銀魂. 第326話 感想 | あずきのアニメ日和

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第326話「兄妹」

 

第326話あらすじ

虚(CV:山寺宏一)との戦いで身動き一つ取れなくなった神晃(CV:速水奨)

そんな彼に襲い掛かる神威(CV:日野聡、安済知佳)との間に割って入った坂田銀時(CV:杉田智和)

戦えなくなった神晃の代わりにバカ息子の目を覚まさせるために戦いに身を投じる。

が、ただでさえ戦闘に特化した夜兎族と人間では戦力差が違いすぎるというのに

鳳仙(CV:銀河万丈)以上の実力に達している神威を銀時が抑え込むのは至難の業だった。

それでも諦めず立ち向かっていく銀時の姿に神威の中でも違和感が生じ…

 

 

ネタバレ含みます。

 

とにかくバトルバトルバトルの中に家族っていいな~って思う涙腺に来る展開が

30分の中にぎゅぎゅっと詰められたような話でしたね。

懐かしい回想なんかもチラホラ見られて、当時を思い出して思わず泣きそうになってみたり。

 

さて、両腕を失い、身動き一つ取れないパパンの前に立ち塞がるは実子の神威。

戦えなくなった敵を痛めつけることほど面白くないものはないでしょうが

すべてを終わらせるために襲い掛かる彼に銀さんが割って入ってきたことで銀さんVS神威へ。

 

さすがはパパンの息子というだけあって手におえないほどの強者であることはもちろんですが

地球人の銀さんと戦闘民族の夜兎族である神威とでは元から違いすぎる。

加えて、パパンの見立てでは今の神威はすでにかつて銀さんが倒した鳳仙を超えているとのこと。

 

鳳仙を倒すのですら、かなり苦戦を強いられた銀さんがそれ以上の敵を相手に戦うのは厳しい。

序盤は致命傷を避けるので精一杯くらい追いつめられていたようにも思えました。

どんな相手にも有効的だった頑丈すぎる木刀もボロボロになるくらいだし。

 

しかし、侍は守るべきもののために怯まず立ち向かっていく生き物。

どんなに不利だとされる状況であっても決して諦めることはなく、剣を届かせようと必死でした。

守るべきもののために己の限界をも超えていこうとする。

 

戦いの中で進化していく銀さんに優勢なはずの神威の方が底が計り知れない恐ろしさ

何度痛めつけても立ち上がってくる姿に戸惑わずにはいられなかった模様。

まるで「早く終わってくれ」「もう立ち上がるな」とでも言うように拳を振るっていました。

 

そんな彼の拳を唯一、一時でも止めたのは実妹の神楽(CV:釘宮理恵)

今にもトドメを刺されそうな銀さんを庇うように神威の前に立ちました。

 

元々は面倒見のいいお兄ちゃんだっただけに、大事に想ってきた妹を手にかけるのは

どんなに切り捨てようとしても捨てきれない何かがあるのかもしれませんね。

そのたった一瞬の迷いが勝負を大きく分けることになりました。

 

すべてを捨てて最強を手にすると公言していても、やっぱりお兄ちゃんなんですよ。

どこまでいっても家族を捨てきれない、兄である自分自身を切り捨てられない。

彼は今もまだ、もがき苦しんでいるんじゃないだろうか。

 

 

己自身に立ち向かいきれず、一瞬生じた迷いが夜兎の血を目覚めさせることになろうとは…

 

吉原炎上篇の神楽同様、夜兎の血に飲まれた神威はギラつき、見開かれた目と

ニヤリと笑みを浮かべ、暴走状態に。

敵味方関係なく襲う様はまさに化け物とでも言うのだろうか。

 

自らの肉体の限界をも無視し、形振り構わず襲う様はもはや喧嘩と呼べるレベルを超えている。

さすがにこれはまずいと思ったのか阿伏兎(CV:大塚芳忠)も緊急参戦へ。

自ら貧乏くじを引きに行っているっていうか、人がいいよね。

 

自我を失った神威に「自分の喧嘩くらい自分の力でなんとかしろ」

痛みや辛さと向き合いながら戦っている銀さんたちとは対照的に

夜兎の血に頼り、自分の喧嘩から逃げようとしている神威に己の力で戦うよう諭しました。

 

が、彼の声ですら今はもう届かない。

 

