銀魂. 第320話 感想 | あずきのアニメ日和

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第320話「ヅラ」


第320話あらすじ

烙陽の地へと降り立った坂田銀時(CV:杉田智和、矢口アサミ)らを待ち受けていたのは

すでに街を占拠した春雨だった。

上空は春雨の支配下と化し、いつ上空から攻撃を受けてもおかしくはない状況。

これを止めるために坂本辰馬(CV:三木眞一郎)率いる快援隊が奇襲を仕掛けに向かう。

その間に、銀時と桂小太郎(CV:石田彰、甲斐田ゆき)は二手に分かれて

行方不明の高杉晋助(CV:子安武人、桑島法子)を探すことになったが、そこにも春雨の魔の手が。

彼らの前に立ち塞がるは春雨の中でもトップクラスの実力を誇る三凶星。

その危険さを肌で感じ取った桂は将のままでは勝てないと悟り…





ネタバレ含みます。


虚(CV:山寺宏一)率いる春雨が烙陽を占拠し、

いつどこから攻撃を仕掛けてきてもおかしくない状況が続きますが、陸地だけでなく、

空までも支配下に置かれてしまい、戦力差は圧倒的に不利と厳しい展開になっていますが、

そんな中、銀さんたちの前に春雨の中でもトップクラスに強い団長たちが立ち塞がりました。


今回はまず第四師団・猩覚(CV:小山力也)に行く手を阻まれてしまった

桂にスポットを当てるということでラストを除き、ほぼ1話丸まるヅラ回という珍しい感じに。

しかもここまでカッコイイ桂はなかなか見られなかったので、新鮮でした。


さて、いきなりバトルが始まりましたが、猩覚はかなり血の気の多いキャラクターらしい。

本能のままに行動する、まさに猿!!

そのおかげで実力こそありながら、問題を起こして幽閉されていたという。


組織の兵力を削いじゃうって組織としてはアカンだろうからね…


元々あまり組織というのは好まないっぽいけど、じゃあどうして春雨にいるんだって話ね。

単純に戦うのが好きだからとかそういうのかな??

とにかく、本能の赴くままに行動しているので、幾度となく処罰の対象になっている問題児です。


が、春雨の上層部も虚によって潰され、

組織は今やその虚の手中に収められてしまっている春雨ですから

規則だなんだなんてものはないも同然のような状況。


性格がアレだろうとも、強ければなんでもいいと戦場に駆り出され、

こうして危険視されている攘夷戦争の生き残りの相手をさせられている、と。

ま、相手が強い分だけ三凶星も楽しめるから多少なりとも利害は一致しているかもしれませんけど。


特に猩覚は侍と戦うのは初めてということで、かなりテンションが上がっているらしい。

互いに棒一本でどちらかが倒れるまでやり合う。

単純だけど、ガチンコ勝負ほど面白いものもないっていう感じ??


ま、誰も小細工なしとは言ってないんだけどね…


桂と言えば初登場から爆弾も彼の戦い方の一つ。

まさかそれを口に含んで、歯が抜ける程度の軽傷しか負ってないとは思わなかったけど…

この猿、頑丈すぎやしませんかね??


