リトルウィッチアカデミア 第16話 感想 | あずきのアニメ日和

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第16話「ポホヨラの試練」

 

第16話あらすじ

3つの言の葉の封印を解いたアツコ・カガリ(CV:潘めぐみ)は残る4つの封印を解くべく

その手がかりを探していた。

が、お風呂ですら3分で上がってしまうアツコには我慢が足りず…

自分の力で探すことを早々に諦め、アーシュラ先生(CV:日高のり子)

4つ目の封印を解く方法を教えてもらおうとするアツコ。

しかし、4つ目の言の葉"マエナブディシブード"の封印を解くためには

アツコに足りない何かを彼女自身の力で探し出さなければならなかった。

そのためには様々な経験を積むことも必要。

アツコはスーシィ・マンババラン(CV:村瀬迪与)と共に

誘いを受けていたロッテ・ヤンソン(CV:折笠富美子)の実家へと赴くことになったが…

 

 

ネタバレ含みます。

 

クロワ・メリディエス(CV:竹内順子)の登場でシリアス度が増してきていたのと同時に

シャイニィシャリオ(CV:日高のり子)や世界改変魔法のことで話のスケールが大きくなってきたので

今回は1クール目のドタバタ感を感じる箸休めみたいな話が展開されていましたね。

 

深く考えず楽しめる話になっていたような気がします。

 

7つの言の葉の封印を解いた先に待っている世界を変える魔法の存在が明らかとなった前回。

アッコが蘇らせた言の葉は3つと、順調に目的達成へと近づいています。

 

ところが、今も7つ目の言の葉を探しているであろうシャリオを追いかけるために

言の葉を蘇らせる!!と意気込んでいたアッコですが、

いつものごとく、その決意も一瞬のことだったようです。

 

本人曰く「お風呂は3分が限界」

我慢強さが足りないアッコには地道に4つ目の言の葉を探すことすら難しいようです。

 

ネットで検索できたら誰も苦労しないと思うのだけど、

試しにやってみた検索している僅かな時間さえも耐え切れないほどせっかち。

アッコらしいと言えばらしいけど…

 

ついにはアーシュラ先生のところに行って、4つ目の封印って何??と聞きに行く始末。

 

けれども、言の葉の封印を解くためにはそこに命を吹き込んであげないといけません。

命とはアッコが実際に体験し、呪文の意味に気付くことで魔法が発動するってこと。

ただ呪文を教えてもらっただけでは発動しないんだよね…

 

そもそも呪文を口にするだけで発動できたらシャリオだって7つ目まで到達していたでしょう。

 

彼女が尊敬してやまないシャリオですら

6つ目までしか封印を解くことができなかったっていう点から考えてみても

封印を解くというのはそう簡単なことではない。

 

ただ、シャイニィロッドが反応を示したことから言の葉の封印は案外近いことは発覚しましたけど。

 

その近いっていうのも、距離的な意味ではなく、アッコが4つ目の言の葉

"マエナブディシブード"の意味に気付きつつあるってことを差しているらしい。

 

4つ目の言の葉の封印を解くためにも、アッコに求められるのは様々な経験。

そこから得たもの、彼女の成長に大きく繋がるものが必要となってきます。

 

アーシュラ先生がアッコにロッテの実家に遊びに行くよう背中を押したのも

その先に4つ目の言の葉の封印を解く答えが待っている可能性があったからみたい。

案外、特別なことではなく、日常の何気ないことから見つかる場合の方が多いのかもしれませんね。

 

で、ロッテの家に遊びにやってきたアッコとスーシィ。

CMで魔法道具屋だけではやっていけず、コンビニになっていると語られていましたが

外装や店内の雰囲気からも魔法道具屋という感じはあまり感じられませんでしたね。

看板も"キオスク"ってなってたし。

 

魔女が生きづらい時代になったことで、魔法道具もほとんど売れていないみたい。

今は魔法道具屋ってよりもコンビニで生計を立てているって感じかな。

 

彼女の実家に着くと、ロッテの両親が温かく二人を迎えてくれました。

ロッテのパパ(CV:梅津秀行)は思っていたよりも大きかったし、

ロッテのママ(CV:篠原恵美)はロッテと瓜二つ。

 

ロッテは母親似みたいですね、身長はロッテママより少し高いけど。

 

