実はインド映画って、インド料理屋のバックに流れているのとか。ちらっとしか観た事がないのです。
ドン ヒャララッラ~♪ ヒャ~ララ♪ ヒャ~ララ♪
って感じの音楽に乗せてバックダンサーを従えた登場人物が愛を語るってイメージ?
娯楽映画としては楽しいけど、それだけっていうイメージでした。
序盤、や~っすい感じの宇宙船が、や~っすい感じのCGで登場。
バフッとか煙吹いちゃって着陸。
あ~、あ~、昔の特撮映画みたいだなぁ~。
出てきた宇宙人も、首からや~っすい感じの宇宙船のリモコンを身に付けただけの、ぎょろ目の俳優。
そして、いきなりリモコンが盗まれることから始まる。
シーンは変わって、ヒロイン登場。
何故かベルギー。
や~っすい感じの演技で、や~っすい感じのラブストーリー。
や~っすい映画だなぁ。
と思って居ましたが、物語は徐々に加速し、単なる娯楽映画では無く、笑いの中に「むむむ~。」と、考えさせられるシーンもあり、主人公のPKの物の見方、発想、魅力にグイグイ引き込まれます。
宗教という重いテーマを扱った映画ですが、重さを感じさせず、でもしっかりと伝わってきます。
最後には爽やかな感動さえ。
笑いあり、そしてホロッと泣ける社会派の素晴らしい映画です。
観終わった後、インドの方角に向かって謝りたかったです。
「インド映画って、娯楽映画だけなんでしょ。」なんて思っていた自分が恥ずかしい。
素晴らしい映画でした。