クリスマスの早朝に起きた時に娘の部屋は

もぬけの殻だった。あれからもうすぐ2ヶ

月が経とうとしている。ワンコが自由おト

イレに行けるよう寝室のドアは開けて寝て

いる。だから夜中ふと目が覚めた時、リビ

ングルームに目をやるとカウンターの電気

が点いていて娘がPC操作している背中が見

えた。


「あ〜またこんな時間(3時とか)から起

きてる。眠れないのね。可哀想に。。。笑い泣き

「あ〜今日はまだ起きてない。眠れてる?」


そう思うことが習慣化していた。娘がいな

くなってから電気が点くことがないのに視

線が自然と向いては


「そうなのね。○○はもうここにいないん

だったえーんえーんえーん


そう気付かされては悲しくなった。

今は視線が向くことは殆ど無くなった。悲

しくて侘しくて大声で泣くこともなくなっ

た。でも時折襲ってくるなんとも言えない

悲しみは癒える日が来ると思えない。


やることがないと買い物にも、病院でも何

処でも付いてきた娘。一緒に出勤してはオ

フィスビルのエレベーターのドアが閉まる

まで一緒にいて手を降って見送ってくれた。

だから何処に行っても嫌になるくらい娘の

残像が見えて辛くなる。


クリスマスの朝まだ薄暗い中、行ってくる

ねも言わず家を出る瞬間どんな気持ちだっ

たんだろう。


(ウザい親から離れられて)

清々した!


だろうか。。。

出ていくなとは一言も言ってない。出て行

く前夜には「これから東京に行って何か学

びたい(学校)、習いたい(レッスン・教室

等)って思うことがあったら支援(お金)

するから言ってね」とも伝えた。煩そうに

「分かったよ」と言ってたっけ。


いつも真っ暗なうちに家を出る時、寝てて

も起こして「じゃあ行ってくる」と言って

たのに。。。


何も告げられず残された者(親)がどれだ

け傷付くかなんて若いから思い至らないん

だろう。


若者、時に馬鹿者とも言う!

だもんね。