やっは~~~ぃwww
超嬉しす!!
かつてこんなにSSをいただいた事があったでしょうか(いやないwww)
おねだりした甲斐がありました・・・!!!
キョコ視点も良いですね~~~www
ちなぞさん、お早いお仕事ありがとうございますwww( ´艸`)
以下本文ですw
※ネタバレにはなっていないと思いますが、一部台詞が微妙に本誌と被ってます。コミック派の方は十分お気をつけください!
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「兄さん。」
そのひと言を囁くだけで、あなたの視線を独り占めにできる。
たとえそれが、演技にまみれた瞞しの視線でも。
ただ私だけを見つめる視線を与えられることが、今は何よりも嬉しい。
だから私は、何度もその言葉を口にする。
「兄さん。」
誰でもない架空の呼び名を。
その瞳の中に、私だけが映っていることを確認するために。
そして、私は見つけてしまった。
私を見つめる瞳の奥に佇む、もうひとりの“兄さん”を。
ううん。“兄さん”じゃない。
“敦賀さん”でもない。
誰でもない。
―――その男(ヒト)。
それは・・・。
何処までも冷たく
何処までも孤独で
そして何処までも深く傷ついたケモノのような魂。
その魂が、昏い闇の底からじっと私を見つめている。
ぽっかりと空いた空洞のような目をして。
「兄さん。」
呼びかける声にも応えず、ただ黙って私を見続けるソレが何なのか・・・私はよく知っていた。
それは・・・闇に捉われた心の欠片。
ああ、何ということだろう。
そんなモノがこの人の中にあるなんて。
“敦賀さん”の中に・・・あるなんて。
そんなの・・・ぜったいに許さない。
*
「セツ・・・。もうすぐクリスマスだな。」
不意に掛けられた言葉で我に返る。
「なにか、ほしいものはあるか。」
ホシイ・・・、モノ?
ホシイ・・・。
欲しい・・・。
者?
「何でも好きなモノをいってみろ。」
“兄さん”の言葉であろうと、
“敦賀さん”の言葉であろうと、
今の私には答えはひとつ。
あなたがどんなモノでもくれるというなら、
それならわたしは、この男(ヒト)が欲しい。
闇に捉われた・・・あなたの心の欠片を。
わたしにすべて与えてほしい。
ううん。別に、“与える”という行為でなくてもかまわない。
―――そう。
巣食ってしまった病巣にあなた自身が蝕まれる前に。
あなたはそれをすべて取り去り、わたしというゴミ溜めに投げ捨ててしまえばいい。
だってあなたは・・・。
世の中の誰よりもあなたは、
あなただけは・・・
私のいるこの場所に堕落(おち)てきてはいけない人なのだから。
そんな男(ヒト)を飼っていてはいけない。
敦賀蓮という人が、天の高みに在り続けるために―――。
セツはカインにどこまでも近く寄り添い、
京子は敦賀蓮を崇め、追い続ける。
そして最上キョーコは・・・
わたしは、隠されたこの人の闇のすべてを奪い去ろう。
あなたからソレを切り離すために。
たぶん、
あなたのために私ができることは、
それくらいしかないから。
だから、お願い。
どういう形でもいいから。
誰にもその存在を知られぬうちに、その男(ヒト)を私にちょうだい。
私が得ることを許される唯一のあなたは、その男(ヒト)だけだと思うから。
たとえ闇に犯された魂でもかまわない。
それがあなたの一部であったのが事実なら。
そう、それなら・・・。
私はソレを他の誰にも決して渡さない。
渡せない。
渡したくない。
それを・・・私だけの・・・モノにする。
私だけの・・・
・・・モノに。
fin
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いいですね~~~www
ぜひクオンを引っ張り出して自分のものにしてほしいです!!
そして敦賀さんもろとも・・・きゃ~~~www
ちなぞさん、本当にありがとうございましたwww