2023年/日本/120分

監督/松永大司

脚本/松永大司/狗飼恭子




虚勢を張って生きてきた主人公が大切な人との出会いを通して愛に向き合う姿を描いた、高山真の自伝的同名小説を実写映画化。





” 与えることで満たされてゆく。

この愛は身勝手ですか? ”



ストーリー 




14歳の時に母を亡くした浩輔は、田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働きつつ自由気ままな生活を送っている。

そんなある日、浩輔はシングルマザーの母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太と出会う。


浩輔と龍太はひかれ合い、時には龍太の母も交えて満ち足りた時間を過ごしていく。

母に寄り添う龍太の姿に、自身の亡き母への思いを重ねる浩輔。

この出会いにより、虚勢を張りながら生きてきた浩輔は鎧を脱ぎ捨てることができたのだった。


しかし2人でドライブの約束をしていた日、龍太はなぜか現れず……。



主人公・浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚、龍太の母を阿川佐和子が演じる。





こちらは自分にしては珍しく、原作を読んでから映画を観ました。





結果、原作読んでから観て良かったなと思いました。

2時間っていう限られた時間の中に原作の良さを全て詰め込むのは難しいと思うし、原作読んでないと自分は感情移入しづらかったかなと思うので読んでて良かったです。





1番キュンとしたのは、歩道橋で龍太が浩輔にふいにチュッとするところ。

龍太のお母さんにお寿司を買ってあげたお礼なのかと浩輔は思ったみたいですが、龍太はこの時既に既に浩輔に惹かれてたんですね。

チュッてしたあと齋藤さんは魅力的ですと、はにかむ龍太がめちゃめちゃ可愛いです((((ノ*´3`)ノ





で、そのあと浩輔のお家で初エッチなんですが、ラブシーンもキュンとした。

今まで観た男の人同士のラブシーンの中で1番ドキドキしたかも。





行為そのものよりも、チューしたりとか、イッたあと頭ポンポンしたりとか、なんかそういう普通のとこにキュンとしたな。


そして龍太が帰ったあと浮かれてる浩輔が、ちあきなおみの『夜を急ぐ人』を熱唱しながら踊るところも良かったです‎(ง ‎🕶 ‎)ว‎ ‎٩( 🕶 ‎)۶ ‎( 🕶 ‎و(و

なんか圧倒されちゃった笑





ゲイのお友達と居酒屋でワイワイしたり、ケーキ食べるシーンとか良かったです。

好きな人の話して、はしゃいで、女子会と変わんないなって。





原作者の高山真さんが愛したエベレスト🍰

美味しそう。





でもある日、浩輔は龍太に急に別れを切り出されます。



もう終わりにしたいんです

もう逢いたくない

浩輔さんのことは好きです

俺、高校やめてからずっと売りやってる

ずっとちゃんと出来てた

でも浩輔さんに出会ってから苦しいんです

割り切れないんです

俺、何もないからこの仕事でしか母さん養えない

だからごめんなさい





僕は龍太が好き。

お母さんのために一生懸命働いてる龍太が好き。

だから僕にも手伝わせて。


会わなきゃ良かった。

会わなかったらこんなに辛くなかった


僕が買ってあげる

龍太の専属の客になる

月10万しか払えないけど

龍太が決めていいよ

一緒に頑張ろう


龍太の気持ちを思うとすごく切ないシーンでした。





それから売りをやめた龍太は、昼の仕事と深夜の仕事を掛け持ちし、その合間に浩輔の家に行って二人の時間を過ごすっていう生活を始めます。


浩輔が龍太の手をハンドクリームでマッサージしてあげたり、行ってきますのチューしたり、ドライヤーで髪乾かしてあげたり。

私、このドライヤーのシーン大好きです。

おふたりの笑顔がとても可愛くて幸せそうで。





そして龍太のお母さんも交えて楽しい時間を過ごして行きますが、突然・・・っていう展開になっております





この映画のポイントになる言葉はやっぱり

ごめんなさいかな。


男の人を好きになってごめんなさい

龍太に無理させてごめんなさい

お母さんの病気に気付かなくてごめんなさい


それぞれのごめんなさいがたくさん出てくるけど、大切な人にごめんなさいって言われるのって物凄く辛いことなんだよなと大人になってから気付いたし、この映画観て改めて思いました。





俺、浩輔さんに救われたんだ

この世界、地獄ばっかりじゃなかったんだ


多分浩輔は、自分と出会わなければ龍太はもっと・・・って思ったと思うんです。


でも龍太は浩輔に救われてて、浩輔も龍太に救われてて。

自分のお母さんに出来なかったことを龍太のお母さんにすることでも救われてて。


だからこの結末は誰のせいでもないのだと、私は思ってます。





そして映画のエゴイストは龍太のお母さんである阿川佐和子さんがめちゃめちゃ泣かせる。

笑顔が可愛くて気さくで、すごく良いお母さんなんです。





私、あなたのこと大好き

勘違いじゃなけりゃ、私のことも龍太のことも愛してくれたんでしょ?


僕は愛がなんなのかよくわからないです…


あなたがわからなくてもいいの

私たちが愛だと思ってるんだからそれでいいんじゃない?


私も多分愛がなんなのかよくわかってない。

でも私の気持ちを受け取ってくれる側が、これは愛なんだって思ってくれたならそれが愛なんだなって思いました。

その逆もあるんでしょうけどね(๑´ლ`๑)





鈴木亮平さん好きなので観たかったのもあるんだけど、この作品観たら宮沢氷魚くんの虜になりましたラブラブ

マジでかっこいい( ⸝⸝×  ̫ ×⸝⸝)ෆ  ̖́-





背が高くて肌が透ける様に白くて透明感があって、笑顔がとにかく可愛い。

元THE BOOMのボーカル宮沢和史さんの息子さんなのですね。

全然知らなかった💦

これからずっと応援しますピンクハート





ラストシーンが本当に素敵です。

多分この終わり方じゃなきゃいけなかった。

ご覧頂いた方のほとんどにそう思ってもらえるような終わり方だったと思います。





原作読んでて、結末知ってるのに号泣しました。
万人に受け入れられる作品ではないのかもしれないけれど、私は好きです。
今日もお読み頂きありがとうございます。

では股((ヾ( ◍´꒳`◍  )マタネー♡