ」
をも超える規模で、流体の影響だけでは説明
できないといい、詳しい分析が待たれる。

能登半島の北東部では令和2年12月から
群発地震が続き、5年5月にはマグニ
チュード(M)6・5の地震も発生、1人が
死亡、住宅700棟超が損壊する被害が出た。
これらの原因と考えられているのが、地下
約10~15キロの位置に湧き出た大量の水。
通常の地下水とは異なり、日本列島の地下
深くに潜るプレート由来と考えられている。

産業技術総合研究所の中村仁美上級主任
研究員によると、海の底にある海洋
プレートは水を含んだまま年間数センチずつ
移動し、日本列島の地下に潜り込む。
有馬温泉など一部の温泉は、地下に潜った
プレートから染み出た水が地表に湧き出た
ものだという。

プレートから出た水は地表近くに至る
までにマグマに吸収されることもあるが、
能登半島周辺では深さ300キロの
太平洋プレートから出た水がそのまま、
地表に向かって上昇できる条件が
整っている。

京都大防災研究所の西村卓也教授の
グループは地殻変動のデータなどから、
能登半島の地下16キロ程度の領域に、
2年11月から4年6月にかけて東京
ドーム約23個分にあたる約2900
万立方メートルの水が地下深くから
流入したと推計。これらが断層帯に
拡散したことで群発地震などを
引き起こした可能性を提示した。

水が急に上昇してきたきっかけについて、
西村氏は「東日本大震災から続く地殻
変動で地中に水の通り道ができ、深い
位置で止まっていた水が急速に動き
出した可能性もある」と推測する。

西村氏は当時、群発地震に続く〝一番怖い
シナリオ〟も示していた。水が引き続き
移動して「珠洲(すず)沖セグメント」
と呼ばれる海底活断層の深部に浸入し、
M7クラスの大地震を引き起こす
ケースだ。ただ、現実はそれをはるかに
超えていた。

元日の地震では珠洲沖セグメントに
とどまらず、近隣の活断層にも地震活動が
連鎖したとみられ、震源域は150キロ
にも及んだ。

西村氏は今回の地震にも流体が関わって
いるとの考えを示す一方で「流体の影響
だけでこれほどの規模の地震を起こす
とは考えにくい」と話す。

今回の地震で激しい動きを見せたのは、
むしろ流体が少ないエリアの活断層
だったと指摘する専門家もいる。

兵庫県立大の後藤忠徳教授によると、
流体が多いエリアの活断層は地盤の
ひずみをこれまでの群発地震などで解消
できていた一方、流体が少なく硬い
部分は滑りが起きないまま取り残され、
大きなひずみが蓄積していた可能性も
あるという。

ただ地中深くの流体を観測するのは容易
ではなく、今回の地震との関連に
ついても、早急に結論は出ない。

能登半島以外の地域ではこのような流体
の実態は、よく分かっていないという
現状もある。東北大の吉田圭佑助教は
「能登では地殻変動と地震が少しずつ先に
起こっていたからこそ観測が進んでおり、
多くの知見を得ることができた。予兆なく
発生する多くの地震ではそうはいかない」
と指摘する。

同大の武藤潤教授は「マグマと違い、
水は火山が分布する地域以外でも急に
上がってきて『想定外の地震』を起こす
可能性がある」と話し、多面的な観測が
重要との考えを示した。(花輪理徳)

(産経新聞 2024/1/11 20:17 花輪 理徳)
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確かに、今回の地震で、能登半島の海岸線
付近で地面が隆起したという報道(画像)も
出ているので、何かしらの変動があったと
思いますが、それが『想定外』の地震の発生
にも繋がっているとなると、従来方法での
地震観測では無く、地下水などの調査とか、
多角的に観測するしか、今後起こるかも
しれない地震を予測する方法は無いように
思いながら読んでいた記事でした。

海外に援助するより、このような国内の
地震観測に予算を回すべきだとも私個人は
思うのですが……。