今回、二人がロッテの実家に遊びに来たのはロッテ家のお隣さん

ヤンネ(CV:佐野恵)が作ったハパンシラッカのパイを食べるため。

凄く美味しいって話だったので、アッコも期待していたようだけど

まさかの一口でダメだったとは…

 

こっそりどころじゃなく、大袈裟にゴミ箱に吐き捨てていたのは笑いました。

その光景は向かい側に座っていたロッテ親子には見られていなかったようだけど。

さすがにおもてなししてもらって吐き捨てたところを見られたらヤバいしね…

 

スーシィの方は味を気に入った様子。

彼女が気に入るってことはよっぽど独特な味なのだろうかって思うところもあるのだけど

ロッテが普通に食べてるくらいだし、一般人が口にしても問題ない味ではあるのでしょうね。

 

ただ、東洋人と西洋人の味覚の違いっていうのはあるかもしれないから

単純に日本人のアッコには馴染めなかったっていうだけかな。

 

それと、お風呂に浸かる日本人とは違い、フィンランド人はサウナが普通。

ここでもアッコは耐え切れないものに遭遇し、我慢が足りないことが描かれていました。

お風呂を3分で済ませることからしてもアッコの忍耐力の無さは異常ですが。

 

 

そんな中、思いもよらぬ試練がアッコを襲う!!

朝起きたらロッテママがめっちゃ緑!!

カビでも生えたのかっていうくらい緑のぽひゃぽひゃした菌みたいなやつに覆われていました。

 

その正体はカビではなく、コケ。

ロッテママだけでなく、ロッテパパやパイをおすそ分けしてくれたヤンネさんまでもがコケにまみれ。

緑人間病っていう一種の病みたいですね。

 

1000年に一度発生するかしないかというなんとも適当な病ですが

そんなアバウトな病に遭遇してしまうアッコたちの事件に巻き込まれる確率の高さよ…

 

しかも、星の位置、人間の吐く二酸化炭素の量、ニシンの出生率に加えて花粉の飛ぶタイミングとか

いろんなものが最悪のタイミングで重なるっていう

本当に奇跡でもなければ重ならないタイミングに彼女たちはやってきてしまったわけだ…

 

中でもどんな確率だよ!!って思ったのは

その最悪な状況の中でヤンネさんが絶妙な温度でパイを焼いたこと。

 

ヤンネさん、パイの焼き方がきっと上手かったんだろうな~と思いつつ、

それが発生の原因の一つにされていることがピンポイントすぎて笑うしかない。

 

ちなみにこの病が発生した際の対処はその地域の魔女に委ねられるため、

ロッテママがその対処に動こうとしていたことが

彼女が手にしていた緑人間病について記されていた本から察することができます。

 

対処する前に感染されたらどうしようもないけどね…

 

ロッテママが対処できない以上、この役目は他の魔女に引き継がれる。

けど、他に魔女らしい魔女が近辺にいないってことはロッテママだけが頼りだったようで…

緑人間病は放っておくと死ぬっていうか最終的にコケが枯れるっていうし、

三人を助けるためには解毒薬を作るほかない。

 

必要なのは松の森に降る雪のひとひら、風に吹かれたベリーの葉

ミッサー人が育てたトナカイの生みたてのフン、ミドリテングダケ

イエティ(CV:中村大樹)が作る伝統の薬の素。

 

この材料を集めることもまたアッコにとっては一つの難題でしたけどね。

雪のひとひらもベリーの葉も自然に落ちてきたものでないと意味ないらしいし。

せっかちなアッコのことだから雪を落とすのはやると思ったよ…

 

いつ落ちてくるとも知れないものを待つのは暇だし、退屈だし、苦痛だと思うけど

一応、人の命がかかってるから、少しは気長に待つってことを覚えてもらいたい。

 

特にロッテにとっては両親の命がかかっているからね、もう少しアッコを叱りつけても良かったかも…

叱ったところでアッコが我慢を覚えるかと言えば、そうではないですけどね。

人間、そう簡単に変わらないことはアッコがこれまでの話で証明していることでもあると思うし。

 

きっと、今回の話はどうしても待たなければならない状況の中で

せっかちなアッコが身近な人たちを助けるためにどうするのかって部分だったのかも。

適当なことをしていたら絶対に救うことはできなかっただけに、アッコの忍耐力が大きく試されました。

 

