バッテリー 第5話 感想 | あずきのアニメ日和

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第五話「密室の出来事」


第五話あらすじ

戸村真(CV:郷田ほづみ)原田巧(CV:内山昂輝)を認めるようになってから

髪を切るように言われることもなくなり、試合でも先発として使ってもらえることになった。

しかし、それを良しとしない部員たちが巧を用具室でリンチする事件が発生してしまう。

野球部の活動自体にも影響が出るとして、このことを内密にするように周囲に言い聞かせる巧。

が、巧の怪我を心配した沢口文人(CV:村瀬歩)は戸村に事件のことを打ち明けてしまう。

大会間近という時期に問題を起こしたとして、連帯責任で野球部は活動停止に。

そのことに納得ができない巧は主将・海音寺一希(CV:梅原裕一郎)

せめて練習だけでもさせてもらえないか頼み込み…





ネタバレ含みます。


サブタイトルから不穏な空気が漂っていましたが、

そのままの意味で密室でリンチが繰り広げられようとは…

作品が結構前だけに当時は実際にこういうこともあったかもしれませんが、

現在はどうなんでしょうね??


どんな世界でもそうですが、才能を持つ人っていうのは当然いて

天才がいれば、凡人も当然いるわけですけど、

そのことに嫉妬して誰も知らないところで手を出すってやっぱり今もあったりするのかな。


ま、いじめなんてものが普通にあって、耐え切れず自殺してしまうような子もいるくらいですから

表で見えている真面目に頑張ってる姿の裏で何が起こっていたとしても不思議ではないのだけど。

世の中、綺麗で優しい世界だけが広がっているわけでもありませんから。


さて、前回のラストで巧の存在を相当厄介がっていた副主将・展西詠司(CV:森嶋秀太)

今回の冒頭ではいつまでも残っている巧と永倉豪(CV:畠中祐)に注意しながらも

「じゃあな」と挨拶をしたり、先輩らしい対応を見せていたのが逆に良くないことの前触れみたいでした。


実際、巧がリンチに遭ったのはその後でしたしね。

巧に用具室の戸締りをするように言い渡したのも巧に制裁を与えるためかと。

ま、予想外に沢口が引っ付いてきちゃいましたけど。


けど、だからってどうってわけでもなく、上下関係がハッキリとしていたこの時代

3年生という存在は1年生にとっては恐ろしいものだったと思います。

特に展西は温厚な海音寺とは違い、後輩たちに恐れられていたみたいだし。


なので、沢口一人をどうにかするくらいわけなく。

巧を一人にして、そのまま用具室に押し込み、集団でリンチするのは簡単なことでした。

時間的にも夕方で暗くなっていたし、用具室も電気をつけなければ、真っ暗。

顔バレするってことはまずありませんね。


ま、犯人が誰かくらいおおよその予想はついていたと思うけど。


見えないところを傷つけるっていうのがやりなれている感ありましたね。

もしかすると、巧以外にも気に入らない部員をリンチして、

ヘタすると退部にまで追い込んでいたかもしれません。


不思議だったのは、右腕を潰さなかったことかな。

理由としては一発でバレるからでしょうけどね。

首から上の目立つところに傷をつけなかったことといい、展西はかなり悪知恵が働いているらしい。


一見真面目に見える人ほど裏で何をやっているか分からないから怖いですね~

本当に真面目な人もいるけどさ。


豪たちが気づいたのはリンチが終わってからしばらく経ってみたい。

なかなか戻ってこないから様子を見に行ったら…ってやつでしょうね。

練習着に血が滲んでたくらいだから相当痛いはずです。


それにしても、誰も触れなかったけど、用具室の前で待っていたはずの沢口はどこに行ったのか…

怖くて帰ってしまったかな??





