クズの本懐 第8話 感想 | あずきのアニメ日和

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第八話「Sweet Refrain」

 

第八話あらすじ

お互いにやり直そうと、片想いに決着をつけることを決めた

安楽岡花火(CV:安済知佳)粟屋麦(CV:島﨑信長)は夏休みの宿題が終わった後

同時に想い人である鐘井鳴海(CV:野島健児)皆川茜(CV:豊崎愛生)に告白へ。

「今から振られるんだ…」と分かりきった結末に落ち込みつつも、

ようやく前へ踏み出せることに、変われるかもしれないと淡い期待を抱く二人。

が、先に告白を仕掛けた麦は呼び出した茜に振り回されてしまい…

 

 

ネタバレ含みます。

 

花火はともかくとして、麦はヤバそうだな…とか思っていたら案の定な展開でしたね。

二人ともあの女を甘く見すぎよ!!

そして分かっていながら流される麦もなんとも単純なことで…

 

ラストに関してはちょっと花火が可哀想になったよね…

 

さて、お互いにちゃんと付き合おうってことになって、ケジメをつけるために

それぞれの想い人へ告白し、振られてこようと決心した花火と麦。

けれども、こういうのってなかなかタイミングが難しいもので…

 

「よし、やろう!!」って決心しても、それがブレてどんどん伸びちゃったりね。

思い立ったら即行動しないと、行動を起こし辛くなってしまうものですから。

その状態になっていたのが、花火の方。

 

麦は夏休みの宿題が終わったら茜に告白すると断言していたくらいなので

彼の方が決心が鈍るということはなかったようです。

そんな麦に乗っかり、花火もお兄ちゃんへの告白を決めました。

 

一方、最近あまり出番のない??絵鳩早苗(CV:戸松遥)は大学進学を視野に入れ、

花火とは対照的にすでに予備校に通い始めていたらしい。

珍しく男と一緒にいると思ったら、いとこだったんですね。

 

ただ、そのいとこ・桐嶋篤也(CV:浅沼晋太郎)は早苗のことを一人の女性として見ていて

葬式を機に再会した早苗に惚れてすぐさま抱きしめ、告白するなど、結構大胆。

最初の告白はキッパリ振られたらしいけど、すごく嫌な顔をされて…

 

が、諦めも悪いので、今も一途に早苗のことを想っているみたいですけどね。

 

彼女が花火を好きでもお構いなしって感じだし、

早苗の話を聞く限り、脈なしだと分かってるから好きでいても何ら問題ない、と。

人と視線を合わせるのが苦手なくせに、発言は相手の心にズバズバと踏み込んでくるものが多い。

 

でも、女の子を好きって知っていても尚、一途に相手を思えるって結構凄いことかもしれません。

高校生くらいだと特に同性を好きってことに対しておかしいって見方をする人が多いと思うし。

それをなんてことないように受け入れて、それでも好きだと言えるのは凄いことだ。

 

けど、早苗が好きになった人だから、自分もきっと好きっていうのはどうかな??

花火さん、結構クズいんだけど…

 

早苗が望んだこととはいえ、彼女の好意を利用していたわけだし、

自分の都合が悪くなったら友達に戻りたいとか言い始めてるんですが

それでも篤也は花火に好印象を持ってくれるのかしら??

 

次回あたり二人の接触があるかな??

 

 

肝心の早苗の想い人はというと、麦とイチャイチャ。

でも、今までの関係から変化も見られて、互いに互いを想い人の代わりにできなくなってしまった。

それはつまり、代わりではなく、一人の人間として意識し合っているということでもあるのかな。

 

誰かの代わりだったはずが、代わりとして見れなくなるくらい存在が大きくなった。

 

自分の恋が報われないから妥協したってわけではないと思うけど、

相手を本当の自分を唯一理解してくれる特別な存在だと意識しているのは

二人にとって少しでも前に進むいいきっかけになっているような気がします。

 

告白して、振られた後にもう一度二人でやり直そうって決めたわけですからね。

 

なんか夕暮れ時の公園でのやり取りが普通にカップルにしか見えなくて

もうこのまま告白せずに付き合うってことでもいいんじゃないかなって思うけど

初恋に一区切りつけたいって気持ちがお互いにあるんだろうね…

 

それが良かったのか、悪かったのか…

 

同時に告白しようってことでしたが、さすがに相手の都合もあるので、

同じ日だけど時間は異なり、麦は昼間に、花火は夜に

それぞれ意中の相手を呼び出しました。

 

となると、先に描かれるのは当然麦の方になるわけで…

 

茜なら、麦から話があると呼び出されただけで内容は手に取るようにわかっていることでしょう。

今まで告白する気配なんて微塵もなかった麦が今告白しようとしてきた意味も。

 

誰かに想われている=その人に魅力がある

そんな相手にこれまで手を出してきた茜が

花火と真剣にやり直そうとしている麦に手を出さないはずもなく…

 

麦の告白に対して自身も好きと返すなど、

振られる覚悟を決めてきた麦に揺さぶりをかけてきました。

 

麦も全部わかっていたはずなんだけど、

やはり意中の相手に好きだと言われるのは嬉しくないはずがない!!

分かっていながら切り捨てられず、流されて流されて…

 

花火を一人にさせないと決意した心までもが簡単に茜色に染まってしまう。

魔女っつーか、魔王っつーかヤベぇわ…

 

必死に抗う姿も見せましたけどね。

茜に振り回されるだけじゃない、自分が彼女を変えるんだって。

 

結局、花火のところに戻ってこないってことだけどさ…

 

 

一方で、夜にお兄ちゃんを呼び出した花火は素直に自分の気持ちを打ち明け

お兄ちゃんの優しさに触れつつも、自分の恋が終わったことを悟る結果に。

 

花火の気持ちに気付いていなかったお兄ちゃんですが

彼女からの真剣な告白を真正面から受け止めてくれて、

茜とは対照的に告白に対して真剣に応えようとしてくれていました。

 

気付いてあげられなかったこと、応えてあげられないことに申し訳ない思いを感じつつも

自分をずっと好きでいてくれた花火に「ありがとう」の一言で

花火同様、涙を流しながら、振ってしまうシーンは見ていて切なかったね…

 

一人の女の子として見てあげることはできなかったけど

互いの欠けた部分を支えあってきた関係だったから、

お兄ちゃんにとっても花火は特別だったはず。

 

大切だからこそ、自分の手で彼女を傷つけてしまうのは辛かったろうな…

 

『クズの本懐』を観ていたはずなんだけど、

なんかこのシーンだけは全然違うアニメを観ているかのような感覚でした。

普通に純粋な恋愛を描いているようにしか見えなかったもの。

 

麦が茜との関係を進展させていたので、やっぱ『クズの本懐』か!!ってなったけど。

 

これから麦と二人で前に進んでいくって思っていた花火は

あれだけ勝ちたいと拘っていた茜に完全敗北。

残念ながら、二人じゃなくて一人で前に進むことになってしまったわけだ…

 

このとことん花火を追いつめていくスタイル、ヤバいね。

で、追いつめられた花火に手を差し伸べるのはやはり早苗ってことだけど

篤也の存在が出てきてしまったから、二人の関係にも何かしらの変化が起こりそうです。

早苗の優しさに甘えることはもう難しいかもしれない。

 

次回「beauiful swimmer」