名寄市市制施行10周年記念式典が名寄市民文化センター
EN-RAYホールで行われました。

 

市長、来賓のご挨拶の後に特別功労表彰があり、
当時の市長、議長、道議、市特別職が受賞されました。

新しいカントリーサインの発表もありました。

 

アトラクションではピアノの演奏が行われ厳粛な中にも
華やかな式典となりました。

 

当時、合併合意までには紆余曲折がありました。

今回受賞された当時は副議長の故田中氏の
「合併は将来に向けたものだから、若いものが担うべきだ」
との発言から特別委員長に私が指名された。

当初は周辺町村が名寄市と対峙するため、
先に合併協議会を作り名寄市は後からの参加となった。
新しい自治体の仕組みとして、合衆国というか
消防事務組合のようなイメージの仕組みづくりが
会議の中で議論されていました。

違和感を持ちながらも会議が進みましたが、
どう見てもホンネの議論とは思えない。

そこで、副委員長と二人で、各自治体の正副委員長を訪ねて
懇談をすることにしました。
そこでは、皆さんとホンネの話し合いができました。
懇談すら時期尚早だと断られるところもあり、
この枠組みで合意をみることはできないと、
早く結論を出すことができて良かったと思います。

 

その後、風連との合併協議に入りますが、
やはり会議はホンネをぶつけ合う雰囲気ではありません。
特に市民代表の皆さんは挙手をして名前を言って、
マイクを持って発言するのは勇気がいることです。
そこで、田中さん、堀江さんと相談して委員の皆さんと
懇談会食を計画しました。
場所は望湖台コテージで車座になって
風連・名寄・風連・名寄と言うように座る、
ネクタイはしない、
話題は皆さんが話しやすい「町内会の違いについて」。
とても自由闊達な話しあいができました。
その後、お酒が入っても盛り上がります。
それからは、会議でも話しやすい雰囲気が生まれたと思います。

合併の決断には小さな自治体は不安が募ります、
最終的に風連は住民投票の結果名寄市との合併を
決めることになりました。

 

それぞれが100年以上の歴史を持つものが
一つになるのですから、
すべてが満足することにはなりませんが、
10年たって「心の合併」も進んでいると感じます。

 

これからも地域の良さを残しつつ、
一体感を持って前に進むことができる
名寄市を目指していきたいものです。