ひとまず、巧の怪我は豪が治療してくれました。

幸いにも彼の両親はいなかったみたいだし、巧の家にも豪の家に泊まるって連絡を入れたので

事が周囲に広まるってことはありませんでした。


多分、親がこの場にいたらもっと大事になっていたかと…

巧の母親・原田真紀子(CV:乃神亜衣子)なら学校に乗り込みかねないかもしれません。

ヘタすると野球を辞めさせられていたってこともありそうです。


豪の親だってきっと巧の親にこのことを伝えていたに違いない。

豪の母親・永倉節子(CV:生田善子)が巧に頼みごとをした時も

その話は真紀子に伝わっていましたからね。


ま、豪も親がいないって分かっていたから巧を家に招いたのかもしれませんが。


とりあえず、あれだけの傷を負ってるのにシャワーなんて浴びたら絶対に傷に沁みるよね…

治療するなら一度綺麗にしておいた方がいいだろうけどさ。

にしても、実家が医者の家系って設定が活かされてますな~


けど、豪の凄いところは治療ができるだけでなく、

料理できるし、気が利くし、根っからの女房体質みたいです。

そして注文の多い巧は一家の長らしさが漂っていらっしゃる…


投手と捕手は夫婦っていうのが体現されていますね。


しかし、これだけで事件は終わらなかったようで、

先に帰っていたと思われていた沢口が学校に来ていないことが発覚。

実際、先に帰ってはいたのですが、申し訳なさから自分がどうしたらいいのか分からず

責任を感じて顔を見せられなかったと…


誰も沢口のせいだとは思っていなかったのだけど、

巧の性格を考えたら顔を合わせるのは怖いかもしれませんね。

同じクラスってことみたいだし、教室でも顔を合わせることを考えたら休むしかないか…


でも、巧も巧なりに沢口のことはちゃんと心配していた模様。

あの巧が部活を休むほどだと思えば妙に納得もしちゃいますね。

確かに友人として大切には想っているらしい。


沢口によると、用具室で待っていた時に誰かに口を塞がれて静かにするように言われたとか。

どう考えてもそれは展西ですよね…

怖がりな沢口は大人しくしてるしかなくて、事が済んだ後に豪たちを呼んで、

自身は怖くてそのまま帰ってしまったとのこと。


でも、巧を売ってしまったみたいで、そのことに後ろめたさを感じていたようです。

顔を合わせる勇気もなく、ずっと自分がどうするべきなのか考えていた。

けど、何も思いつかなくて、結局は泣きながら謝罪することしかできませんでした。


沢口は何も悪くないと思うし、そのことはみんな分かっていたけど。

誰だって怖いと感じたら思わず逃げ出してしまうだろうし、自分の弱さを悔やむことはあるよ。


問題はこれからどうするかですね。


展西がやったという証拠もないから、告げ口をしたところでどうにかなるわけでもない。

背中の傷を見せれば、証拠としては十分かもしれないけど、

このことが表沙汰になれば野球部の活動に支障が出る。

それだけは避けたい巧としてはこのことは黙っている以外の選択はないみたいです。


同時にそれはこれから先も展西たちの嫌がらせやリンチを受け続けるってことだけど。

それって展西の思う壺でしかないんだよね…

事は中学生の彼らだけではどうにもできないところまで大きくなっているのかもしれません。





が、事態は思っていたよりも早く収拾へ。

戸村の目を誤魔化すことができないくらい怪我の影響が巧の投球にも支障を出していました。

これ以上、展西からの嫌がらせが続けば、巧が潰されかねない。


心配した沢口は自らの意志で戸村に事情を話すことを決めたみたい。

それで野球部がどうなろうとも、大切な友達のピンチを見過ごすことはできないというところでしょうか。

沢口はどこまでも仲間思いの優しい子です。


けど、そのことがきっかけで野球部は活動停止に追い込まれちゃいましたけどね。

意外にも展西があっさりと認めてしまったので。

認めたっていうか開き直っていたというかだけど…


自分たちは内申書のために好きでもない野球を2年間も頑張ってきた

戸村の言うことにも素直に従ってきた

だから少しくらい大目に見てくれてもいいんじゃないかっていうのはおかしな話です。

野球部に貢献してきたからどうなるってことでもないでしょうに。


確かにお互いのためには黙っている方がいいこともあるでしょう。

だとしても、やはりケジメというものはつけないとお互いのためにならない。


小学校まではある程度のことも大目に見てもらえるだろうけど、

中学校くらいになると大人社会を学んでいく場でもあると思うから、

悪いことをしたらどうなるのか、その責任を誰がどう取っていくのか

そういったことも重視されてくるんじゃないかな??


