読書の秋。
書籍については、ほとんど購入することはなく、地元の図書館で定期的に借りている。一度に10冊、2週間。
ジャンルは問わず、自分の興味と感性(?)に任せ、書棚の間をゆっくりと練り歩きながら、ランダムに書物を手に取る。タイトル、装丁、著者、等々、目に飛び込む情報も大切だ。
最近出会った書物の中で、心の琴線に触れたもの。
『川のそばの町を舞台に、人間の生死を問う珠玉の短篇集』
玄有宗久和尚のの本はこれまでに何冊も読んでいて、その都度不思議な感動を与えられてきたが、今回は最も心を打たれた。
一篇一篇淡々と四雁川周辺に暮らす人々の物語を綴っていくのだが、その文章と世界は静謐にして深遠で、言葉では言い表せない感動をもたらす。静かに心打たれるのだ。
玄有和尚の深くて暖かい眼差しを感じるからだろうか。私自信の心も落ち着いて安定するのだ。
一度直にお会いして、お話をお聞きしてみたい。
最近はいい本に巡り合う確立が高い。
(こちらの感覚が鋭くなっているのだろうか)
細谷正充氏がテーマ毎に選んだアンソロジー。
「・・・の老人力」の他に「満腹力」、「商人力」も読んだ。
素晴らしい作家達が描く江戸の人々と生活。人情と情け、したたかなのにどこか抜けていたり。
面白かった。特に「老人力」は、昔も今も変わらぬご高齢者のパワーを感じた。生きる力をもらったようだ。
本を手にして活字を目で追う、というのはなんと嬉しく楽しいことか。そして素晴らしい文章、見知らぬ世界に巡り合うことのできる幸せ。生きててよかった。

