昨夜はバイトが遅番だったので

寝るのもいつもより遅くなりました。

パインはさっさと寝間にゆき、

私はお皿を洗ったり顔を洗ったり梅酒を飲んだりして

さてさて、と自分の布団へ行きましたら

 

ぼちゅが私の柔らかい方の枕(硬いのと、二つ並べて寝ています)にでんと座って

ドヤ顔しておりました。

 

 

 

私は粛々と、ぼちゅに柔らか枕の座を譲って

硬い方の枕に頭を乗せ

ぼちゅのお尻の輪郭を眺めながら眠りにつきました。

 

 

 

 

 

パインは物事にあまり動じないタイプで

どーんとして安定感があるためか

ぼちゅはパインの膝の上で長々と伸び

何時間でも昼寝をします。

 

でも、私の膝の上にはそれほど長時間滞在してくれません。

パインのより弾力にも欠けるし、幅も狭いので仕方ないとは思いますが

あまりねんごろに寄り付いてくれないので、ちょっと物足りなく感じていました。

 

去年の今頃、うちから出られず

日がな一日、ぼちゅを眺めながら過ごしていた頃。

私と二人の時は、自分のお気に入りのポジションでとぐろを巻き

パインが帰宅したらパインの膝の上に乗るぼちゅを見て

 

猫にすら敬遠される私って何、と

恥ずかしながら本気でヘソを曲げたことが何度もありました。

抱き上げて膝に乗せてみたり、

おやつで釣ってみたりと

ぼちゅの関心を引こうと躍起になればなるほど

ぼちゅは私から距離を置いてくつろぎやがる。

 

 

 

猫を追いかけるなんてナンセンス、

ちょっと冷静になればわかることなのに。

(ちなみに私も、追いかけられると逃げるタイプ)

 

 

 

 

ちょうどその頃、小園麻貴さんのカウンセリングを始めて受けました。

初回に、麻貴さんからもらった魔法の言葉は

「役に立たなくてもいい」

「何もしなくても私は素晴らしい」。

 

これを1日300回となえるのです。

 

 

 

することも無いし、高いお金を払って受けたカウンセリング、

これくらいやってみないとモッタイナイと、

律儀に指折り数えて唱えました。

 

 

するとその時、ぼちゅが私の膝の上にぴょんと飛び乗り

丸くなって居眠りを始めたんです。

 

 

私は驚いて固まって、トイレに行きたかったのも我慢して

そのまま小一時間、ぼちゅを膝に座っていたのでした。

 

 

 

 

 

それ以来、ぼちゅは度々私にくっついて過ごすようになりました。

その頃から、目に見えないほどほんのわずかずつ

私も元気を取り戻していったのでした。

 

 

 

 

 

 

昨夜は枕でしたが

最近では夜、ぼちゅは私にもたれて寝るようになっています(ムフフ)。

 

 

 

 

 

一体何が変わったのだろうか。

動物の本能で、彼は一体私にどんな変化を感じたのだろうか。

ただの偶然、たまたまだと思う反面

動物のカンはあながちばかにできないんじゃないかしら。

 

 

 

一体私の何が変わったんだろうか。

 

 

それは、自分への信頼度じゃないかなと最近思うのです。

 

 

ぼちゅが私にもたれるということは

例えば私の、からだがそこに確かに存在して

大きさと重みを持って、自分を支えてくれる強さがあると

信頼するからもたれるのじゃないかな。

 

もし私が寝そべって、同じく隣で寝そべるパインにもたれる時は

パインのことを信頼して、からだを預けます。

そのパインは、私がもたれてきたからといって

「どうしよう、支えられるだろうか、倒れるだろうか、そうなったらどうしよう、この次もできるかな、失敗して次からもたれて貰えなくなったらどうしよう、・・・・」

などと考えているでしょうか。

 

聞いてみないとわかりませんが、多分考えてないでしょうね。

たとえバランスが崩れても、またうまく態勢を整え直すでしょう。

そしてまた私がもたれ直すでしょう。

 

という、自分に対しても相手に対しても

いちいち確かめなくても、大丈夫、という信頼があって

お互い頼り、頼られるんじゃないかな。

 

 

もしかしたら私は、自分に対する何の根拠もない自信と信頼を

魔法の言葉をつぶやくことで取り戻せ

もしかしたらぼちゅは、そのことを動物の本能で察知して

身体を預けたくなったのかな。

 

 

 

 

 

もちろん全ての生き物の関係にこれが当てはまるとは言い切れませんが。

それに、まるっきりただの親バカってこともありえますし。

 

 

 

 

 

ぼちゅは明日5歳になるのに

年々、甘えん坊が増して

飼い主はとっても困っています(デレデレ)。

さて、膝の上のパソコンを脇に置いて

私の膝の座を狙う、ぼちゅに場所を空けてやらなくちゃ。