【映画】プロバンスの休日 | Heavn'sBeach別館(親父ロングボーダーの波乗り、写真、時々トリップ)

Heavn'sBeach別館(親父ロングボーダーの波乗り、写真、時々トリップ)

サーフィン大好き、飯岡に通う親父ロングボード乗りのとりとめも無い日常を綴ります。

パリ育ちの都会ッ子3兄弟が、母親の都合で祖父母の暮らす南仏プロバンスに一夏預けられることになる。

物語の序盤は都会ッ子3兄弟と、3兄弟の母親と反りが合わず、これまで一度も孫達に会わなかった祖父との衝突。
ああ、有りがちだな、と思いながらもジャン・レノの無骨な演技、プロバンスの素朴な住人達、素晴らしい景色、フラメンコの響きに引き込まれる。
そっか、フランスと言っても3兄弟が育ったパリと、スペインに似たプロバンス地方では全く違うんだ。

物語は、大きな起伏も無く、淡々と、でも、心地よく進む。
末っ子が祖父に懐き、長男も少しずつ心を開く。

 

その後も小さなエピソードをいくつもちりばめ、祖父母は若い頃、バイクで旅をしていた事。
長男のいたずらから、古い友人が訪ねてきて、伝説のウッドストック、古き良き時代のエピソードに盛り上がる。

そして、ちょっとした事件が起き、祖父が立ち上がる。
納屋に隠すようにしまっていたトライアンフにまたがりライフルを背負う祖父。
それに随行する祖父の友人達。
格好いいじゃないか!
事件を解決し、素直になった孫と祖父の心の絆。

そして夏休みは終わる。

 

祖父と断絶していた母親が3兄弟を迎えに来るシーンでは、延々に続くような何とも言えない映像。

やられました。

とても良い映画です。

娯楽性やドキドキするスリリングな展開、迫力あるアクションシーンはありません。

この映画にあるのは、観る人を魅了する登場人物と美しい映像、そしてとても優しい感動です。