リトルウィッチアカデミア 第24話 感想 | あずきのアニメ日和

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第24話「アルクトゥルスへの道」

 

第24話あらすじ

人々の感情を利用し、膨大な魔力を手に入れたクロワ・メリディエス(CV:竹内順子)を止めるべく

単身、彼女のもとへと乗り込んだシャイニィシャリオ(CV:日髙のり子)だったが、

創作者のクロワですらも予想しなかった魔力の抽出に成功したノワールロッドは

ナインオールドウィッチが世界改変魔法"グラントリスケル"を封印したとされる

アルクトゥルスの森に向けて起動してしまう。

クロワを追うシャリオだったが、封印を解かれたグラントリスケルは彼女の手に渡ってしまい…

 

 

ネタバレ含みます。

 

最近、『僕のヒーローアカデミア』で泣き、『進撃の巨人』で泣き、

『リトルウィッチアカデミア』に関してはここ数話ずっと泣いているような気がします。

 

もうクライマックスなんでね、いい話が続くとどうも涙腺が…

 

さて、前回の話でアツコ・カガリ(CV:潘めぐみ)は無事に立ち直り、

もう一度シャリオのような魔女になる夢を追いかけるようになったわけですが

その裏では最終決戦の幕が開かれていました。

 

サッカーの試合でのひとつのゴールをきっかけに

友好関係を築きつつあった国同士の間にもともとあった対立が復活してしまった。

その際に起こったデモを起こす人々の怒りの感情や、ストレスで癒しを求める人々の感情を吸収し、

魔力へと変換していたクロワ。

 

彼女の実験も最終段階へと到達し、

世界改変魔法"グラントリスケル"を手に入れんと動き出そうとしていました。

 

そんな彼女を止めるべく立ち塞がったのは彼女の親友である

アーシュラ先生(CV:日髙のり子)ことシャリオ。

 

アッコをロッテ・ヤンソン(CV:折笠富美子)ダイアナ・キャベンディッシュ(CV:日笠陽子)らに任せ、

シャリオもシャリオで自身の友人を助けるために行動を起こしていたということですね。

 

けれども、ワガンディアで花粉を浴び、飛ぶ力を失ったシャリオでは彼女を止めるのは厳しかった…

と、思わせておいてフィジカルお化けすぎでしょ!?

飛べないのに、ジャンプ力高すぎてほぼ飛んでるようなものですよ!!

 

そして武器がライトセイバーっていうね、急に別作品が始まったかのような感覚です。

 

クロワの攻撃を回避するシーンとか軽く影分身の術使ってましたしね。

中の人的に言えば、それ一番得意としてるのは目の前のクロワさんですから!!

とにかく前半はツッコミどころが多かった印象です。

 

意外だったのはここ最近ほぼ空気と化していたホルブルック校長(CV:谷育子)

アンヌ・フィネラン(CV:山本留里佳)が異変を察知して、駆けつけてくれたこと。

彼女たちがどうやってクロワの思惑にたどり着いたのか詳しい描写が欲しかったところでもあります。

 

ま、ルーナノヴァの敷地内で起こっているのなら、察知するのは容易ってことかな??

 

しかし、創作者であるクロワ自身も想定していなかった膨大な量の魔力が

ノワールロッドに集まってきてことで予定よりも早く起動できる状況が整ってしまいました。

感情エネルギーを吸収していたルンバが破壊されるほどなので、相当な量を手に入れたっぽい。

 

加えてルーターなしでは魔法を使えない状況に追い込まれ、

せっかく駆けつけてくれた校長たちも魔法なしではどうしようもなく…

 

結構な高さから落っこちて「いたっ!!」くらいで済む彼女たちの体どうなってんだ!?

シャリオも相当痛そうな感じだったのに、全然たいしたことなさそうなのがこの世界の人たち凄いわ…

 

対するクロワは世界改変魔法"グラントリスケル"の封印を解くべく、

ナインオールドウィッチが封印したとされるアルクトゥルスの森へと進行を開始。

並外れた身体能力の高さでついて来たシャリオもクロワの本当の狙いが

グラントリスケルを手に入れることだと気づいたようでした。

 

一方で、膨大な量のエネルギーがレイラインに伸びていることに気づき、

ルーナノヴァへと急いでいたアッコたちもまたレイラインが途中で消えてしまったことで

アルクトゥルスの森を再び訪れることに。

 

こちらもあれだけの高さから落ちて「いたた…」で済むくらいなので、丈夫なようです。

 

何が起こっているのかまではわからないにしても、魔力が失われている現状と

アルクトゥルスの森で何かが起きようとしていることに気づいた彼女たちもまた

グラントリスケルを手に入れようと目論むクロワの元へ急ぎます。

 

役者が揃ってきましたね!!

 

が、アッコたちがたどり着く前にグラントリスケルはクロワの手で封印を解かれ、

彼女の手に渡ってしまうのですけどね…

封印を解くまでの彼女はまさに悪役でした。

 

学生時代から自分が魔法界の未来を救うと夢見てきたクロワは

ついにその手に大いなる力を手に入れた。

けれども、彼女が思い描いたものとはだいぶ違っていたようで、目の前に現れたのはちっぽけな枝。

 

 

"世界改変魔法"なんてスケールの大きそうなネーミングの割りに

魔法自体は世界を救うなんて大それたものではなく、手品チックなものでしたし

期待した分、自身が思い描いてきた夢がこんなものだったのかとショックを受けたのは無理も無い。

 

動揺するクロワと彼女が枝を使って繰り出す魔法の温度さが地味に笑えた…

 

