diary ロシアで「もっと兵士を産め」への動きが!? | Love! Music& Love! Life

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☆12月30日☆

今年も残り48時間を切った2023年(令和5年)
ですが、夕食後、外信ニュースを見ていると、
ウクライナ戦争中のロシアでこのような動きが。

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「もっと兵士を産め」 
ロシアで中絶阻止の動き強まる
https://www.jiji.com/jc/article?k=20231229045409a&g=afp

【ワルシャワAFP=時事】ロシアでは
ウクライナ侵攻開始以降、急激に保守化が進み、
国民の暮らしも変化した。影響が及んでいる
問題の一つが、女性の中絶権だ。(写真は、
ロシア・モスクワ中心部の赤の広場を訪れた、
愛国運動「青少年軍」に加入している
子どもたち〈資料写真〉)

宗教色のより強い多くの西側諸国とは違い、
ロシアでは何十年も前から中絶は合法で、
この問題で社会が分裂することもあまり
なかった。だがここ数か月で雲行きが
変化している。

各地ではロシア正教会の要求に屈し、民間
クリニックでの中絶を規制しようとする
動きが相次いでいる。一方、国営クリニック
を運営する保健当局は政府の方針を強化し、
女性たちに中絶を思いとどまらせようと
している。

当局は出生率の向上が目的だとしているが、
権利運動家たちはウクライナ侵攻後の
広範な弾圧の一環だとみている。

ジョージアに亡命中のフェミニスト活動家、
レダ・ガリーナ氏は「戦争中の国家には、
この種の法律が常につきまとう」と指摘した。
今回の措置はロシア人女性に対し、
「家にいて、もっと兵士を産め」という
明確なメッセージだとAFPに語った。

中絶をめぐり、ウラジーミル・プーチン
大統領(71)は先週、禁止には反対する
ものの、中絶は国益に反すると発言。
人口問題を解決するために、女性には
「子どもの命を守ってほしい」と訴えた。
1990年代以降、人口減少が急速に
進む中、プーチン氏は出産を促すための
経済的奨励策を掲げてきた。だがウクライナ
侵攻以降、そこに新たな意味が生まれた。

■「国家の存続」

政治アナリストのタチアナ・スタノバヤ氏
は、中絶は今や「国家の存続問題と
見なされている」と説明する。

またプーチン氏が政府方針に抵抗する
あらゆる社会的立場について、西側諸国の
策略だとみているとも指摘した。「中絶も
その一部だ。女性に中絶させることは、
ロシアの人口問題を悪化させようとする
西側の策略だと考えている」

政府系のクリニックでは長年、女性に
中絶を思いとどまらせるために「相談会」
を実施してきた。だが保健省が新たに
発表した医師向けの勧告は、もっと強引な
方法を推奨している。

人口学者のビクトリア・サケビッチ氏は
「女性たちにプレッシャーをかけ、脅し、
(中絶を)止めさせようとする態度だ」と
批判した。中絶を回避させた医師に報奨金
を支給する地域もあるという。

もしも民間クリニックでの中絶が禁止
されれば、中絶薬の闇市場や違法な中絶
処置が広がりかねないとサケビッチ氏は
懸念する。

■さらなる規制の可能性

ロシアの中絶反対派はかつては少数派だった。
だがウクライナ侵攻によって、以前よりも
過激な提言ができる「政治的環境」が
生まれたと、スタノバヤ氏は言う。

政治学者のエカテリーナ・シュルマン氏は、
来年3月に大統領選を控えて「戦争や経済
状況について話すことができない」時期に、
ロシア国民に意図的に与えられた話題が
中絶をめぐる議論だと指摘。

さらに、当局は「女性にもっと子どもを
産ませようとするのではなく、人口減少の
主要因となっている男性の早世を解決
すべきだ」と批判した。

しかし、若者から壮年期まで非常に多くの
男性がウクライナの戦場へ送られている今、
男性の寿命に関する話はタブーだ。

ロシア人の人口学者で、フランス・ストラス
ブール大学に所属するセルゲイ・ザハロフ氏
は、「さらなる禁止、さらなる規制が予想
される」と警告している。

「中絶の規制を含め、あらゆる手段で出生率
を上げようとする」ことは、スペインの
フランシスコ・フランコやイタリアのベニト
・ムソリーニといった独裁者がやったこと
だとザハロフ氏は批判する。「こうした
やり方が成功したためしはない」
【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕

(時事ドットコム 2023年12月29日16時59分)
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『富国強兵』を2000年代に行おうとしている
とも思えるロシアの「反中絶」の流れですが。

すぐに効果がある物とは思えないが、しかし、
このような「生めよ増やせよ」的なことを言う
ということは、もしかして、ロシアは長期戦を
覚悟しての世論誘導をしているのかな!?と
思いながら記事を読んでいたのでした。