
ジェイソン・マイルス(key, producer)
ニューヨークを拠点に活動するキーボーディスト、プロデューサーでグラミーウィナー。コンテンポラリー・ジャズ界のクインシー・ジョーンズと呼ばれるほど、高いレベルで多岐にわたるジャンルのプロデュースをおこなっている。彼はマイルス・デイビスの80年代にリリースされたマスターピース『Tutu』『Music From Siesta』『Amandla』において先進的なシンセプログラミングを行い、現在ではDJ Logicとともに結成したGlobal Noizeでの活動が各方面で注目されている。
~一夜のジャムセッションが生んだ新たなプロジェクト~
The Ensemble Magazine (以下EM):まずは、今のあなたの活動のメインであるGlobal Noizeについて。このGlobal Noizeというプロジェクトのコンセプトはどういうものなのでしょうか。そしてスタートのきっかけ何だったのですか?
Jason Miles(以下JM):2007年のある晩、DJ Logicから電話をもらってね、NYブルーノートの深夜におこなわれるミッドナイト・ジャムセッションに出てくれないかというリクエストがあったんだ。もちろん、私は面白そうだったから参加することにしたんだ。その時のグルーヴは最高だったよ。だってベースはクリスチャン・マクブライドだったからね。ジャムセッションが終わった後、これはとても面白いコンセプトだなと私は感じたんだ。そしてDJ Logicに「ハードなグルーヴとシンプルなメロディ、それでいて力強い、そんなグループを作るべきだよ」と伝えた。その1週間後、私は友人にその夜のジャムセッションの様子を「その時のヴァイブは本当にすごかったんだ。まるで地球全体から発せられるノイズ(Global Noize)の様だったんだ」と話し、妻がその「Global Noize」という言葉を気に入ったことからそれがそのまま、このプロジェクト名になったんだよ。モロッコのマラケシュで行われた「Jazzablanca Festival」に「The Music of Marvin Gaye」というプロジェクトで訪れた時、そのコンセプトは私の頭の中ではっきりとしたものになった。DJ Logicは私と一緒にいてね、素晴らしい経験だったよ。そして我々は帰国した後、Schanachie Recordsにいた私の友人を訪ね、このコンセプトについて話すと、彼もとても気に入ってくれたんだ。それがこのプロジェクトのファーストアルバムである『Global Noize』のスターティングポイントだったんだ。そのアルバムにはMedeski Martin & Woodのドラマー、ビリー・マーティンやパーカッショニストのシロ・バプティスタといった名だたる名手に参加してもらい、私のアイデアに生命を吹き込んでもらったんだ。

To Be Continued...