リトルウィッチアカデミア 第22話 感想 | あずきのアニメ日和

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第22話「シャリオとクロワ」

 

第22話あらすじ

アツコ・カガリ(CV:潘めぐみ)にすべてを明かす決意を固めたアーシュラ先生(CV:日高のり子)

が、シャイニィシャリオ(CV:日高のり子)ですら辿り着けなかった

7つ目の言の葉の封印を解く呪文を教えた直後、

アツコはアンドリュー・ハンブリッジ(CV:金本涼輔)の呼び出しで急遽街に行くことになってしまい

真実を明かす機会は再び失われることに。

一方、アンドリューと再会を果たしたアツコはサッカーの試合の

"疑惑のゴール"問題をきっかけに起こっているデモ運動に遭遇する。

その中にはこれまでの事件に関わっていた怪しげなものが飛び回っていて…

 

 

ネタバレ含みます。

 

もう物語も佳境に突入ってことで、これまで語られなかった真実も明らかになってきましたね。

まさかアッコが飛べない理由とシャリオのショーが繋がっていたとは思いもしなかった…!!

今期思いがけない方向に展開される作品多いな~

 

6つ目の言の葉の封印をアーシュラ先生が空を飛べなくなることと引き換えに解いたアッコ。

残るはシャリオも到達できなかった7つ目の言の葉のみとなりましたが

アッコにはそれ以外にも伝えないとならないとずっと思ってきたことがあったみたいです。

 

2クール目に入ってから「いつか話さなければならないと思っていた」とPVやCM等で

アーシュラ先生のセリフが使われることが多かったですけど、

彼女がずっと話さなければならないと思っていた真実についてはまだ触れられていなかったんですね。

 

随分と伝えづらいことだったようで、

アーシュラ先生がアッコに真実を伝える決心を固めるまでも長かったのですが、

肝心な話ほど一度タイミングを失うと思いがけない形で伝えることになってしまったりするもの。

 

後回しにし続けた結果、アッコに伝わったと言えば伝わったけど、

アーシュラ先生が本当に伝えたかった言葉だったのかと言われると微妙な感じになっちゃいました。

 

というのも、いつもアーシュラ先生が話そうと思うタイミングと

他の人たちが接触してくるタイミングが悪いからなのだけど…

 

今回もアンドリューがアッコの忘れ物を届けようと連絡してきたことでタイミングが…

 

魔女と連絡を取る方法はないって話でしたが、親戚同士である

ダイアナ・キャベンディッシュ(CV:日笠陽子)とであれば実家を通じてコンタクトを取ることも可能らしい。

 

アッコがダイアナを通じてアンドリューに呼び出されちゃったので、

アーシュラ先生も次の機会にするほかなく…

さすがに御曹司を待たせるわけにはいきませんしね。

 

とはいえ、次に回したのが果たして正しかったのかというとそうでもなく

クロワ・メリディエス(CV:竹内順子)が動き出したことで事はもっと良くない方向へ。

 

そういえば、魔法の力を失うとされるワガンディアに咲く花の花粉を浴びちゃったアーシュラ先生は

花粉にまつわる話の通り、やはり空を飛ぶ力を失ってしまったようで、

ホウキを手に取ろうとして取らなかったことから影響は彼女の中に残ってしまっているようですね。

 

傷は癒せても、失われた力は元には戻らないみたい。

 

ダイアナは些細なアーシュラ先生の行動からそのことを察したわけだけど

アッコはアーシュラ先生が飛べないってことには気付いていないっぽい感じだから

その辺も後々、ダイアナを通じてアッコの耳に入る展開になったりするのかな??

 

魔法が使えなくなったわけじゃなく、飛ぶ力がなくなっただけとはいえ

アーシュラ先生が空を飛ぶ力を失った原因を作ってしまったのはアッコだし…

ダイアナがそのことを伝えても何も不思議ではないのだけれども。

 

それと、察しのいいダイアナはアーシュラ先生が空を飛べないことだけでなく

彼女の友人であるクロワが何か企んでいることにもこの時点で気付いていました。

 

学園には魔導石以上に魔力が集まっていて、それはクロワがSSSを導入したことを機に起こっている。

 

それまで何の異常もなかったルーナノヴァで不自然なことが起これば

原因として考えられるのはきっかけになる何か大きな出来事が関わっているに違いない。

魔力が集まってくるようになったのはいつ頃か、時期を辿れば、おのずと答えも見えてくる。

 

元々、SSSにはあまり良い印象を持っていなかったとはいえ、

たった一人の力でそこまでたどり着くとは…さすがダイアナ!!