長年、自分の理想を具現化させるために研究してきたクロワにしてみたら

10年かそれ以上追いかけてきた魔法がこんなものだったなんて…ってなってもおかしくはない。

 

けど、ある意味ではシャリオやアッコがシャイニィロッドに選ばれた理由がわかったような気がします。

逆に衰退化する魔法界を救えるのでは??と考えていたクロワやダイアナが選ばれなかった理由も。

 

ショックのあまり膝をつくクロワ。

しかし、これで終わりではなく、彼女の作ったノワールロッドが暴走し、襲い掛かってくる事態へ。

 

人間の感情はそう簡単に制御できるような代物ではない。

クロワは人間を甘く見すぎたのかもしれません。

 

膨大な量の負の感情が彼女に牙を剥き、襲い掛かってくる。

端末では制御しきれず、ルンバを使って爆破しても停止することはなかった。

エヴァ並の暴走具合でしたな…

 

自らが創り出した兵器に矛先を向けられるとは思いもしなかったのか

クロワのメンタルはもうボロボロですよ、ライフ削られまくってるわ…

 

そんなクロワを助けようとするのはやはりシャリオなんですよね…

もはやただの化け物と化したノワールロッドに物理攻撃で対抗するっていう。

ぶっちゃけ、魔法なくてもシャリオは強いです。

 

狙われているのはクロワでシャリオは何もしなければ害が及ぶ心配はどこにもないのですが

シャリオの中にもずっとクロワから夢を奪ってしまった後ろめたさが残っていたのでしょうね。

 

アッコから魔力を奪ってしまったことも、自身が関わることで誰かから何かを奪ってしまう

みんなを笑顔にできるような魔女になりたいと願ったはずが、

彼女が夢を追いかけようとすればするほど、真逆の魔女になっていくようで…

 

表舞台から姿を消して10年、シャリオもシャリオで引きずってきた思いがあったのだと思います。

けど多分、彼女が自分で行動することを恐れてしまったらもっと大切な何かを失うことになる。

だから、大切なものをこれ以上失わせないために、必死に抗おうとしていた。

 

たとえどんなにクロワから疎まれようともシャリオにとって彼女は大切な親友であることに変わりない。

 

シャリオの思いに傷ついたクロワの心にも少しずつ光が射していくようでした。

が、彼女を庇ったことでシャリオが魔獣に取り込まれてしまったことで、

クロワの心はまたしても突き落とされたかのように。

 

この回、クロワの感情の浮き沈みがものすごく描かれていたような気がします。

 

そして魔獣に取り込まれてしまったシャリオを助けたのはピンチに駆けつけたアッコの役目。

ここであえて7つ目の言の葉ではなく、一番最初の言の葉で第1話に繋げたのがよかったですね。

 

シャリオほど大きな弓ではないものの、威力が魔獣を消し去るほど強力。

取り込まれたシャリオも攻撃の影響はなかったようですし、

シャリオが頑丈だったのか、それとも魔獣だけをうまく消し去ったのか…

 

なんにせよ、アッコはこれでようやく憧れのシャリオと真正面から向き合うことができました。

 

 

アーシュラ先生としてではなく、シャリオとして接していたのも泣けましたし、

ここまで来れたのは自分だけの力ではなく、ルーナノヴァで出会った仲間たちのおかげ

そして導いてくれたアーシュラ先生のおかげなのだと、感謝の思いを伝えるシーンは涙でボロボロです。

 

これまでのアッコの行き当たりばったりな感じも彼女の成長のために必要なものだったんだろうな…

 

なんでもない日常のありふれた光景にもかけがえのないものはあって

そこで失敗や成功を通して様々なことを学び、仲間との絆を育んできた。

アッコを導いてくれたアーシュラ先生との関係もまたその一つ。

 

なによりも良いなって思ったのはアッコが望んだのはシャリオではなく、

これからもアーシュラ先生として傍にいてほしいってこと。

 

憧れのシャリオに会うという夢が無事に叶ったわけだけど、

シャリオになることはできないのだとアッコはこれまでの経験を通して自覚しました。

 

改めて彼女が見つけた新たな夢はシャリオも目指したみんなが笑顔になれるような魔女になること。

そのために未熟な自身を導いてほしいと願うのはシャリオではなく、アーシュラ先生だったらしい。

 

「頼りない」とか「影が薄い」とか散々言っていた時もあったけど、

アッコにとってはかけがえのない恩師なんですね。

 

で、シャリオも到達できなかった7つ目の言の葉に無事にたどり着いたアッコ。

出てきたのはやはりクロワの時と同様にちっぽけな枝だったわけですが

彼女の時と違ったのはシャイニィロッドと合わせることで力を発揮したという点。

 

世界は緑いっぱいに包まれ、みんなにも笑顔が溢れた。

クロワだけはショックを受けていたけど…

 

しかし、禍々しい雰囲気が漂っていたアルクトゥルスの森が蘇った一方で

アルクトゥルスの森の外ではミサイルが…!?

クロワが残した何かがまた暴走しちゃってるみたいなのだが…

 

ラストの警報とアッコたちの笑顔との温度差ね…

 

それと、デモを利用して穏健派を突き動かそうとしていた政治家サイドの方もどうなるか。

こっちはアンドリュー・ハンブリッジ(CV:金本涼輔)が動いてくれるのではないかと思うのだけど

まだその一歩を踏み切れていないアンドリューがどう出るかが気になるところです。

 

あと、魔力が失われた間はルーナノヴァは停電状態だったわけですが、

ノワールロッドが停止したのと同時にこちらは復旧。

先生たちが普通にお茶飲んでたのがなんかおかしかったです。

 

次回「」