うちの周りはマンション工事で
しつこくしつこくうるさいし、
窓からの景色も大通りが近くて殺風景。
私が片付けても片付けても
誰かが散らかしてそのままにする部屋。
パリオリンピックの
セリーヌ・ディオンの
愛の讃歌なんか聴いていたら
・・・・
美しいものに囲まれたい!
眼球とこころに
栄養をくれ〜〜!
と
そんな時に見つけた企画展、
レトロ・ロマン・モダン
「乙女のくらし」。
たったの五百円で観せてくださるということで
行ってまいりました。
HPによると、
近代の商業デザインの研究家である
佐野宏明氏のコレクションを中心に、
「レトロ・ロマン・モダン」と呼ばれる
大正時代前後の化粧品や薬など
生活雑貨のパッケージ、
雑誌や商品広告などを展示し、
当時の女性の暮らしとその中にある
美意識を探ります、
ということらしい。
箱でも缶でも
入れものが好きなのは、
おもちゃ本体よりも
包まれた箱で遊びたい習性を持つ
猫だけではない!
バッグしかり
ジュエリーボックスしかり、
なにしろ多くの女子というものは
入れ物が好きだ!
お菓子が入っていた箱とか
お菓子が入っていた缶とか、
可愛くてどうしても捨てられなくて
溜めるだけ溜めた挙句、
しかし今度は、断捨離の名のもとに
結局涙を飲んで
まとめて捨てる羽目にはる
あの箱ですよ!
家にあったら多分捨てているだろうに
わざわざお金を払って
見に行くあたり、
物好きというかなんというか。
それでも会場に展示されている
パッケージの数々。
もう、使うあてもないくせに
欲しくなる箱、缶、瓶だらけ!
ただの粉おしろいの広告でも
部屋に貼っておきたくなるものだらけ!
このポスター、滋養強壮に見えない
化粧品や薬の容器、
本や雑誌の表紙、
デパートのポスター、
楽譜の表紙、
展示されているもの全てが
現在流通しているものよりも
なんというか・・・
上品?奥ゆかしい?
うーん、
例えば化粧品のパッケージなら
現代のように
もっともっと健康になりたい
もっともっと美しくなりたい、
という欲望に
露骨に、ダイレクトに
訴えかけるのではなくて
商品の宣伝を
デザイナーの感性と夢と希望で
品よくくるんで、
お客の側も、
商品も包んでいるものも
両方を大切に味わって消費する、
みたいな?
届ける側も受け取る側も
センスと夢と希望を
大事にしていたような、
そんな時代があったのかなと
あれこれ眺めながら
想像していました。
現代は、この頃に比べたら
比べられないほど
たくさんのモノに溢れていますが
同時に夢と希望を感じる余白?は
なくなっているように
個人的には思います、
それは贅沢なのだろうけど
時々そういう空気だけで
もうお腹いっぱいになっちゃって。
歳をとっても若くあれ!とか。
でも頑張ったら頑張ったでイタイ!とか。
女性の美しさってなんなのだろうなあ。
実年齢とは思えないヤバイ美しさ、と
持ち上げられた女優さんが
ある日突然の手のひら返し、
SNSの自撮りが
いくらキレイっても
これはやりすぎてイタイと叩かれる、
・・・わたしには
ここまではいい、
ここからはだめ、の
境界線が見えません。
そういう発言をする人は
まず自分の顔写真を世間にご披露してからにしない?
・・・
でもそういう人たちは
自分は芸能人じゃないんだからとか
逃げ口上、
口先は達者そうだよね。
あら少々脱線しました、
とにかくこの展示は楽しかった!
ただ、図録販売はありませんでした。
撮影可の展示も多かったし
もっと撮っておけばよかったな。
展示を楽しんだあとは
近くでランチ。
この暑さ、
爽やかな酸味のトマト味、
モッツアレラチーズのパスタを頼んでみます。
満腹。
満腹のはずが
食後はスタバに移動して
新発売だか期間限定だかの
コーヒーとドーナツを半分こ、
これだけ食べても
帰る頃には小腹がすく不思議。
そしていい気分でうちに帰れば、
いつも通り
散らかされた部屋が待っておりました!
現実だよね、現実。