時間はかかったものの、アッコとロッテの二人がかりで雪のひとひらとベリーの葉はゲット。

しかし、トナカイのフンはミッサー人のニコラス(CV:宮澤正)が姿を消していたことで手に入らず。

まさかの大ピンチを迎えることとなりました。

 

加えて、ミドリテングダケを採りに行っていたスーシィも緑人間病に感染。

キノコはゲットしていたものの、彼女まで死に直面してしまったとなれば、

いつ自分たちが同じように感染してもおかしくはないし、逃げ出すことはもう許されない。

 

スーシィに呼びかけていたアッコが誤ってロッテパパを倒しちゃって、

倒した先でヤンネさんとキスさせてしまったのは笑いました。

どこで勘付いたのかコケまみれのロッテママが嫉妬で動き出したのもシュールすぎる。

 

というか、コケになっても全く動けないってわけではないんですね。

魔女だからなのか、魔女関係なく結構独占欲が強いのか

強力な執念にでも突き動かされていた可能性も考えられるけど…

 

 

事態はどんどん悪化の一途を辿っていきますが、スーシィに続き、ロッテまで感染したことで

アッコは一人でみんなを助けなければならない状況に。

 

行方不明のニコラスさんを探し出して、トナカイのフンを分けてもらわないといけないし、

イエティにも薬の素を作ってもらわないといけない。

材料が揃っても、果たして調合が上手くいくかどうかっていう話でもある。

 

これまでいい加減な行動が目立ったアッコだけど、今はもう止めてくれる人もいないし、

解毒薬の調合を任せられる頼れる仲間もいない。

失敗が許されない状況だからこそ、アッコの力が試される場面だとは思うけど

不安でしかなかったよね…

 

そんな中でもアッコが動物と話せるようになったところは進歩してるな~とほっこりしましたし

ちゃんとやれば出来る子だってことはニコラスさんを見つけ出した時に思いましたよ。

アッコなりにちゃんと頑張ってる部分は描かれていたと思います。

 

多少、扱いが酷かったり、せっかちすぎてトナカイに嫌われる場面はありましたけどね。

雪の中で置いていかれたのは笑った。

 

イエティに対しても、ダメ出ししすぎて泣かせてしまったり上手く行かないことも多くありました。

本に載っている通りにちゃんと作ってもらわないとみんなを助けることができないし、困るのはわかる。

みんなの命がかかっていると思えば、アッコのダメ出しは間違っていない。

イエティも出来ると言った以上はそれ相応の働きを見せなくちゃいけないと思うし。

 

ただ、「リテイクお願いします」ってなんだろうアニメーターと制作進行のやり取りっていうか

制作現場の裏側を見せられているようで、お、おう…

制作の裏側を想像すると苦笑いになりますな。

 

一方で、落ち込むイエティを励まし、奮起させることに関してはアッコよくやった!!と。

人を乗せるのが上手いというか、上手く他者の力を引き出しているような気はしましたね。

アッコは編集者向きかもしれない。

 

イエティから薬の素を作ってもらったことで解毒薬の材料はすべて揃った。

あとは材料を全部混ぜて、解毒薬を作るだけですが、アッコにも徐々に緑人間病の症状が…!!

刻一刻を争う状況で形振り構ってもいられず、シャイニィロッドを材料を混ぜるために使うっていうね。

 

あれだけ「大事にしてね」と言われていたのに

アーシュラ先生が知ったらどんな顔をするだろうか…

状況が状況だから仕方ないけど。

 

大切な人たちを救おうとした中でアッコは自分に足りないものに気付けましたし、

4つ目の言の葉も蘇らせることができたわけなので、

多少雑な扱いを受けようが、結果よければ全て良しってところかな。

 

シャイニィロッドが反応してくれたってことはアッコが一瞬でも自分の力で意味に気付き、

一歩ずつ前進しているってことだと思う。

そういうことだと思うことにしよう!!

 

ま、アッコが本当に成長しているかどうかは微妙なところではありますけどね。

成長しているようで、そう簡単に心を入れ替えるっていうものでもないらしく

忍耐が大事だと気付けても、やっぱりせっかちなところはあまり変わらないようですし。

 

ある意味では人間らしくて妙に憎めないキャラクターですけどね。

 

次回「アマンダ・オニール・アンド・ホーリー・グレイル」