インドのチャイ売りの少年が映画監督の夢へ向かって走り出す姿を、同国出身のパン・ナリン監督自身の実話をもとに描いたヒューマンドラマ。
インドの田舎町で暮らす9歳の少年サマイは、学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。
厳格な父は映画を低劣なものと考えているが、信仰するカーリー女神の映画だけは特別だと言い、家族で映画を見に行くことに。
初めて経験する映画の世界にすっかり心を奪われたサマイは再び映画館に忍び込むが、チケット代を払えず追い出されてしまう。
それを見た映写技師ファザルは、料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに映写室から映画を見せると提案。
サマイは映写窓から見る様々な映画に圧倒され、自分も映画を作りたいと思うようになる。
世界各国の映画祭で喝采を浴び、第95回アカデミー賞インド代表(国際長編映画賞)に決定した「エンドロールのつづき」。
3000人の中から主役に選ばれたバビン・ラバリについてナリン監督は「人生に対して独特で個性的。
話し方や黙っている時の様子がピッタリだと思った」と語り「稀に見る才能」と太鼓判を押している。
映画の世界に魅了されたサマイですが、やりたい!という思いが強すぎるあまり、嘘をつき盗みを働いてしまいます。
チャイの売上をくすねて、学校をサボり映画館に行き、それがバレて罰としてお父さんにおしりを叩かれてしまう。
その後も諦めきれず、映画館に忍び込み無賃で映画鑑賞するもバレて追い出される_:(´ω`」 ∠):_
そこで映写技師・ファザルに声をかけられ、交換条件として料理上手なサマイのお母さんのお弁当をファザルに渡す代わりに映画を観せてもらう事になります。
サマイの良いところは自分が何をしたいのかがちゃんとわかっていて、そしてそれを突き詰めて実行する事が出来る強い力を持っている所だと思います。
時には夢中になり過ぎて、両親や先生、師匠であるファザルや警察etc.....周りの大人達に迷惑をかけてしまうこともあります。
それでもサマイが夢中になるその先には、「映画でみんなを笑顔にしたい」という想いがあることに皆が気付くのです。
そんなサマイの想いに心を打たれた周りの人達が彼を応援するようになっていく…っていうお話になっております。
光を捕まえるんだ
圧巻だったのは、サマイと仲間たちが映画上映をするために廃材を使用して映写機を作るシーン。
物が溢れている日本では考えられないような創意工夫で、ゼロから作り出していくその姿に驚きました。
子供の創造力って凄いなと感心しっぱなしでした。
お母さんが探していた白のサリーはスクリーンになってたんだなと後ほどわかってほっこり。
食材やスパイスがカラフルで美味しそうで、劇場で観てたらきっとお腹鳴っただろうなって思いました。
そして、原題『Last Film Show』から日本のタイトルが『エンドロールのつづき』となったことについては、「日本のタイトルは大好き!原題の『Last Film Show』より気に入っています」と仰っていたナリン監督。
原題は何かが終わってしまうという風に感じるけれど、邦題には未来が感じられる。エンドロールからの続きこそが本当の人生の始まりなんだって私は感じました。素敵な邦題です。
インドの映画観る度に思うのですが、インドの男の子って本当可愛い![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/084.png)
![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/084.png)
LIONのパワールくんもそうでしたが、目がキラキラしている。
サマイ、これから更にイケメンになるんだろうな( ´͈ ᵕ `͈ )
主演のサマイを演じたラバリくんは、9歳で初めて映画を観て、本作がノミネートされるまでアカデミー賞も知らなかったのだそうです。
”発て、そして学べ”
やりたい事があるなら
英語を勉強すること、この町を出ること
この2つをしなければならないと担任のダヴェ先生はサマイに言いました。
やりたい!という気持ちだけで、がむしゃらに突っ走ってもダメなんだと、先生は教えてくれたのかなと私は解釈しました。
何かを成し遂げる為には、然るべき準備をしなければならないし、学ぶべきことがたくさんあるんだよって伝えてくれてる気がしました。
映画なんて低劣だ!と言っていた厳しかったお父さんが認めてくれて、サマイの背中を押してくれたって事に1番感動しました。
インド映画、踊るし歌うし長いし・・・
なんて敬遠してる方におすすめです•*¨*•.¸¸♬︎
子供達が可愛い。
そしてサマイの映画に対するひたむきな姿に心打たれる一本です。
今日もお読みいただきありがとうございます。
では股((ヾ( ◍´꒳`◍ )マタネー♡