クズの本懐 第9話 感想 | あずきのアニメ日和

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第九話「butterfly swimmer」

 

第九話あらすじ

鐘井鳴海(CV:野島健児)に告白し、振られてしまった安楽岡花火(CV:安済知佳)

同じく告白し、振られてくるであろう粟屋麦(CV:島﨑信長)と会う約束をしていた。

が、待てど暮らせど待ち合わせ場所に麦が現れることはなく、

「ごめんね」の一言を残し、花火の前に姿を現さなくなってしまう。

おそらく皆川茜(CV:豊崎愛生)に弄ばれているのであろうと察する花火だったが

彼女が麦の告白を受け入れた時点で二人でやり直すことは不可能に。

一人っきりになってしまった花火に救いの手を差し伸べたのは絵鳩早苗(CV:戸松遥)で…

 

 

ネタバレ含みます。

 

最終回に近づいてきたので、一人一人の関係にも決着がつき始めてきましたね。

あとは花火、麦、お兄ちゃん、茜がどうなるか…

ラストでどう関係が落ち着いていくのか、最後まで見逃せない感じです。

 

さて、前回の話で長年の片想いに決着をつけた花火。

 

振られること前提だったので、結果は思ったとおりだったけど、

花火の初恋の相手がお兄ちゃんで良かったな~と思うくらい、

この作品では珍しく普通に恋愛として描かれていたような気がしました。

 

一方で、厄介な相手に恋をしてしまった麦は自身の立ち位置を理解していながら

それでも惑わされてしまい、茜の手中に落ちる展開へ。

 

花火とやり直そうと決心して、長年の片想いに決着をつけようとしている麦を

茜が見逃してくれるはずもなく、あれよあれよという間にベッドIN!!

 

結局、麦が花火との待ち合わせ場所に現れることはなく、

花火も状況から麦が茜に落とされたこと、彼が弄ばれていることを察するも

彼女が麦からの告白をある意味では受け入れたという形になっちゃうので

敗者である花火にはどうすることもできず、気付けばぼっちですよ。

 

花火も麦もこうなることは分かっていてもおかしくないはずなんだけどね…

茜さんを甘く見すぎですよ!!

 

そんなこんなでお兄ちゃんを取られ、麦を取られ、ひとりぼっちになってしまった花火。

そういう時、手を差し伸べてくれるのはいつだって早苗でした。

軽井沢に親戚の別荘があるとかで、夏休みを利用して旅行へ行くことに。

 

友達に戻りたいとか言いつつ、早苗の誘いにホイホイついていってしまう花火も

学習しないというかなんというか…

結局は早苗の優しさに甘えているんでしょうね。

 

早苗も花火が玉砕したのを知って誘ってきたみたいなので、どっちもどっちではあるけど。

 

傷心につけ込んでくる早苗と、その優しさに甘えずにはいられない花火。

けど、二人っきりにすると思ったか!?そうはさせん!!とでも言うように

別荘には先回りした桐嶋篤也(CV:浅沼晋太郎)がいたんですけどね…

これには早苗も激怒です。

 

思いがけない形で花火と篤也は知り合うことになったわけか。

篤也は早苗が行動を起こすことを知って、ついてきたみたいだから、意図的だけど。

早苗の好きな花火のことも知りたがっていたと思いますし。

 

あまり会話らしい会話は見られませんでしたけどね。

ついて早々は早苗が怒って雰囲気悪かったし、喋るって感じでも…

でも、夕飯は美味しかったらしい。

 

ご飯にシチューは個人的になしだけど。

どうでもいいことだけど、私はシチューの時はパン派です。

 

作ったのは篤也らしく、彼は料理ができる男だとか。

女の早苗よりも上手く作れるっぽいから、かなり優良物件だと思うんだが

なかなか早苗は落ちてくれませんね…

 

ま、本命がいるのに、他人から熱烈なアピールされても困るとは思うけど。

あれだけ嫌そうな顔されても尚、一歩も引かない篤也も凄いけどね。

 

 

引かないのは早苗がこの旅行を花火との最後の思い出にしようとしているのが

分かっていたからだとは思いますが。

彼は早苗がどんなに心を閉ざそうとも彼女の本心を暴いてしまうから。

 

