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私の自宅での、好きな時間の過ごし方のひとつに

 

パインがぼちゅを膝にのせてドラクエをしているのを眺めながら

寝そべって、PC見たり本を見たり縫い物したりすること、があります。

 

 

小学生の頃、任天堂のファミリーコンピュータ、つまりファミコンで

よく遊んだものでした。

近所の友達のお家と我が家を、ソフトを持って行ったり来たり。

特にお気に入りのソフトは、スーパーマリオブラザーズⅢとドラクエⅢでした。

 

今は目が疲れるので(それも悲しいものがある)

自分ではやらないのですけど

人がやってるのを眺めて過ごす時間は

日常の平和なんです。

 

 

今もパインはぼちゅを膝にのせてドラクエⅪ。

 

 

 

 

ブログタイトルの、「ぼちゅとパインと大きな猫」。

一応誰が何、とは書いていましたが

今日はちょこっとその名前の由来を書いてみます。

 

 

 

 

ぼちゅはおよそ5年前のお正月明けの、

夜じゅう寒くて冷たい雨が降ったあくる日

パインにつままれて、うちへやって来ました。

 

 

その頃私は、過労とストレスで体を壊し

フルタイムで働いていた職場を休み始めた頃でした。

 

パニックの入り口に立った頃です。

もちろん、そんなこととは夢にも思っていませんでしたが。

 

 

 

 

 

ある夜。

もう寝よう、と布団に入ろうとした頃

どこからか声が聞こえてきました。

 

よくよく耳をすますと、どうやら猫の、

それも子猫の鳴き声のようでした。

 

今、住んでいるアパートのベランダに出ると

すぐ下に小さな公園があります。

子猫の鳴き声は、その公園のどこかから聞こえていました。

 

 

 

雨が今にもみぞれに変わりそうな

こんな寒い夜に子猫が鳴いているなんて、と

きゅっと胸が痛みましたが

どうしようもないよね、うち、賃貸だし、

あの猫なんとか元気でいてくれればいいけど、と考えながら

その日は眠りにつきました。

 

そして翌日。

 

あの鳴き声がまた聞こえてきました。

あっと思った瞬間、

その鳴き声が昨日の夜より明らかに小さくなっていることにも気づきました。

 

雨は相変わらず降り続いていて、相変わらず寒かった。

 

 

 

 

私はどちらかというと、衝動的に行動することはほとんどなく

石橋を叩いて壊すタイプでした。

ルールをうまく破ることもできない

真面目で不器用なタイプだったのに

 

その時は後先考えず、気付いたらパインに頼んでいました、

あの猫見てきて、と。

 

 

 

 

 

冷静に考えたら、見てどうするんだ、となるわけですが

全く何も考えていませんでした。

パインはすぐに見に行ってくれました。

 

 

 

 

そのあとベランダから外を覗くと、公園に面した建物の間の、細い隙間をウロウロと歩きまわるパインが見えました。

私はパジャマのままで、部屋の中をウロウロと歩き回りました。

時々外を覗きましたが、そのうちパインの差すビニール傘が見えなくなりました。

 

そして私は、また部屋の中をウロウロと歩き回りました。

 

 

 

突然ガチャンとドアの開く音がして

玄関に走って行った私が見たのは、

ずぶ濡れになったパインと

その左手につままれた、同じくずぶ濡れで小さくなった

ぼちゅだったのでした。

 

 

 

 

 

 

子猫のうちは、雌雄がわかりにくいことがあるらしく

ぼちゅも最初は、男の子か女の子かわかりませんでした。

でも名前はつけたかったので

バスタオルでこすられ、ヒーターの温風に当てて乾かされた

小さな茶色いふわふわを眺めながら、私たちはあれこれ考えました。

 

小さいから「ちび」、豆みたいに小さいから「おまめちゃん」、

どれもしっくりきません。

雌雄がわからないから、あまりにどちらかに偏った名前も困るし。

おまめちゃんは可愛いけど、もうひとひねり欲しいなと思った私は

つい最近食べた、好物のおぜんざいを思い出しました。

 

そして茶色い小さなふわふわは、めでたく

「あずきちゃん」

と名付けられたのでした。

 

 

 

 

 

しかし!「あずきちゃん」って語呂が今ひとつなのか

声に出して呼びにくいんです。

そしてそのうち、あずきちゃんが男の子なのもわかりました。

いつの間にか、男の子なのでとパインが「ぼく」と呼ぶようになり

私が親しみを込めて「ぼんぼん」と呼び

さらに「ぼんちゃん」になり

 

とうとうある日、パインが「ぼちゅ」と呼び

 

それ以来、メインの名前が「ぼちゅ」で定着するようになったのでした。

 

 

 

今では「ぼちゅ」と呼ぶと

ちゃんと(?)尻尾を振って返事をします。

 

 

 

 

 

あっ忘れるところでした、

パインの名前の由来です。

これは結構最近、私が勝手につけた呼び名でして、

 

単に、寝起きの乱れた頭髪が

パイナップルの緑のヘタにそっくりだったので

私が親しみを込めて「パインちゃん」と呼んだのです。

 

ただこのあだ名、本人は気に入らなかったらしく

何度か呼ぶと怒って返事をしなくなりましたので

もっぱら友達との会話の中でだけ使っています。

 

それから「大きな猫」は

気まぐれでわがままで言うことをちっとも聞かない私が

猫にそっくりだというので

小さな猫(ぼちゅ)に対して、私のことを「大きな猫」と

パインが命名しただけ。

特にヒネリはありません。

 

 

 

 

 

というわけで、今日も我が家は

ぼちゅとパインと大きな猫が、平和に平凡に暮らしていたのでした。