塩飴と根性で

とうとう会場に繰り出すことのできた

念願のエイサーナイト2024

 

調べたところ、

2024年は8月23、24、25日にも

沖縄全島エイサー祭りが開催されるのだそう。

1956年コザ市が誕生したのを機に

当初はエイサーコンクールとして始まったものの

「美的価値の違うエイサーに優劣の差をつけるのには限界があり」

(リンク先HPより)

(いいねえこういう経緯)

1977年からは「沖縄全島エイサー祭り」と名前を変え

以来、沖縄の夏を代表するイベントになったのですって。

 

 

ど田舎育ちの私、

人の多いところがそもそも得意でなく、

とりわけここ10年というもの

満員電車とか窓のないデパートとか

夏の屋外イベントなんかでは

長らく動悸・めまい・吐き気の三重奏をおともに

この人生、歩んでまいりました(笑)

 

しかしですね。

夫氏が後で

「お前があんな人の多いとこに好きこのんで行くなんてなあ」

と軽く驚いたように

この日の私は違った!!!

 

もちろん、途中で

ちょいちょい気が遠くはなるんですけれど

その時はこっそり履いていたビーサンを脱いで

冷たいペットボトルを首や顔に当てながら、

裸足で芝生を踏み締めて

ひとくちお茶を飲みつつ深呼吸。

 

いやーほんとにすごい迫力だった!

大きな太鼓を抱えても、

(あれ何キロくらいあるのかな、重さ)

一糸乱れぬあの踊りっぷり。

ぐらっとかふらっとか

わずかによろめくこともなく、

パッとみてベテランのおじさまも

ぴちぴちツヤツヤの若い衆も

京風に言えば「はんなり」

沖縄の言葉で表現すればどうなるの?

あでやかで美しいお姉さんたちも、

ステージの一番後ろに並んで立ち

歌と三線をしぶく響かせるお兄さまたちも。

 

一つの団体の持ち時間は20分以上はあったでしょうか。

私たちが到着した時はすでに

かなりの人だかりだったため

後ろの方で立ち見していたのですが、

一瞬たりとも見飽きることがなく

ずっと舞台に釘付けでした。

 

 

そしてこんな時は

人間観察も面白い。


出番の合間に会場を見渡すと

食べ物やら飲み物やら敷物やら

しっかり準備していい席に陣取って、

毎年の恒例行事なのでしょうね、

一家総出で

ほんとうに楽しそうに観劇している人たち。

(家族の誰かが出演してるのかもな)

そして学生さんらしき

女の子ばかりのグループと

男の子ばかりのグループ。

 

特に女の子ばかりのグループなんて眺めていると

気になる男子が舞台で踊っていて

それをトキメキながらチラ見してたり、

するんかしら・・・ 


ああ、青春

(遥か昔の遠い記憶)

(いやそんな興醒めなことは言わんでおこう)

 

いいなあ。ちょっとどころか

かなり羨ましいその感覚!

 

 

そういえば昨日、

アイドルの推し活に忙しい奥様にふたたびお目にかかったのですが

お会いするたびに、

明らかにお肌のトーンが明るくなって

ぴちぴちしてる!

 

ちょっと、私も何か探さないと!!!

 



我が家の若い衆(涙)

 

 

それにしても、コロナとか自粛とか

たくさんの障害が、

こういったイベントの開催も

それらを楽しむことも遮ってきて

残念ながら無くなった行事も習慣もたくさんあったのに

ここはちゃんと残って続いている。


いろんなご苦労があっただろうに。

 

自分たちが大切にしたいものは

守って、続けて、伝えようという

強い意志を持つことが

これからの世の中では

今まで以上に必要なのかもしれないと思いました。

 

 

もう、仕方ないもん、こんなご時世だし

 

 

という気持ちにたとえなったとしても、

ちょっと休んでまた気を取り直す

そんな強さを持ちたい。

 くじける時って、だいたい疲れた時ですもんね…

 

 

さて、遅い時間まで私に付き合ってくれて

はらぺこでくじけそうな夫氏に

美味しいイタリアンをご馳走して

(私はエネルギーを使い切って

 パインジュースを飲むのが精一杯、

 えーん悲しい、

 私の胃袋にも根性が欲しい)

 

 

 

 

私たちの短い夏の夜が更けてゆくのでした。