もう謝れば何でも許される、謝れば何をやってもいいっていう考え方は通用しない。

大人っぽく見えてもまだ中学3年生だからね、考え方が幼いのはある程度仕方ないにしても

案外、巧や豪よりも彼の方が子供っぽいのかもしれません。

「言いたいこと言って好き勝手やりやがって」と言っていたわりに彼も結構本音ぶちまけていましたし。


それでも、海音寺をフォローしてたところを見る限り、彼のことはちゃんと認めていたらしい。

自分たちが全然真面目ではないことも、悪いことをしているっていう自覚もあったわけだ。

そこに反省の色が全く見えないあたりが、根性捻じ曲がっている感ありましたけど。


けど、好きでもない野球を2年間もやり続けるって本当に内申書のためだけが理由なら

相当精神力が強くないとやってられないことだとも思いますが。

辞めるのは簡単だけど、続けるのは実は難しいことですからね。


さて、結果として沢口の告げ口を機に事が公になっていったわけですが

責任を誰も取らないというわけにもいかず、展西は自宅謹慎処分に

野球部は活動停止へと追い込まれてしまいました。


当然のことながら大会への参加も辞退ですね。

今年が最後の大会となる3年生にとってはこんな形で終わって嬉しいはずないけど。


一部の生徒が起こしたこととはいえ、野球部内の問題である以上、野球部の中で責任を取ってもらう。

世間体も考えると、野球部が平然と大会に出る方が何を言われるか分かったものじゃない。

というのが、学校側の意見です。


生徒がなんと言おうとも一生徒が決定を覆せるほどの力を持つわけもなく

従わざるを得ないのが現状ですね。

校長室に呼ばれたのは、当事者と部の代表である海音寺にそのことを納得してもらうため。


ま、巧が納得するはずもなかったんですけどね…

活動停止がなんぼのもんじゃい!!って感じで普通に練習やっちゃうのが凄いな~

怖いもの知らずというかなんというか。


学校側が放送で野球部に練習の中止を言い渡しても効果ありませんでしたからね。


最初は受験生だからっていう理由で参加を断っていた海音寺も姿を見せたし

本当に野球好きな人たちは上からの決定がどんなものだろうが関係ないってことなのかな。

どうやら展西の言うように海音寺は本当に野球が好きらしい。


だからこそ、展西も彼だけには多少なりとも悪いと思う部分があったのかもしれませんね。

最後の夏を自分の行いのせいでダメにしたんだから。

分かっているなら最初からやるなって話だけどさ。


次回は事前に発表されていたライバルキャラの門脇秀吾(CV:小野友樹)が登場するみたいです。

予告を見る限りだと、とりあえず一勝負って感じ??

巧と豪のバッテリーがどこまで通用するか的な。


今後の展開的にはひとまず展西とのひと悶着は終わりそうだけど、

まだ戸村との問題は片付いていないっぽいし、野球部も大会を見送るってことになったから

大会を勝ち抜いてっていう展開にはならないみたいですね。


野球を題材として取り入れてはいるけど、大事なのはその中で描かれる人間関係で

純粋にスポーツ枠、野球アニメとして描かれている作品ではないってことを再認識した感じです。


中学生のまだ大人になりきれていない不安定で、

ドロドロとしたリアルな人間模様を描いていますね。

これラストはどう終わるのか予想できないです。


次回「強豪校への挑戦」


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