けれども、この僅かな間に猿の実力が確かなことは見抜いていた桂。

仲間を背負って勝てるような相手ではないと彼が思うほどなので、

三凶星の一角に数えられる実力も伊達ではないのでしょう。


何があっても振り返ることなく前に進めと、自身も逃げる振りして、仲間を逃がした桂ですが

自分も一緒に逃げられるほど敵はあまくない。

それどころか攘夷浪士たちを導く大将のままでは勝てるかどうかも危ういところ。


桂に迫られたのは自らが将ではなく、一人の侍として戦う決断でした。


昔から将という立場に座っている桂だけど、

そのことで彼自身の実力はあまり評価されることはなかったそうです。

どうしても目立つのは前線で戦う銀さんや高杉たちに目が行きがちですから。


攻めの戦いに関しては銀さんや高杉に任せることが多いので、イマイチ目立たない。

それでいて、守りを得意としているからリーダー格としては優れていても最強かと言われると微妙らしい。

攘夷戦争の時にはすでに"逃げの小太郎"って異名がついていたようだから、

当時から敵にも味方にもあまりいい印象はなかった。


けど、実は引き時を決めていたのはいつも桂の判断だったようで

戦況が不利だと判断された時、どのタイミングで引くのがベストかを見極める役目を担っていました。

そうでなければ、攘夷戦争はもっと早いタイミングで終わりを迎えていた可能性もある。


負け戦になったとしても、次に仕掛ける体勢を整えられるかどうかが重要になってくるので

無駄に兵を死なせず、如何に次に繋げられるか

その辺の手腕に一番長けていたのが桂だと坂本は評価していました。


おそらくだけど、銀さんや高杉もその辺は評価していたのではないかと。

彼らも自分たちで動きたい派っぽい印象がありますし。

自分で動くのとは違い、人を動かすってことは結構大変ですから。


信じてついてきてくれる部下を導くってことに関しては上に立つものの能力が試されそう。


ただ、それと最強かどうかが結びつくかと言えばそうではなく

本当のところ桂の実力がどの程度のものなのかは当時の坂本もよく分かっていなかったらしい。

というのも、桂が将という座に常に座っていたことも大きいのかもしれませんが。


自身が将という立場であり続ける道を選んだのは亡き祖母(CV:有川知江)の影響。


大将が死ねば、戦は終わり、何も守ることも叶いません。

けれども、生きてさえいればもう一度立ち上がることはできる。

そのために将にとって必要なことは最も臆病者であることであり、生き残ることを第一に考えること。


桂家を守るために彼は幼いながらにして将として生きる道を選んだらしい。


とはいえ、将にも逃げられないものはある。

たった一人生き残った将に襲い掛かるのはひとりぼっちだという孤独であり、

その孤独から逃れる術は何者をも守れるくらい強くなるほかない。


だから、ただの臆病者にはならず、強い臆病者になろうと誓い、剣を磨いてきました。

それも銀さんや高杉と互角にやり合えるくらいに。

桂の本気が拝めたことは作中ではまだ一度もないような気がしますけどね。


というのも、やはり彼は大人になっても将だったから、

そのしがらみから解き放たれない限り本来の実力は発揮されないのでしょう。

いつかその将の器を任せられる人が出来れば、桂は迷わず剣を振るう。


子供の頃、何気なく銀さんが言った「俺が将になるから、お前はただのヅラでいろ」って一言が

今この戦いの中で桂のしがらみを解くことになろうとは…って感じですけどね。

だってシフト制にして、その中に銀さんの名前ないし、まるでやる気ないよ!!って感じだったのに。


なんだかんだで後のことを託せるくらいには将として評価されたってことかな。





将としての姿を脱ぎ捨て、一人の侍として戦う桂は凄かったです。

今までにない勇ましい戦いっぷりには思わず目を奪われた。


これまでは主に剣を振るう、爆弾を投げるくらいでしたが

今までなかなか見せたことのない臨機応変な対応能力、

自らの体を上手く扱い、最小限の怪我で次の一手に繋げる戦い方は銀さんや高杉にも劣らない。


個人的には猩覚の腕に飛びつき、足を絡ませて、一瞬の隙を突いた一撃。

このシーンの流れるような作画が素晴らしくて!!

かなり戦闘シーンに力を入れてきたなっていう印象がありました。


止まることのない怒濤の攻撃はこれまで圧倒されかけていた猩覚が逆に圧倒されるほど。


将という立場がなくなるだけで、ここまで人間変わるのかっていうくらい

野性味溢れた戦いっぷり、まさに猿と猿の戦いとでもいうのか。

なかなか見られない本能のままに剣を振るうヅラの姿がそこにありました。


けれども、猩覚も全く引くことなく、向かってきます。

気付けば桂の刀も折れ、その手に刀はもうない。

猩覚も桂の怒濤の攻撃の中で如意棒を折られ、手放しているので互いに武器なし。





身一つでのラストはまさかの頭突きっていうね。

一般的に考えて体格とか明らかに強そうな猩覚相手じゃ桂の頭割れんだろ!?ってなるけど

石頭No.1の座侮ってたわ…


昔から頑固でクソ真面目でって意味の石頭だったはずなんだが、石頭が物理とは…

ふらりともしないところからして、猩覚の頭突き全く効果なかった!?


桂VS猩覚は石頭No.1の実力を見せつけ、桂の勝利で幕を閉じました。

そこまで無粋なことはしないっていうのがモットーで純粋に勝負を楽しみたいっていう猩覚の思いもあり

無防備な桂が討たれることもなく、猩覚から春雨の現状についても少しばかり聞くことができました。


とはいえ、彼も虚の駒の一つにすぎないため、ほとんど何も知らされてはいないみたい。

ただ、今までの組織としての春雨はすでに滅んでいるも同然で、

今はそれよりも酷い、一人の男のおもちゃに成り果てているということは確か。


彼らは彼らで戦いたいっていう欲求のままに行動しているものの

それすらも自分たちの意思なのか、それとも虚の手の平の上で踊っているだけなのかは

本人たちでも把握しきれてはいないらしい。


それくらい恐ろしく、底が見えないってことかな…


一方、上空の春雨に奇襲を仕掛けていた坂本から攻撃を受けて窮地に。

それも謀反などではなく、船の制御システムが乗っ取られたことで引き起こった事態だとか。

もちろん仕掛けてきたのは三凶星の一人であるザクこと范堺(CV:山路和弘)


坂本の振ったガンダムネタにも付き合ってくれるあたり、やっぱり三凶星はノリがいい気がする…

でも、モロガンダムはいくら深夜枠だからってヤバくないか!?


ノリには付き合ってくれるけれども、それでも一応敵キャラなので、仕掛けるところは仕掛けるよ!!

第三師団は唯一兵を持たない部隊と呼ばれていますが、実は兵が見えないだけだった。

その正体はナノマシンウイルス。


機械はもちろん余裕でハッキングを仕掛け、自由自在に操作することができますが

操れるのは機械だけではないんだぞ!!というところを見せ付けるべく

ウイルスに感染された乗組員たちを使い、味方同士で潰し合いをさせてくるようです。


艦長として、仲間を守るべく一人飛び出した坂本、それにくっついてきた陸奥(CV:渡辺明乃)。

自分たちがウイルスに感染されるか、それともその前に決着をつけられるか

次回はタイムリミットのあるバトルになるようですよ。


ザクを侮るなかれってことか…!!


次回「うつけもの二人」

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