晩ごはんを食べながら

夫氏が持ち帰ったフリーペーパーを読んでいると

最近よく聞く「デジタルデトックス」について

とあるコラムが載っていました。

 

 

ふむふむと読み進めると

なんとこのデジタルデトックスに

協会なるものができており

講師養成講座までやっていると。

「資格産業もここまできたか」

としみじみしながら、

そのアドバイザーさんのアドバイス、つまり

スマホを使う時間を減らして何をするかを読むと

 

 

外に出て散歩する

 

読書する

 

・・・・・・・・・・・・・・

まあ、思いつくよね。

 


ドングリコロコロ

 


この養成講座の内容を想像して

ツッコむのはひとまず置いといて、

確かにねと思ったのは

 

ネットでAIのおすすめ本を選ぶのでなく

本屋に出向いて自分の感覚を働かせてみるのが良いと。

 

 

最近、ちょっと機械で何か読んだり選んだり調べたりすると

アホの一つ覚えみたいに

頼みもしないのに

おんなじ傾向のもので画面を埋め尽してくれるのが

ホンマもうええっちゅうねん、てな感じで。

 

で、何か新しい、

今まで自分が選ばなかったようなことが知りたいなと思っても

そーゆーのは全く出てこないしね。

便利は不便ってまさにこのことだ。

 


もうええで

 

一方でリアル本屋へ行くと

知らない本が、世界があちこちに広がっていて

本当に楽しい。

本屋大好き、これぞ私のリアルワンダーランド。

よし、それなら

もっとアナログでいってみようと

新聞の書評欄をチェックして

大好きな大型本屋、

ジュンク堂丸善へ。

 

今日は本を買っていいことにしました、

でも1冊だけね。

 

 

3冊、書評でチェックしていたのがあって

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもあれこれ眺めて

この日な吉本ばななさんの新刊を選びました。

 

 

中学生の頃、叔母が読んでいたのを貸してもらって以来

何年に一度か、立て続けに彼女の本を読む時期があって

今もそんな時期。

 

あっという間に読み終えちゃったけど

その間はスマホのこと忘れてるもんね、

そして、頭がスッキリする、

アドバイザーさんの言う通りに!

 

これが電子書籍になると

ここまでの脳みその爽快感が私には無いし、

この前なんて、1週間ほど前に

タブレットで読んだばかりの小説の

作者もタイトルも、めっちゃ考えないと思い出せなかったんだけど

なんだろね?あれは。

 


読書にオヤツは必須

 

さてこの本で印象に残ったのは

「日常の何気ない雑談で人は救われる」ということ。

 

深刻な悩みを親友に相談する、

みたいな

特別なシチュエーションはなくてもよくて、

特に親しくなくても

お互い気にしあって声を掛け合うくらいのことでもいいと

ばななちゃんは言ってました、

と、私は読み取りました。

 

 

やっぱり、ナマ身の人間同士の、

なんてことない会話のパワーってすごいってことだよね・・・

 

なんてことあることにばっかり

光が当たる世の中で

ごく普通のことにも

大袈裟な理論理屈をつけたがる世の中で

地に足つけて暮らしたいなあと思いつつ

 

せんべいを齧りながら猫を撫でる秋の夜長です。