この数年、そのマナーが問題視されるような
ニュースが報じられることが多い、いわゆる
「撮り鉄」さんについての問題ですが、福岡
県警に在籍する「撮り鉄」さんによる呼びかけ
が反響を呼んでいるとか。
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「撮り鉄」警察官写真、SNSで反響
マナー順守呼び掛け、1万「いいね」―福岡
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023112000116&g=soc

鉄道車両を写真に収める「撮り鉄」にマナー
順守を呼び掛けようと、福岡県警広報課が
X(旧ツイッター)に投稿した鉄道写真が
「素晴らし過ぎる」と反響を呼んでいる。
撮影したのは自身も「撮り鉄」と認める
鉄道警察隊係長の吉村利啓警部補(50)。
40年以上の撮影歴があり「マナーを
守ってもこれだけ撮れると伝えたい」と
力を込める。
投稿した写真には、電車のヘッドマーク
に夕日がきらりと映る。この場面の撮影
には、天候と電車の来るタイミングも
重要で、吉村警部補は「鉄道ファンも
憧れるワンシーンが撮れた」と顔を
ほころばせる。写真と共に、「三脚や
脚立は、通行の妨げにならない場所で
使って」などのコメントも付けて
2日に投稿すると、1週間足らずで
約1万の「いいね」が付けられた。
鉄道写真の撮影を巡る危険行為など
での通報件数は、1~10月に県内で
10件以上あり、踏切内の撮影に
関するものが多い。幼少期から鉄道
沿線で育ったこともあり、生粋の
鉄道ファンの吉村警部補は「より良い
写真を撮りたい気持ちも分かるが、
鉄道事業者や沿線に住む人に迷惑を
かけるのは言語道断」と、今回の注意
喚起策を自ら企画した。
撮影場所は通報のあった現場の一つを
選び、あえて三脚は使わず、JRの
敷地外からシャッターを切ってマナー
を守った。投稿写真に多くの反響が
あったことに「鉄道ファンではない
人も含め多くの人に見てもらえた」
と手応えを感じている。
撮り鉄に対しては「自分の行動が
周りに迷惑をかけていないか考える
きっかけにしてほしい」と話す。
県警は8月、交通安全啓発のため
ホームページ上に「鉄警ギャラリー」
を開設。ギャラリーでは鉄道写真の
掲載と共に、今後は撮影で工夫した
点や苦労を発信することも検討して
いる。吉村警部補は「正しい撮影で、
鉄道写真の記録をたくさんの人に
残してほしい」と語った。
写真キャプション
鉄道写真を撮った福岡県警鉄道警察隊
係長の吉村利啓警部補=9日、福岡市
(時事ドットコム 2023年11月20日13時31分)
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この何年かの間、その撮影マナーが問題視
されがちな「撮り鉄」問題に、ご自身も
「撮り鉄」であるおまわりさんが、ルールを
守った場所からの撮影でも、鑑賞に値する
瞬間を撮っている、その姿を通じて国民に
訴えているというのは、良い企画だと思い
ますし、福岡県警もよくぞOKしてくれた!と
思います。
ともすれば、一般の乗客を邪魔者扱いする
一部のマナー無き「撮り鉄」に対し、撮影を
した作品を示すことで、マナー遵守を訴える
このおまわりさんの姿は、スマートなやり方
だなぁと感心しますし、賞賛したいですね。
勝手に私有地に侵入したり、撮影の邪魔に
なるという口実で、樹木などを勝手に切り
倒したりする、マナー無き「撮り鉄」たちに、
このおまわりさんの気持ちが届いて欲しいと、
切にそう思った記事でした。