普段、マイペースな神威に振り回されっぱなしの阿伏兎ですが、

幼いながらに自ら家族のもとを離れ、ただひたすらに強さだけを求めて突っ走る神威の姿は

いつしかその背中についていきたいと思うほどのものになっていたらしい。

 

第七師団は行く当てのない夜兎たちが集まって出来た居場所。

そこに一人飛び込んできた神威は誰よりも幼かったはずなのに、

誰よりも前だけを見て突っ走ってきました。

 

そんな姿に団員たちは次第に惹かれ、いつしか神威は第七師団にとって必要な存在になっていた。

 

けど、それは思い出や大切なものから逃げていようが空っぽだろうが

不器用で足りないものだらけの神威であって

決して血に飲まれて敵味方関係なく襲うような化け物じゃない。

 

自分たちが惹かれた団長はこんなんじゃない、戻ってこい!!と

どんなに我が身が傷つこうと構わず、神威を取り戻すために戦いに身を投じていました。

本当ね、他人のことばっかの阿伏兎マジイケメンだよ!!

 

そして、神威を止めるために立ち上がったのは銀さんや阿伏兎だけじゃない。

神楽、志村新八(CV:阪口大助)もまた、もう何も失わないために、大事なものを守るために参戦。

 

自らもまた己の弱さから血に飲まれた経験のある神楽は吉原の一件から強くなろうと

自分自身の力で大切なものを守れるくらいになろうと努力してきましたが

新八も神楽に辛い思いをさせてしまった経験から誰かを守れるくらい強くなろうとしてきた。

その成果がこの戦いの中で描かれていたように思います。

 

もちろんすべてを守るというのは難しく、ここに来るまでに失ったものもありました。

徳川茂茂(CV:小野友樹)佐々木異三郎(CV:森川智之)と救えなかった命もある。

それでも、失った辛さも悲しさも苦しさも全部受け止めて前に進んでいこうとしてきた。

今度はきっと大切なものを守れるように。

 

新八と神楽が成長したかどうかは吉原の時に二人と対峙した阿伏兎が

証明してくれたと個人的には思っています。

 

 

家族を守るために戦う神楽。

今まであまり深くは触れられていなかったけど、地球に来た理由は

江華(CV:釘宮理恵)から地球の話を聞いたことがきっかけだったんだね。

 

ママンも地球に行ったことはなかったけど、

パパンから聞いた美しい青い星があるって話をずっと覚えていたみたい。

 

結局、家族揃って地球に行くって願いこそ叶わなかったわけだが

出稼ぎとして地球に来たのはママンが見ることができなかった景色を

彼女の分まで自分の目で見てこようと思ったのもあったのかな??

 

その場所でママンが願ったような、バカでも間抜けでもいいからずっと隣にいてくれる

かけがえのないもう一つの家族を神楽はちゃんと見つけたわけだ。

 

けど、血の繋がった家族を見捨てることはできない。

家族がピンチな時、真っ先に手を差し伸べられるように強くなろう

一緒にその苦しみを背負って、戦えるようになろうと神威と対峙。

 

最後の最後はただの兄妹喧嘩でした。

神威が自らの意思で夜兎の血に打ち勝ち、妹とただの兄妹喧嘩を演じてみせた。

それでも最後まで神威は神楽に勝つことはできなかったわけだが。

 

幼い頃からどんなに傷つけられようと、怖い思いをしようとも神楽はそれに立ち向かってきた。

そんな彼女の強さに神威はずっと敗北感を感じていたらしい。

守らなくちゃいけない相手に守られ続けてきた、自分より強い妹にコンプレックスもあったのかな??

強さに拘る理由はそこにもあったのかもしれません。

 

どんなに逃げ出そうとも家族の縁からは逃げられなかったけどね。

神威がどんなに離れていようとも、神楽やパパン、ママンの中に

ずっと傍にその存在はあったらしいから。

 

大切だと想う心がある以上、家族の縁は切れることはない。

家族の愛が神威を長い戦いから救ってくれました。

 

これから神威がどうなっていくのか、家族とどう向き合っていくのか気になるところですが

次回はどうやら朧(CV:井上和彦)の過去を描くらしいよ。

松下村塾が出来た経緯も明らかになったりと結構重要なエピソードっぽいですな。

 

次回「一番弟子」

 

 

 

 

 

 

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