8日深夜に見た夢は最悪だった。
目が覚めても辛くて悲しくてやっぱり
私はヤラれてると確信した。
雪が降り積もる氷点下の深夜。
猫の額程の自宅庭の畑にスポーツブラ
とショーツのみで娘が立っていた。
「どうしたのっ!」
「なんでそんな格好で!」
次の瞬間、娘の痩せ細った体は畑に出
現した直径50cm程度の縦穴(水で満た
されている)に鼻の下まで入っていた。
「ママ寒い」
「ママ寒い」
死んじゃうと恐怖で心臓が止まりそう
になった。
次の瞬間、身体は目の下まで沈んでいた。
夫を呼び穴から出しリビングで背中を叩
いて水を吐かせた。
「救急車呼んで!」
全身氷のように冷たい。低体温症から生
還させるには。救急車が来るまでの間に
少しでも体温を上げる為に一番効率がい
い方法は?回らない頭で必死に考える。
死なないで。
お願い。
ママを置いて行かないで。
そこで目が覚めた。最悪な夢だった。
薬に頼らなくても眠れるようになりたい。
いつかあんなこともあったねと笑って話
せる日が来るんだろうか。