娘がクリスマスに出ていってから2ヶ月が

経過した。娘が置いていったヴァイオリン

を習い始めたり、いつか娘を驚かせたくて

英会話を習い始めたりして必死に時間を埋

めても寂しさは消えない。


残された夫とこの寂しさを共有したくても

夫の口から○○はどうしてるんだろうねの

一言が出てくることはない。


「ねぇ○○のことを全く話題にしないけど

寂しくない?」


「別に東京で楽しくやってるんだろうし、

嫌だから家を出ていったんだし、連絡がな

いってことは元気でやってるんだからいい

じゃないの?」


確かに正論だ

「そうだけどたまには○○は元気にやって

るんだろうかねぇって親なんだから話したい」


「現状が分からないだから話しようがない」


「今の状況がどうだのこうだのって言うんじ

ゃなくてどうしてるんだろうねぇって思わな

い?」


「何か情報があれば話せる」


この繰り返しでただ虚しさだけが残った。

男だから?いやそうじゃないよね。世の中の

父親が皆子供に無関心なわけない。子煩悩な

父親だっている。

一人娘のことなのにたまにでいいから夫の口

から娘のことが出てこないことが残念でなら

ない。


娘が祖母に「パパは○○のこと好きじゃない

んだと思う」と言っていたそうだ。そう思う

のも無理はない。私でさえこの人は子供を愛

してないと何度も思ったくらいだから。

こんな時だからこそ子供のことを自然に話題

にしてくれる父親でいて欲しかった。