1992年/日本/94分
監督/宮崎駿
音楽/久石譲


ストーリー


第一次世界大戦後の1920年代末。
世界恐慌の嵐が吹き荒れるイタリア。
真っ赤な飛行艇に乗り、暴れまわる空賊相手に賞金稼ぎをするポルコ・ロッソ。
彼は呪いにより豚の姿になった凄腕の飛行機乗りだった。
目障りなポルコを倒すために空賊たちは、アメリカの凄腕パイロット・カーチスを助っ人に迎え入れる。
ポルコと親しいジーナに魅了されたカーチスは、ポルコへの闘志を燃やす。
数日後、故障中の飛行艇に乗るポルコはカーチスによって撃ち落とされてしまう……。



ジブリ作品の中で一、二を争う位の好きな作品です。
こちらの何が好きかっていうと、ポルコがものすごーーーくかっこいいハート
声を当てていらっしゃる森山周一郎さんの渋い声も素敵ハート


公開当時の1992年は小学生なので意味もわからず観てたと思います( ˊᵕˋ )💦
戦争が背景にあるのもよくわかってなかったし。


ポルコの飛行艇の赤と白と緑の色は、イタリア側の人間だったからイタリア国旗のカラーリングにしてるんじゃなくて、ただかっこいいからあのカラーリングにしているのだと宮崎駿監督が仰ってました。

もう戦争には加担しないし殺しもしないと決めて賞金稼ぎになった背景には、戦争で仲間を失った事や人をたくさん殺してしまったっていう思いがポルコの中にあるのでしょうね。
だから高性能焼夷弾とか徹甲弾を薦められたとき、俺たちゃ戦争やってるんじゃねぇんだよって言葉が出てくる。


ポルコが自分自身に豚の姿になる呪いをかけたのは、めんどくさい事は人間同士でやれよ、俺は豚だから関係ない、戦争なんかもうまっぴらなんだよ(´ε`;)っていう反戦の気持ちの表れなのかなって大人になってから気付きました。

良いシーン沢山あるんだけど、フィオがマンマユート団や空賊の面々に啖呵切るとこ好き。


アメリカのカーチスに助けられてよく平気ね
お母さんが聞いたらきっと泣くわ
意地も見栄もない男なんて最低よ
堂々と戦いなさい!


あとはプロポーズをしに来たアメリカのカーチスに、自分が庭に居る時にポルコが訪ねてきてくれたら今度こそ愛そうっていう賭けをしてると言った後のジーナの言葉が素敵すぎる。


ここではあなたのお国より人生がもうちょっと複雑なの
恋だったらいつでも出来るけど

これはもうポルコへの気持ちは恋じゃなくて愛なんだって事を言ってますよね。
子供ながらにポルコとジーナの関係、素敵だなって思ってました。
オトナだな~って。


で、最後はポルコとカーチスで1対1の勝負をする訳ですが、それが国家を背負った戦争とかじゃなくて、フィオと大金を賭けて戦うっていう、凄く個人的な欲求の為の勝負って所に面白さを感じますし、そこにも反戦の意味が込められてるのかなって思いました。


サングラスがハートになってるところが可愛い♡



悪い人が出てこないのも紅の豚が好きな理由のひとつかもしれません。
ちょっと間抜けで、でも憎めない愛すべきキャラクター達は観てると癒されます(*ˊᵕˋ*)

なんで久々に観たかというと、疲れてたからなのかもしれません。
私、仕事で疲れたりするとアニメ観たくなるんですよね。
気負わずに観られて癒されるからなのかと思います。
で、久々に観たらレビューを残してみたくなりましたので書いてみた次第です。


今日もお読み頂きありがとうございます。
では股♡