アズラのブログ

アズラのブログ

漆箔工芸京都Azulaのオーナー日誌

涙もろい

『Aztula』松井です



旦那さんの故郷カナダへ行ってしまった自分の弟子ナターシャから手紙が届きました。

手書きの英語ですが最後に日本語に翻訳して印刷したのも入っていました。

(2021 10/19の手紙より)










「以下、日本語翻訳」

親愛なる松井さん

やっと、私はカナダからあなたに手紙を書いています。こちらは秋の真っ只中で、カエデの木が色づいています。

私は今、カナダに住むロシア人です。幼い頃の夢は外国人になることでした。大人になってからは最初はアメリカで、次に日本で、そして今はカナダで外国人になりました。だから私は願いや夢が叶うことを知っています。引箔を知り師匠と出会え弟子として京都で6ヶ月間過ごすことができたのは私の夢が叶ったのだと思います。師匠の元で学ぶことは私にとって一生に一度のチャンスであり毎日が楽しみでした。引箔は日本にしか存在しない特別な技術なので私は可能な限り多くのことを学びたいと思いました。

そんな私の気持ちを理解して出来るだけ多くのことを教えようとしてくださいました。

毎日勉強できるように机を作ってくれ、自身の原因不明の胸の痛みで病院に通わざるを得ない時も休まずに教えてくださいました…。

面白い授業を用意し、川島織物や多くの職人さんを訪問する手配、私の100以上の質問にも答え、アトリエをデザインラボに、引箔だけでなく漆工芸も教えてくださいました。

あなたは最高の師匠であり、私が望んだ以上のものを全て与えてくださいました…。

あなたは私をアトリエだけでなく、あなたの家族の一員として私を迎え、そして私に思いやりの心をたくさん教えてくれました。

半年間あなたとあなたのご家族と一緒に過ごしたことで日本の文化をより多く理解することができました。わたしが日本で過ごした5年間の中でこの6ヶ月間は最も重要なものでした。

毎日の試作や練習、お母様やクーちゃんとのお茶、カレーランチ、美術館巡りや貴子さんとの食事、美しいお宅への訪問、あなたの俳句、サーシャの無鉄砲な写真撮影への多大なる協力、桜やツツジの花。京都新聞の取材、たくさんの「またね」パーティー。

そして空港での最後の「またね」が忘れられません。私は日本を離れることに心を痛めていましたが、私の「matane hearts」プロジェクトをサポートし私を助けてくれました。

私は何度も「またね!」と言ったのだから、きっとまた会えるとおもっています!

私の願いはきっと叶うと信じているので、今私は京都であなたの元で学んだ時に感じた興奮と尊敬の念を再び感じたいと願っています。

近いうちに自分のアトリエを構え、私自身の漆箔工芸の世界へと向かいます。

今後も引き続き私の次の夢へのご協力・ご指導よろしくお願いします。

もし、あなたに100万回「ありがとう」と言えるなら毎回心から真摯な気持ちで言えます。

心の底から

鬼ナターシャより

2021/10/19




松井勝オフィシャルHP

http://masaru-matsui.com