mの家から帰ってきても、
私はアパートのことばかり考えていました。
考えれば考える程、自分に向いた部屋のような気がして
一人暮らしの様子をあれこれ想像するようになりました。
今まではプレッシャーによって「家を出なければ」と
悲壮な気持ちだったのが
何だか楽しいことのような気がしてきたのです。
mが「少なくともあと1年はここに住む」と言っていたことも
私には好都合でした。
自分に一人暮らしができるのか
まずは真剣に考える時間の猶予が与えられたわけです。
「それまでに、何とか元気になりたい」という
新たな目標ができました。
家賃を払うのがどんなものか体験するために
家賃分の金額を毎月「タンス預金」することにしました。
これは思ったより大変で
タンス預金が増える分、銀行残高が減ったりして(笑)
これプラス食費や光熱費を払うのは
難しいだろうな~と感じました。
それでも、なんとか1年タンス預金を続けました。
これでとりあえず引っ越すことになったときの
敷金と礼金と、数ヶ月分の家賃が貯まったわけです。
1年経ってもmが引っ越す気配はありませんでしたが
ことあるごとに
「アパートを出るときは、私に知らせるのを忘れないでね」と
言い続けました。
相当しつこかったので、友達のあいだでは
「azsaはmをアパートから追い出そうとしているらしい」と
からかわれるほどでした。
このアパートに住んでいる間、
mがとても幸せそうだったことも
私を勇気づけてくれました。
きっとあそこはラッキーハウス。
そう思うようになったし、今もますますそう思っています。