先の天皇陛下のお言葉を受けて政府は有識者会議を設け、
見解を求めました。
会議では述べられたご意向に沿うように法に照らしながら
意見交換を進め答申としては、一代限りが妥当とすると
いうものでした。
この間、国民の大きな関心事ではあるものの
静かな議論で進めてほしいと願っていました。
今生天皇は即位されたときから「象徴」として
の天皇であり、そのあり方を模索されておられたことと
思います。
現憲法以前は象徴ではなく元首でした。
それ以前はもっと宗教色の濃い存在だったのでは
ないかと思います。
それが神武天皇以来今年で2679年、
すなわち皇紀の年号になります。
憲法も法律もない時代からこのように脈々と引き継がれた、
世界に類のない尊い御存在を、国民の意向によって
変えることには慎重であるべきだと思います。
私はこのような憲法でなければ国民がこのようなことを
決めるのではなく、皇族の中で、あるいは天皇陛下ご自身が
お決めくださることが本来望ましいのではないかと思います。
あきれたことに、そこに民進党は「女性宮家」の
議論を持ちだそうとしている。
時と場合を考えてほしい。
これもやはり年頭のあいさつを中国語で行う党首の
なせる技なのか、残念でならない。
国民と日本の平和と安泰をひたすら祈り続けてくださる
陛下の願いを、今度は国民が深くかみしめながら
ご意向に沿うように静かに物事を進めてほしい。