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甥っ子が今年幼稚園に入りましたので

お祝いに作った、彼お気に入りのトーマス柄リュックと靴袋、給食袋です。

トーマスの生地は母が地元の手芸屋さんで買ってくれました。

とりあえず。毎日使ってくれているらしいです。よかったよかった。

 

 

 

さて、ここは洋裁ブログではないんですが・・・

私が洋裁を始めたのは、パニックがきっかけでした。

 

(洋裁ブログ、しばらく書いていたんですけど

 具合が悪くなって、続けるのが辛くなってそのまま放置しているの

 あれ、どうしようかなあ・・・)

 

 

 

もともと、サイズの合う洋服を探すのに苦労していました。

背が高いのに肩幅は狭く、腕が長いので

レディースはつんつるてん、メンズはぶかぶか。

お店を探し回るのにも嫌気がさして、

いつも長Tにデニム、パーカー・・・・みたいな格好をしてまして

 

職場のパートさんからは、「もう少し何とかならんのか」的なことを常に言われておりました。

 

だって合う服見つけられないし、探すのしんどいんだもん、

流行りの服がいつも着たいわけでないから

ますます無いんだもん。

 

 

そんな私が突然出かけられなくなり、買い物に行けなくなって

ある日気づきました。

着られる服がどんどん傷んでいく!でも補充しにいけない!

 

引きこもっていても何かしら着るから

着古すのは当然。

しかし①店に出かけ②店員とやりとりし③試着して④買って⑤帰ってくる体力気力は無い。

さりとてパインに買ってきてもらうわけにもいかず。

 

 

そこでふとひらめいたのが、自分で作ってみるかということ。

 

思えば、これまでにも何度か洋服を作ってみたいと思ったことがあったっけ。

結局作りませんでしたけど。

それにしてもパンツの裾上げすら、布用ボンドで済ましていた私が

よくもまあ、なぜそんなことを思いついたのか

未だにサッパリわかりません。

 

とにもかくにも、私を不憫に思ってくれたらしい両親がミシンを買ってくれ(涙)

パインに付き添ってもらって布を買いに行き、

ミシン初心者本を買って

初めて作ってみたのが、帆布のトートバッグ。

 

表はブルーグレー、裏はグレー地にイエローのドット柄、

内ポケットも付けて二日ほどかけて作ったのでした。

 

生地が余ったので二つ作り、一つは記念に母にあげましたら

母は驚いて、

「初めてで裏付きカバン???せいぜいコースターくらいやと思ってたわ!」

と言ったのでした。

 

コースターを使う上品な習慣は我が家にはなく

使わないものは作らないのが私の主義。

(さすがに今は夏場、パインに使ってもらってます、

 キンキンに冷えた飲み物を飲みまくるので、

 テーブルがグラスの結露で水浸しになる)

 

 

 

今の洋裁本は懇切丁寧に、カラー写真で手取り足取り解説してくれているので

私でも作れたんだと思いますが

それにしても、突然あんなもの作って

 

その時の私には、何か降りてきてたのかもしれない。

 

 

「これでばあちゃんも浮かばれるわ〜草葉の陰で泣いてるかも」

 

 

母が言う通り、母方の祖母は洋裁、父方の祖母は和裁が得意な人たちでした。

しかしそれが次の世代(私の両親)に引き継がれることはなく

私にももちろん、受け継がれませんでした。

祖母は二人とも、もう亡くなっていて

わからないことを聞けないのが残念です。

あと10年早かったらまだ、いろいろ聞けたのにな。

 

 

パニックで引きこもらなかったら、洋裁することはまず無かったと思う。

 

人生、どこで何が起こるかわからない。

 

布を切りながらミシンをかけながら、いつも不思議な気持ちになります。

これはやせ我慢でなく、無理矢理ポジティブでもなく、

パニックのおかげで、私が手に入れたものの一つなのです。