 

同じようにSSSの導入を快く思っていなかったアンヌ・フィネラン(CV:山本留里佳)

他の教師たちもその事実にはまだ気付いてはいないことを考えると

教師たちが無能なのか、それともダイアナが優秀すぎるのか…

 

なんにせよ、たった一人の力でクロワの思惑にかなり近づいてきているダイアナです。

彼女の鋭い観察眼や、探究心はきっと今後、

クロワの野望を打ち砕くのに必要不可欠な力となってくるのではないかと。

 

一方、まだ何も知らないアッコはアンドリューとの待ち合わせ場所にギリギリで辿り着きました。

ちなみにあまりにも急な呼び出しになったのは父親

ハンブリッジ伯爵(CV:玉野井直樹)の議会に付き添うついでです。

 

議会では巷で話題になっているデモ運動についても話し合うらしく

回を重ねるごとにこちらも大事になってきましたね。

 

将来は立派な政治家になることを期待されているアンドリューも

学生のうちから国の問題について考えないといけないから大変です。

 

アンドリューによれば、元々対立していた国同士だったってことだけど、近年はそれも緩和されていた。

が、たった一つのゴールの判定で今まで積み重ねてきたものが

一瞬で崩れ、国を巻き込み、事態は放置できないレベルにまでなってきている。

 

街では戦争を望む声も溢れ、一部の人たちによるデモ運動は

平和に暮らすことを願う人たちのストレスにもなってきている。

 

事態は早急に対処しなければならないほどの大事になりつつあるわけですが

ハンブリッジ伯爵をはじめ、政治家の意見としては相手国に力を示す必要があるとしていて

本当に戦争でも始まりそうな雰囲気が醸し出されています。

 

これに対してアンドリュー個人の意見としては

これまで少しずつ築いてきた友好的な関係が一気に崩れたのは残念だとのこと。

力で解決するのではなく、関係を修復する手段を考えるべきではないか、と。

 

ま、学生の彼の意見は受け入れてもらえないのですけどね。

 

けど、誰に影響されるでもなく、彼が自分自身の意見を述べるようになったのは

アッコとの関わりが大きいことを感じさせます。

彼女との交流の中で、物事の見方、考え方が柔らかくなったような。

 

彼のおかれている立場は学生が背負うには重すぎる大変な場所だとは思うのだけど

今から国の問題に関わっていくことはアンドリューが将来的に立派な政治家となって

国を導く立場となった時、人間と魔女とを繋ぐ架け橋になることに繋がるのではないかとも思いました。

 

いざとなった時、味方になってくれるに違いない。

きっと今はその未来を築くために必要な時間で、アンドリューはアンドリューで戦うべき時なのかも。

 

アンドリューがアッコに「みんなを笑顔にするのはシャリオではなく、

アッコ自身の力で成し遂げるべきものなのではないか」と言ったように

彼自身もまた誰もが笑顔で平和に暮らせる国にするために

自分の力で成し遂げなければならないことに気付いた様子でした。

 

ちなみに返すはずだった帽子はアッコがこれまでの事件に関わっていた

怪しげな物体を追いかけて行った際にまた忘れてしまったので

結局、返しそびれてしまったみたいです。

 

これはこれで、アッコと再び会う、会わなければならない理由になると思うので

次はどんな形でアッコと会い、どんな会話を繰り広げてくれるのか

個人的には楽しみだったりするのだけど。

 

回を重ねるごとに雰囲気が良くなってきて、もうお前ら付き合っちゃえよ!!ってちょっと思う。

 

ただ、この後の展開からすると次にアンドリューが出会うアッコは

いつもの彼女とは限らない可能性も出てきましたが…

 

あと、ロッテ・ヤンソン(CV:折笠富美子)に興味を抱いたフランク(CV:興津和幸)

あれ以降、目立った行動を起こしていないのだけど、ロッテとの仲は進展しないのだろうか…

ロッテの良さをちゃんと理解しようとしてくれるいいヤツだから、こっちも何かあると嬉しい。

 

