監督/田中光敏
脚本/小松江里子

2020年/日本/109分




三浦春馬が主演を務め、近代日本経済の基礎を構築し希代の“天外者(てんがらもん)と称された偉人・五代友厚の人生を描いた歴史群像劇。

てんがらもんとは、鹿児島の方言で「すさまじい才能の持ち主」を意味する言葉。





ものがたり 




江戸末期、ペリー来航に衝撃を受ける日本。
新たな時代の到来を察知した青年武士・五代才助(後の友厚)と坂本龍馬が全速力で駆け抜ける
二人はなぜか、大勢の侍に命を狙われている。
日本の未来を遠くまで見据える二人の人生が、この瞬間、重なり始める。

五代は攘夷か開国かの激しい内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。

そんな中、遊女はるとの出会いから「自由な夢を見たい」との思いに駆られた彼は、誰もが夢見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にする。

五代の盟友・坂本龍馬を三浦翔平、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教、初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希、遊女はるを森川葵がそれぞれ演じる。





五代友厚ってどんな人? 




 この映画の主人公は鹿児島出身の五代友厚(ごだいともあつ)。
土佐の坂本龍馬、岩崎弥太郎、長州の伊藤博文ら同年代の若者たちと学び、遊び、夢を語りあい、さらには高杉晋作、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、大隈重信、トーマス・グラバーといった日本を語る上で欠くことが出来ない偉人・傑物たちとも交わり、友として彼らを支えた。

武士の身でありながらも上海に渡って蒸気船を購入し、海外貿易による商業立国を説き、イギリスへ留学生を送り出し、自らもヨーロッパを視察。
明治政府が誕生すると政府役人となるが、大阪を「東洋のマンチェスター」に発展させるため実業家に転身。
貨幣造幣局の設立、電信・鉄道・紡績・鉱山など多くの事業を精力的に手がけ、現在の大阪証券取引所・大阪商工会議所・大阪市立大学など膨大な数の組織や企業の設立に尽力した。

「天外者」は激動の幕末から明治初期、日本の未来のために駆け抜けた五代友厚の生涯を描いたお話になっております。




わからんか!
一日早く俺に学ばせるということは
この日本が一日早く進歩するということだ




「自惚れている、井の中の蛙だ🐸」と笑われますが、私はこの映画を観て五代のそんな人柄が好きになりました。

歴史苦手な私がこの作品を好きなのは、五代の大胆な発想や行動力、そして物事のずっと先を見通す力が優れているところ、優しいところが素敵だなと思ったからです。




みんなが夢を持てる
そんな世の中を作らねばいかん
自由になったら何がしたい?




2人で海が見たい


森川葵さん演じるはるは、自分は遊女だけど「字を覚えたい、本が読みたい、世界を知りたい」と夢見る儚くも強い女性でした。
そんな彼女と出会ったから、男も女も関係なく自由に夢を持てる世の中にしたいと五代は改めて思ったんですよね。





男性が女性にかんざしを贈る意味もステキ…✻*˸ꕤ*˸*




映画の冒頭、走るシーンから始まりその後もずっと走ってるイメージでした。

そして圧巻はやっぱりラストシーン。




「器量より度量じゃ。おはんには、誰もついてこんど」西郷隆盛にそう言われた男、五代友厚の通夜には財界人だけでなく、四千五百人もの市民が参列したのだそうです。

家の外に無数に伸びる提灯の列を見て、妻の豊子は言います。

ほんまにあなたは天外者や



三浦春馬くんのファンでなくても楽しめる作品だと思いますし、観たら五代友厚のことをもっと知りたくなるし、より一層春馬くんの事も好きになっちゃうと思います。
観た事ない方はぜひご覧ください。



画像は全てお借りしておりますꕤ︎︎·͜·

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では股(o'∀'o)ノ))マタネ-ラブラブ




" 地位か名誉か金か、いや、大切なのは目的だ "