夜勤明けで、夕方少し寝ていたら

娘が夢に出てきてくれた。


少し大人になっていた娘は

髪を伸ばしていて

編み込みなんかしちゃってる。


私が

「へぇ、そんな髪型してるんや。

 編み込みなんかできてすごいやん。」


娘は

「こんなん好きな子がおって、やってくれてん。」って嬉しそうに話してくれた。



夕食を食べながら

夫にそんな夢の話をした。


夫がごほってなって

私は何かつまらせたのかと思ったけど


夫は突然席を立ち、廊下に走っていった。

そしておいおい泣いていた。


娘を見送って日の浅い頃

私の見えないところで

夫の泣き声を何度も聞いたけど


いつの間にか

泣くのは私だけになっていた。


なのに久しぶりに号泣しちゃってるし。



戻ってきた夫は


「あー、まだこんなんになるんや。」って

照れ臭そうに笑っとった。


「向こうで友だちできたんやな。」



こっちの世界での娘の孤独を

夫は可哀想でしかたなかったんだろう。

だから、友だちのことを嬉しそうに話す娘を

思って気持ちが溢れてしまったんだね。


夢だけど夢じゃない。

これは娘からの報告だ。


夫が泣いてしまったので

話はそこで終わったけど

夢の続きはまだあったんだ。


夢の中で私は現実をわかっていて。


あれ?なんでここにいるのかな?

この子、ここにいてもいいの?

娘をぎゅっとしても消えない。


そうか。

私が向こうにいくまでおってくれるんか。

ちゃんとおってくれるんやな。


そこで目が覚めた。


大人びた娘は

生きてる時には

絶対にしなかったような髪型をして

きれいになってた。


本当にきれいになってたな。


こんな夢見たら

誰だって泣くわなーーー。