 

いきなりアンドリューに別れを告げ、これまでの事件でたびたび見られた謎の物体を追いかけるアッコ。

 

その先で彼女はようやくクロワの思惑に気付くことになるわけですが

さすがにここまで来たらクロワも誤魔化すってことはもうしないのね。

 

開き直って普通にベラベラ吐いてくれた。

 

全ては衰退していく魔女界から魔法の力を失わせないため。

とはいえ、そのやり方は負の感情を吸い取り、エネルギーに変換するというもので

元々人間が発している感情を煽ってさらに増大させるという決して褒められたものではない。

 

手段は選ばないってことなんだろうけど、

感情を吸い取られた人間たちはその後どうなっていくのだろう??

 

なによりアッコがショックだったのは誰かを喜ばせるために使うはずの魔法を

誰かを犠牲にすることに使うクロワのやり方。

これまで信じてきた先生に裏切られたこともあり、2倍ショックだったと思う。

 

ついには邪魔な存在となるアッコにも直接手を下してくるようになりましたしね。

 

そんなアッコのピンチを救ってくれたのはやはりアーシュラ先生。

ドアをサーフボードみたいにして登場するのはカッコイイけど、シュールだわ。

 

 

ここで魔法を使うと髪の毛が赤く染まるっていう設定が活かされて

アーシュラ先生の正体がシャリオだったとアッコが気付くことに繋がったわけですが

憧れの人との感動の再会とはならないのが辛いところ。

 

むしろ、知られざるシャリオの罪を知ることとなってしまい、アッコは深い心の傷を負うことになった。

本来であれば、もっと違う形でアッコに伝えられるべきことだったろうに…

 

ただ単純にアッコにはホウキに乗るセンスがないって思っていたけど

シャリオがショーの中で夢見る力を吸い取り、それを魔力に変えていたことが明らかになって

アッコが空を飛べない本当の理由が魔力を吸い取られたことが原因だと判明。

 

つまりはクロワが今やっていることと変わらないことを10年前のシャリオがやっていたってことになる。

 

どうしてそんなことをしたのか詳しい理由はまだ明らかにされていないけど、

シャリオに憧れ、シャリオのような魔女を志したアッコは最初からその資格を奪われていた。

憧れの人によって夢を奪われていたってことを知ったアッコの心境は計り知れません。

 

ダイアナが一時期魔法を使えなくなっていたことも母親

バーナデット・キャベンディッシュ(CV:大井麻利衣)の死が原因ではなく

シャリオのショーを観たことが原因だったようです。

 

けれども、彼女は血の滲むような努力によって魔法を再び使えるようになっている。

そのことから努力で魔力は戻るものなのか

はたまたシャリオへの憧れを封印したことで使えるようになったのか

こちらもまだ謎が多いけど、決して戻らないものではないってことが分かってはいます。

 

実際、アッコもこれまでの努力で少しずつ魔法を扱えるようになってきているし、

いずれは戻る可能性も考えられる。

 

ただ、どちらにしたってシャリオが彼女から魔力を奪ったという事実は変わらないけど…

 

アーシュラ先生がアッコをずっと気にかけていたのは

彼女がシャイニィロッドに選ばれた存在だからっていう理由だけでなく、

夢を奪ってしまった償いでもあったんだね…

 

アッコはワガンディアでアーシュラ先生から飛ぶ力を奪い、

アーシュラ先生は10年前にアッコの夢と飛ぶ力を奪ってしまった

 

アッコならきっと立ち直ってくれると思うけど、信じてきたものに裏切られた事実を突きつけられて

今までのようにケロッと直れるようなものではないと思う。

今度はアッコを救う為に周りが立ち上がる番ってことになるのかな??

 

これはメインキャラクターの中でまだ担当回が与えられていない

ヤスミンカ・アントネンコ(CV:上田麗奈)の当番はいつだ!?とか言ってられない空気だわ…

 

アッコとアーシュラ先生の間に出来た溝も今回ばかりは修復困難だと思うけど、

二人が2クールの中で築いてきた絆が無駄なものではなかったって思いたいから

ちゃんと仲直りできるといいな…

 

残り3話でどういう展開になっていくのか、ますます目が離せなくなってきましたね!!

 

次回「」