福岡では25度の暑さ、北海道では吹雪で視界が悪いという、
日本には平等に春など来ないと思わせるお天気です。
まだまだ雪が残っている山形では、
この時期に、商家のお雛様を見に行くイベントが
各地で盛んに行われています
3月3日過ぎてるじゃんと驚かれる方もおられると思いますが、
田舎では旧暦での行事も残っていて、お雛様は4月3日くらいまで片づけなくても大丈夫なんです。
ひどい咳が続いていますが、普段通りの体調と食欲なので、
お昼御飯も兼ねて、今しか見られないお雛様を見に行くことにしました。
ここ山形でも、江戸時代に北前船で京との交流が盛んに行われ、
最上川流域の各地には豪商といわれる紅花商人がいて、
その商人の家に代々受け継がれてきたお雛様を、
この時期に一般公開してくれます。
私が住む町にも、けた外れの商人の方がいて、
山あいの町の離れに「ひなの隠れ里」というお雛様専用の蔵やお座敷を作り、
冬のこの時期に見せてもらえるんです。
ちなみに、建物のわきを流れるこの川は、夏になるとホタルが飛び交い、
なかなかの風情が加わります。
朱塗りの壁と白い雪がいい感じでしょ
本店では料亭もしているので、
ここでは、お蕎麦や雛ご膳やピザなどが食べられます
(お雛様公開以外の時期は、食事だけでもいいんです。)
デジカメなのにボケボケで
お見苦しくってすみませんm(_ _ )m
こういう器づかいも女性はうれしいかも
もちろんお雛様だけでも見られます。
貴重なお雛様の数々
享保雛や古今雛など一商人が所有していることがすごいなぁー
と、あらためて自分は一庶民であることを思い知らされます。
チンを散歩している官女もありました
おなかいっぱいだったので調子づき、帰りに、隣町の庄屋さんのお雛様も見学させてもらいました
ここは、映画「小川の辺」で東山さんが井戸で水をかぶったシーンのロケ地になったところだそうです。
敷地面積2,300坪という広いお庭に江戸中期の建物が現存していて、女性の当主が今も住まわれているんだそうです。
撮影禁止だったので、外観というか門だけですが、
中は時代を感じさせる建物に享保雛や眉を落としていない珍しい五人官女も展示されていました
地域の方たちが説明して下さったのですが、お金持ちならではの当時の数々のエピソードに
「へぇー」というしかないわたし。
そんな夢のような話をききながらも、
ごくごく普通の、健康な生活を送れることが一番幸せなのかもしれないと
こころから思う想像力が欠落しているわたしなのでした