花火が玉砕したのを知って、この旅行で傷ついた彼女の心に踏み込もうとしていたのも

間違いではないだろうけど、花火が自分のものにならないことは本人も分かっていたみたい。

だから、これで終わりにしよう、綺麗に終わらせようと旅行に誘ったらしい。

 

それでも、少しくらい望みというものも抱きたくて、

旅行中に花火が自身を恋愛対象として見てくれるかもしれないと

希望を持たなかったわけではないみたい。

 

結局、花火は早苗を恋愛対象として見てくれることはなかったけどね。

だから、早苗もキッパリ諦めることを選んで、

自分の我が儘に花火をつき合わせたってことにして花火を遠ざけることにしました。

 

花火もまた、篤也に諭されたこともあって

この旅行中に早苗との関係に決着をつけなくちゃいけないとは思っていたみたいだから

自分から早苗との関係に別れを告げようとはしていたけど、

まさか彼女の方から別れを切り出されるとは思っていなかったのか放心状態です。

 

お兄ちゃん、麦に続いて早苗までもが花火を振るという展開になっちゃいましたしね。

 

けど、一方的に別れを告げられただけで花火は早苗との関係に対して答えを示したわけじゃない。

あの感じだと、早苗はもう花火には関わらないって感じだったので、

この機会を逃すと花火はもう二度と早苗と話す機会を失う可能性があったわけだ。

 

とはいえ、果たして花火の出した答えが早苗にとって受け入れられるかどうかは別。

ここまで関係を進ませといて「友達に戻りたい」っていうのは虫がよすぎるとも思う。

早苗が「ふざけないで!!」と声を荒げたのも分からなくはない。

 

自分が酷なことを突きつけているって花火も理解しているとは思うけど

それでも大切だと思う気持ちに嘘偽りはないから、

かけがえのない友人を手放したくないという思いをそのまま言葉にしたのかもしれない。

 

友人と呼べる存在がいなかった花火にとって早苗は唯一

自身を理解しようとしてくれた、見てくれていた存在だとも思うので

今度は逆に自分がもっと早苗のことを理解したい、助けてあげられるようになりたいって

孤独になろうとする彼女の力になることが花火が早苗に対して出した答えだったのかな。

 

 

友達に戻るって言葉で言うのは簡単だけど、早苗が思いを断ち切って

花火を友達として見れるようになるのには時間がかかることだと思います。

 

そのことを理解した上で何年かかるかも分からないけど、何年経とうと待ち続ける

それだけの覚悟を花火も固めてきました。

 

そんな花火の思いに早苗もまた頑張ってみようと思うところがあったのか

いつか友達に戻れる日を目指して、これまでの関係に別れを告げることに。

 

それを機に、これまでキッパリ振ってきた篤也の想いにも少しだけ考えてみようかな、と

早苗が前に向かって踏み出し始めている様子が窺えました。

 

少しずつでも、みんな前に向かって歩き始めたって感じですね。

 

一足先に前を歩き始めた鴎端のり子(CV:井澤詩織)は振られたことでスッキリした様子。

麦に釣り合うお姫様でいることを止め、自分らしく振舞うようになったことで印象も変わりましたが

以前よりもずっと楽しそうにしている感じが出ていて、彼女の場合はこれで良かったんだろうな~と。

 

一人で歩き始めたモカはとても凛々しくなったというか、強くなったように見えました。

今のモカとなら花火もいい友人関係が築けそうな気がする。

 

一方、茜に絶賛振り回されている麦はどうしようもないくらい弄ばれていて

家庭訪問してきた先生と自宅で盛ってました。

 

麦の家っていつもそうだけど、両親いませんもんね。

いや、だからって「仕方ないよね」じゃねーよ!!って話ですが。

やっぱり麦じゃ、茜を変えるどころか流されちゃうか…

 

アニメとは関係ありませんが、東日本大震災から今日で6年になりましたね。

 

あっという間の6年だったけど、今でも鮮明に思い出せる出来事でもあります。

今もまだ復興しきれていないところなんて山ほどあって、解決できていない問題も山ほどある。

6年経っても前進してるのか、していないのか…

 

なんだか年月だけが過ぎ去っているような感覚にさえなるけど

6年間ずっと復興のために関わっている人もいて、

毎年、この時期になるとテレビなんかで特集されるし、そのたびに切なくなります。

 

絶対に忘れちゃいけないな、と3月11日になるたびに思う。

少しずつでも復興が進みますように。

 

次回「カラノワレモノ」